強敵・駿河台大に惜しくも敗北を喫した前回の試合(●1-3)。今シーズン初勝利を目指して挑む相手は学習院大だ。試合は終始、積極的に攻め続けたワセダのペース。開始直後にFW瀧澤育未(スポ3=滋賀・伊吹)が先制点を奪うと、前半だけで5点を獲得する。さらに後半も攻撃の手を緩めず5点を追加し、10-0で圧勝。目標としていた得点数には届かなかったものの、実力の違いを見せつける試合となった。
ワセダは序盤から積極的な攻撃の姿勢を見せた。ボールを常に支配してパスを回し、FB八木澤江里主将(スポ4=栃木・今市)を中心に試合を組み立てていく。すると前半2分に瀧澤育がサイドからのパスを冷静にタッチし、幸先よく先制点を獲得。13分にも瀧澤育が追加点を奪うと、完全に流れは早大に。その後立て続けにペナルティーコーナー(PC)のチャンスを得るものの、ここは相手GKの好セーブに阻まれ得点ならず。それでも21分、MF小澤眞帆(教3=埼玉・飯能)が中央に持ちこみゴール。終了間際にも2点を追加し、5-0で前半を折り返す。
得点を決め喜ぶ選手たち
迎えた後半もワセダの猛攻は止まらない。後半7分、八木澤が相手GKの頭上を抜くシュートを鮮やかに決める。さらに13分と19分には、小澤と瀧澤育がそれぞれゴールネットを揺らした。守備でも注目のルーキー・FB瀧澤璃菜(スポ1=岩手・沼宮内)が華麗なパスカットを見せ、相手の攻撃の芽を摘む。すると22分、その瀧澤璃からのパスをこの日5得点目となる瀧澤育が決め9-0。30分にはFW戸枝百合香(教4=東京・鴎友学園)がゴール前の混戦を制し、10点目を獲得する。終盤に入ってもフィールドを大きく使い追加点を狙うが、ここでタイムアップ。学習院大にゴールを脅かされることなく、無失点で試合を終えた。
5得点を奪う活躍を見せた瀧澤育
フィールドゴールを中心としてPCでも得点を挙げ、快勝したかに見えたこの試合。しかし「課題が残るゲームになってしまった」と八木澤が語るように、選手たちは満足していない。「5得点しか取れなかった」。得点を量産し活躍を見せた瀧澤育もこう語る。たしかにPCを7回も得ながら、直接的に得点に結びついたのは2回のみ。また数多くのシュートチャンスをものにできず、課題の残る試合となった。それでも10-0で勝利を収めたことは次へとつながるだろう。きょうの反省点を生かし、次の立大戦ではさらに圧倒的な勝利を目指して試合に臨む。
(記事、写真 大森葵)
春季関東学生リーグ | ||||
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早大 | 10 | 5-0 5-0 |
0 | 学習院大 |
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コメント
FB八木澤江里主将(スポ4=栃木・今市)
――大量得点での勝利となりましたが試合を振り返って
内容的にはみんなの足が止まってしまったので、課題が残るゲームになってしまいました。
――序盤から積極的に攻めている印象でした
開始5分以内に点数を決められたことはとても良いことなので、継続して次の試合でも5分以内ということを意識して頑張ってやっていきたいと思います。
――相手に決定的なチャンスをあまりつくらせていませんでしたが、守備面はいかがでしたか
やはりディフェンスから安定しないと全体が崩れてしまうので、ディフェンスから安定してゲームメイクをしていけばもっと良いチームになるかなと思います。
――きょうは数多くペナルティーコーナー(PC)のチャンスがありました
結構PCを取る回数が多かったにもかかわらず、得点率が少なかったので、得点率を上げられるように練習していきたいと思います。
――次戦の立大戦への意気込みをお願いします
きょうの試合を振り返って反省して、みんなで『全員ホッケー』を目指してまた大量得点で勝てるように頑張っていきたいと思います。
FW瀧澤育未(スポ3=滋賀・伊吹)
――10-0での勝利でしたが試合を振り返って
個人的には8得点を決めて得点王を目指したかったのですが、5得点しか取れなかったので次からもっと得点を意識してやっていきたいです。
――積極的な攻撃を見せていましたが攻撃面はいかがでしたか
きょうは結構みんなふわふわしていました。最初に点を決めることができたのですが、決まり方もあまり良いものではなかったので、もっときびきびしてワセダらしいホッケーができたらいいなと思いました。
――0点に抑えた守備面について
守備はトラップもできていませんでしたし、パスのストロークも遅かったです。相手が遅かったのでカバーができていた部分もありました。攻撃も守備もあまりきょうはできていなかったのではないかと思います。
――次の立大戦への意気込みをお願いします
今回と似たような格下のチームなので、今度は徹底的に点を決めるようにしたいです。目標が5分に1点だったのですが、きょうは10点しか取ることができなかったのでもっと積極的にシュートを狙っていきたいと思います。