【連載】インカレ直前特集『Stick with it』 第1回 高橋詩帆主将×的場朱音副将×村山陽香副将×有賀瞳

男子ホッケー

 10月23日から全日本学生選手権(インカレ)が開幕する。第1回は、女子部の顔となる4年生の4選手にクローズアップ。GK高橋詩帆主将(スポ4=栃木・今市)、MF的場朱音副将(教4=滋賀・伊吹)、DF村山陽香副将(創理4=東京・東学大付)、DF有賀瞳(スポ4=東京・成城学園)だ。4年生はプレー面でチームをけん引するだけでなく、女子部の明るいチームカラーもつくり上げている。最後のインカレを迎える最上級生としての意気込み、そして彼女たちの素顔にも迫った。

 

※この取材は9月25日に行われたものです。

「3位奪還を達成できたことはすごく誇れる」(高橋)

春季リーグを振り返る高橋

――まずは関東学生春季リーグを振り返っていかがですか

高橋 目標としていた『3位奪還』を達成できたことはすごく誇れるというか、自信を持っていいことなんじゃないかなと思います。

的場 昨年の結果があまり伸びなくて、思うようにいかなくて順位が4位ということで、今年は3位を目指したいと(チームで)言っていました。初心者が多いのでどうしたら勝てるのかというのをしっかり考えた上で、最後にSOという形ですが勝てたので、3位になれて良かったなと思いました。

村山 今いる春のメンバーで全て出し切ることはできたかなと思っています。3位という順位が獲れたのも出し切った結果だったし、SOまで持ち込んだのもそのいるメンバーで全力を出して、それが結果として残ったので、それは良かったなと思いました。

有賀 去年の先輩たちに強かった人もいたので、正直3位を獲れると思っていなかったです。(3位を)勝ち取れたのはすごく嬉しかったし、自分も点数を決めることができたので、DFだったけど貢献できて良かったです。

――7月の全日本大学王座決定戦(王座)はいかがでしたか

高橋 去年は1回戦で負けちゃったので、確実に1回戦は突破したいなというのを目標に、全国の舞台で今の自分たちがどれだけ通用するのかを見たかった大会でした。たぶん春リーグの結果を受けていい感じに伸びていって、それが3位だったから1回戦を突破できたのもあるかなと思います。

的場 昨年の練習試合でも中京に行かせていただいたのですがなかなか勝てず、3月に小さい大会があったんですけど、そこでも中京に勝つことができませんでした。中京戦は王座の初戦ということで、しっかりみんなが中京に勝ちたいという気持ちが出てた試合だったと思います。なかなか点は取れなかったんですけど、SOで勝ち切れたのが良かったかなと思いました。

村山 中京戦も(春季リーグの)農大戦と近くて、得点を決めたいシーンもあったし決められそうなシーンもあったんですけど、最終的に粘り勝ちで、SOまで持ち込んで勝てたっていう結果は良かったと思います。ですが、欲を言えば点を取って普通に勝ちたかったなという思いもありました。

有賀 もう言うこと残ってないよ(笑)。SOを決められて良かったしかないもん。同じになっちゃう(笑)。

――王座2回戦の立命大戦はいかがでしたか

有賀 立命館は思ったよりも点数を抑えることができたんですけど、最初の方は調子が良かったのでもっと抑えられたかなというのが心残りです。それも夏合宿で(立命大を)覆すことができなかったので、強い相手に対して抑え切った後に自分たちで点数を取りに行く、という姿勢がもうちょっとあったら良かったかなと思います。

――4年生になって心境の変化はありましたか

村山 最高学年になって、副キャプテンになって、はじめはそんなに主将のサポート係ぐらいの立ち位置でいいかなと思っていたんですけど、やっぱりフィールドとキーパーで見れる視点とか、フィールドで声を掛けなきゃいけないこととか、そういうのを思っていた以上に感じました。自分だけじゃなくてもっと周りの人に「今はプラスの声を掛けた方がいい」とか「ちょっときつめのことを言った方がいい」とかそういうのを使い分けなきゃいけないな、という変化がありました。

的場 昨年も副キャプテンをさせていただいていて、練習メニューも考えている部分があったのですが、練習メニューをただ考えるだけじゃなくて今は村山さんと一緒に交代で練習を仕切ったりもしています。考えてそれをみんなに伝えてそれをやってもらってという、しっかり意図を汲んでいるのを伝えるというのも大切だし、それを実行してもらってどう試合に生かせるのか、ということまで組み立てを考えてやるのがすごく難しいなって、4年生になって思いました。

――ここにいる4人の印象をそれぞれ教えていただいてもよろしいでしょうか

一同 瞳(有賀)から行こう。

村山 きのうちょうど話題になったんですけど、『いい意味で』空気を読めないというところです(笑)。

的場 たまに悪いこともあるけどね(笑)。

村山 たまに悪いところもあるけど、練習中にピリピリした雰囲気とか、あんまり上手く行かなくてイライラしている選手にも気にせず瞳はガンガン話し掛けていくから、その人も気付いたらイライラがちょっと収まってたりとか。

有賀 ただそれはもう空気を読めない馬鹿だったという結論…。

一同 『いい意味』でね(笑)。

村山 瞳にしかできないからね。

――他の方はいかがですか

高橋 まる(村山)は、しゃべっていてもホッケーのことに関しても、めっちゃ考えてやってるんだろうなというのはすごく思います。言葉一つ一つが頭いいんですよ、いちいち(笑)。

村山 そう思われてるんだ〜。

高橋 けっこうというか、かなり思ってた、私。まるってめっちゃ考えながらしゃべってるんだろうなって(笑)。

村山 確かに。言葉選びはけっこう。面白い話とかでも。うん。

――的場選手はいかがですか

村山 朱音(的場)はけっこうおちゃらけてる感じ出してるけど、実はめっちゃ考えてそのおちゃらけをやってる(笑)。

的場 それ良くないじゃん(笑)。考えてやってないし!(笑)。そう思われてたら大分やばいやつじゃん(笑)。

一同 (笑)。

的場 馬鹿装ってるってこと?

村山 でも頭いいなって、馬鹿だけど頭いいなって思うこともあるよ。

高橋 地頭がいいんだよ、たぶん。

的場 あ〜めちゃ嬉しい。

村山 ずる賢いっていうのはあるね。

的場 馬鹿装ってたらやばいやつじゃん、私(笑)。

――最後に高橋選手はいかがでしょうか

村山 詩帆(高橋)は、負けず嫌いだよね。

有賀 一緒に居すぎてるからあれだけど、ん〜。

――高橋選手はホッケーではないところでも負けず嫌いですか

的場 けっこう自分がやりたいって思ったことはやってるなっていうか…。一緒に居すぎて分からない。だらしないところしか出てこない(笑)。朝全然起きないとか(笑)。でも、困ってる人には一番手を差し伸ばしてるのは詩帆なのかなとはすごく思っていて。キャプテンという立場でもそれはすごくいいのかなと思います。(部活を)休みがちの人とかもいたんですけど、そういう人に対してもしっかり声を掛けてあげたりしているところは、けっこうらしさがあるのかなってすごい思います。

――主将は高橋選手ですが、どのように選ばれたのですか

高橋 例年だったら1個上と監督、コーチが話し合って決めるんですけど、たぶんこの代は誰がやっても変わらないというか、この人が絶対キャプテンという人がいなかったので、異例で。部員全員と監督が一人一人話し合って、最終的に前の4年生さんと監督、コーチで決めていただいたという感じです。

――でも高橋選手選手が主将で良かったということですよね

有賀 存在感が強い。

的場 キーパーだからね。

――4年生はどのような雰囲気の学年ですか

高橋 個性が強い?

的場 すごいガーって言う、強く当たる人は多いんですけど、でもみんな仲間思いだからこそ(言いたいことを)言っても上手くまとめてる人もいるし、強く言ってるけどそこまでじゃなくて。傷ついてるかもしれないんですけど、楽しく終われてるなっていうか(笑)。裏で言うよりも思ったことはしっかり言った上で、その場で解決したいっていうことができていて、いいなって自分は思っています。

高橋 去年も言っちゃったと思うんですけど、一人一人がしゃべりたいこと多すぎて、話のまとまりがないというか。部活の中で仕切るとかになるとたぶん大丈夫なんですけど、学年同士でふざけ合いとかしゃべりたいこととかあると、この人がしゃべっているのにこの人が被せてしゃべってくるとか(笑)。なんかもう、すごいよね。

的場 まあでもお互いに気が済んでるもんね。自分が言いたいこと言い終わったら、スッキリみたいな(笑)。会話にはなっていないんですけど、満足してる。

――それぞれの高校時代について教えてもらってもいいですか

高橋 みんな高校はホッケー部ですね。

有賀 ここ(有賀、村山)が東京で一緒で。ライバル校だったんですよ。

村山 東京に女子ホッケー部がある学校が2校しかなくてそのうちの1校と、そのうちの1校。成城学園と学芸大付属です。

的場 (的場と高橋は)お互い強豪校で、全国大会とかでけっこう当たることは多かったよね。

高橋 多かった。

――お互いに顔見知りだったのですか

高橋 途中まで知らなかったよね。

的場 中学とかでも普通に試合はしてたからなんとなくは覚えていたんですけど、しゃべってはなくて。大学受験をするってなった時くらいからしゃべり出して。

高橋 ここ(有賀、村山)とここ(的場、高橋)はお互いに知ってたけど、こう(有賀、村山/的場、高橋)分かれていました。

有賀 こっち(的場、高橋)が強すぎて。関東で(高橋を)見たことはないけど、当たったことはある、今市と。

高橋 そう。私が出てない時だったけど。

バイクの運転免許を取得中(的場)

ホッケー部に入っていなかったら…を語る的場

――もし大学でホッケーを続けていなかったら、何をしていたと思いますか

高橋 何かしらスポーツはやってた気がします。

一同 あ〜。

的場 やめられないと思う、私。スポーツ。

有賀 ホッケー部に入るために受験したみたいなものだからな。

村山 私はむしろ大学でホッケーをやるつもりなかったので、サークルの新歓とか行きまくったんですけど、無理でしたね(笑)。練習するからには何かしらの高い目標を持ってやるのが好きなので、ホッケー以外だったとしても、例えばフリスビーみたいなやつ、アルティメット部とかでやってたと思うかな。

一同 へ〜。

村山 全然体験行ってないけど(笑)。

高橋 意外とやってないかもしれない。毎回、中学から高校に上がる時も、高校から大学に上がる時も、「一回ホッケーをやめよう」ってずっと考えていたので。でも、何かやるとしたら部活だと思います。サークルは入らないかもしれないです。想像ができない。

的場 『いちご大福研究会』(笑)。食べることが好きで(笑)。

高橋 本当にあるの?! そうなんだ。

村山 めっちゃ新歓で見た。

的場 え〜、小学校からホッケーしかやってないもんな。剣道もやってて。スポーツでもう一個やるってなったら剣道なのかな。球技は本当にホッケーしかできなくて。

村山 スポーツ以外は?

的場 私は絶対走り回るか、どっか行ってる方が好きだから、だったらバイク。

――自転車ですか

的場 いや、普通にバイクに乗りたくて。部活とかじゃなくて趣味で、旅行みたいなのでバイクで行って。

――バイクの免許は持っているんですか

的場 今(バイクの免許を)取ってます。まだ持ってない(笑)。

村山 きょう初日(笑)。

一同 (笑)。

的場 いやだって、部活してなかったら暇な時間あったわけだから。バイクの免許取って、ね。

高橋 趣味に充てそうだよね。朱音は。

的場 そうだね。部活やってなかったら趣味に走るかな。

――有賀選手は何かありますか

有賀 私はたぶんイラストを描いています。

一同 あ〜。

――昨年の対談でも、自身のインスタグラムで描いた絵をアップされているとお話されていましたね

有賀 去年はそれだけだったけど、今年はイベント増えたから。イベント行けるようになったんだよね。

的場 お金を儲けてる。

高橋 イラストをプリントしてバッグを作っているんですよ。私それもらってめっちゃ使ってます。かわいいんですよ。

――販売しているんですか

有賀 そっちで副業できます(笑)。

――趣味や、最近ハマっていることなどはありますか

的場 ドラクエ。

高橋 あー、めちゃくちゃゲームしてるね。

的場 今マネージャーがドラクエめちゃめちゃ今ハマってて、それに影響されてまた始めてみようみたいな感じです。お風呂も気づいたら2時間以上、ずっとドラクエしながらお風呂入ってたりとか。『ドラクエ11』、今ちょうどSwitchで新しく出るので、お金貯めて買おうと思っています。とりあえず今は3DSで我慢しています。

村山 私はけっこう最近めっちゃバイトを頑張っています。

一同 (笑)。

村山 なんで!

――バイトは何をされているんですか

村山 飲食店のホールをやっています。けっこうハードなんですけどね。やってみたら、大学って新しい人と関わるところがなくて、部活の部活の人たちだけだし、大学も同じゼミの人たちだけなので、バイトすると全然違うタイプの人がいて、面白いなぁって思ったりしてます。

「ガンプラ作ってる…。」(有賀)

自身の趣味を語る有賀

――有賀選手は趣味は何かありますか

的場 絵でしょ。

有賀 それしかやってないかな〜。バイトもずっと1個だし。

高橋 ガンダムは?

有賀 ガンダム? ここで?(笑)。

的場 でもそれ趣味で何かしているわけじゃなくない?

高橋 うーん。瞳の趣味ね…。

有賀 まあでもラーメンは好きだよね。

村山・的場 じゃあラーメンめぐり(笑)。

有賀 趣味って言ったらそっち系の人に怒られるレベルだよ!

村山 月に1回くらい(笑)。

的場 じゃあ却下(笑)。

有賀 ガンプラ作ってる…。

一同 ガンプラ作ってるの?!

有賀 この前もらったから作り始めた。

高橋 ガンダムすごい好きなんですよ、彼女。

有賀 どんどんオタクがバレてくじゃん…。

高橋 大丈夫だよ、私だってバレてるから。去年から。

有賀 ガンプラ作ってます!(笑)。

高橋 私は去年も言ったんですけど、本当にすごいジャニーズオタクなので、休みの日があればライブに行きます。

――どこのグループが好きなのですか

高橋 『Snow Man』っていう来年デビューするグループがすごい好きで、見てます。高校の時の友達にもジャニーズオタクがいるので、その人はまた違うグループが好きなので、その人の好きなグループの現場にも行ったり。

一同 『現場』(笑)。

高橋 そうですね、年々ライブに行く数が増えてるなって思います。

――今、ちょっとした悩み事みたいなものはありますか

高橋 私、夜寝れないことが多いっていう悩みがあります。

的場 携帯触りすぎだわ!

高橋 違うんだよ。今までは部活があれば前の日全然寝れてたんですけど、部活があっても本当に1時間とかしか寝られない時がけっこうあって。なんでだろうって思うんですけど、でも別に支障はないです。朝起きられないくらい(笑)。(的場に)起こしてもらっています。それで解決しています。

的場 部屋が片付かない…。私の寮はもともと狭いんですけど、すごい荷物の量が多いのか分かんないんですけど、部屋が汚い(笑)。ベッドの上が荷物置き場みたいになってるんですよ。やばいよね、私の部屋。服をたたむのが面倒くさすぎて、とりあえず洗濯はずっと干しっぱなしで、次洗濯する時に取り込むんですけど、とりあえずベッドに放り投げるんです(笑)。次着るからいいかなみたいな感じで、寝る時もベッドの脇にどかしてたら、気付いたら隣に洗濯物だらけとか。これ生活能力ないって思われちゃう(笑)。

一同 (笑)。

高橋 一回びっくりしたのが、最近はそんなになんですけど、ホットアイマスクあるじゃないですか。それを使うんですよ、彼女の寝る時に。目が疲れやすいから使って寝て、その数日後にお部屋に遊びに行くと枕元に、使った後のホットアイマスクが5個くらい散乱していて(笑)。「これ捨てないの?」って聞いたら「いいんだよ」って言われて(笑)。なにがいいんだろうって。片付けが苦手です、彼女は。

的場 やるって決めたらやるんだけど、それまでがね。

高橋 溜めがすごいです。

的場 そこが悩みです。

――他に悩み事はありますか

村山 月日が流れるのが早いなって。

一同 (笑)。

村山 思わない? もう大学生終わっちゃうし、一生大学生でいたいのにどんどん引退まで近づいていって、社会人になりたくないなって思います。

高橋 瞳は?

有賀 最近常に口寂しくて、間食が…。

一同 最近じゃないよね!

高橋 暇があれば食べてるんです。

的場 「何ごはん?」って聞いたら「間食〜」って。

有賀 間食が多いです。

高橋 夜ご飯とかをしっかり食べたり、普段から体づくり的な意味を込めてやってほしいなっていう思いはあるんですけど、どうしても間食の方に走ってしまうんですよね。

有賀 低血圧だからかな。全然(お腹に)入らないんだよ。

夏保と入れ替わりたい(村山)

2年生の足立と入れ替わった後のことを考える村山

――チームの中で入れ替わるなら誰がいいですか

村山 私は夏保(FW足立夏保、国教2=京都・同志社国際)。あの美貌(びぼう)を持って、しかも英語もしゃべれて、気遣いもできて、完璧な女。すごいな〜って。夏保になりたいかも。完璧だと思う、夏保は。

――入れ替わってみたらしてみたいことはありますか

村山 まずはあの美貌をもてあそぶ(笑)。

一同 (笑)。

村山 あと、みんなの前でポロっと英語しゃべって、「英語しゃべれるの?」みたいな風に見られたりしたいし、色々やることありそう(笑)。

高橋 私は2人で迷ってる。ビアンカ(FW渋谷ビアンカ、国教2=東京・文京学院大女)か桜(FW森田桜、政経2=メキシコ・Greengates School) 。私が思ってる2人の共通点が、『へこたれない』なんですよ。初心者だからけっこう怒られることとかも他人より多くて辛いと思うんですけど、それをはねのける鋼のハートが彼女たちにはあるので。メンタルがすごく強いので、一回その強靭なメンタルを手に入れて人生楽しく過ごしてみたいなと思います。

有賀 スタイルがいい人に憧れるから、ビアンカか未来(MF南家未来、教3=京都・立命館) になりたい。

一同 お〜(笑)。

有賀 おしゃれで何着ても似合うから。とりあえずスタイル良ければ、服着れば似合うじゃん、たぶん。着られる服が限られてるから、そういうおしゃれを楽しめる、スタイルいい人になりたいです。

――的場選手は誰かいるでしょうか

的場 国教の人たち(笑)。今洋画にハマってるんですけど、全然英語できないのでいくら頑張っても英語できなさすぎて悲しくなってるんですけど、字幕なしでも普通に英語しゃべってるのを聞き取れたらすごく楽しいんだろうなって。英語が得意な人になりたいって思います。

――安岡裕美子監督(平16人卒=山形・米沢商)は選手から見てどのような人なのでしょうか

高橋 一言で言うんだったら、たぶん満場一致なんですけど「めちゃくちゃ優しい」。

一同 うん。

村山 怒ってるところ見たことない。

高橋 怒られたこともないし、見たことない。だからちょっと物足りない時あるよね。ちょっと怒ってほしい時とかもあるんですけど、もう裕美子(安岡監督)さん優しすぎて…。見守りタイプなので、もっと言ってもらいたいなって思います。

村山 昔は違ったらしくて、現役時代はすごかったらしい。後ろからすごい指示出すスイーパーみたいで。

高橋 (村山と安岡監督は)同じポジションなんですよ。

村山 想像できない(笑)。

的場 私はなんだろうな。けっこうご飯連れて行ってくれる(笑)。

村山 絶対言うと思った(笑)。

的場 「お金ないです〜」みたいな感じで、ご飯連れて行ってくださいって言ったらいつもお昼ごはんとか連れて行ってくれます。

――選手との距離が近いですよね

的場 割と私たちの学年ご飯に連れて行ってもらってるよね。

高橋 お世話になっていますね。

的場 「裕美子さんご飯いきましょう〜」みたいな感じで言ったらご飯連れて行ってくれるし。私たちけっこう食い意地がすごすぎて…。

一同 朱音だけじゃん!

的場 この試合点数入れたらアイス奢ってあげるよとか、そういうので気分を上げてもらってます。けっこう多いよね、そういうの。

高橋 ご飯とかも連れて行ってもらったりかなりしているので、私たちは何で返すかって言ったらやっぱり試合に勝って返すしかないので。

村山 春の農大戦さ、勝ったら叙々苑って約束してたよね(笑)。まだ行ってないけど。勝ったら叙々苑に連れて行ってくださいっていう約束をしていました。

――ここからは全日本学生選手権(インカレ)についての質問に移らせていただきます。まず、トーナメント表を見ての感想を教えて下さい

的場 聖泉は、私たちが1年生の時の試合で9割方攻めてて絶対勝てるって思っていたんですけど、その1割の部分で1点入れられちゃって負けたっていうすごく悔しい試合になったので、今回は勝ちたいなと思います。あと東海学院に私の友達が行っているんですけど、その子と試合をしてみたいっていう気持ちがあって、今すごく勝ちたいなと。(1回戦で)勝って東海学院とやりたいっていう思いがあります。

村山 (王座の)中京戦で結局同点でSOだったと思うんですけど、聖泉を相手に留学組がいなくなったこのメンバーで、どういう勝ち方ができるのかなっていうのはまだ見えてこないというか…。まずは一戦絶対勝って東海学院戦まで進みたいので、どういう勝ち方をするのかというのをもうちょっと考えたいと思っています。

――インカレで期待している同期、後輩はいますか

有賀 清香(DF加藤清香、法2=東京・早実)かな〜。清香は初心者だけど吸収力がすごいし、吸収しようっていう姿勢も一番強くて。今下に求めるレベルが高すぎるとは思っているんですけど、それに対してどんどん応えて成長していってくれている選手です。清香は今の時点でだいぶ上手くなっているんですけど、まだこれから全然伸びるなって思うので、ちょっと期待しています。

高橋 私は未来(南家)だな。未来はポジション的にセンターハーフっていうチームの中核を担うポジションをやってもらっているんですけど、彼女はすごくドリブルが得意でけっこう(相手陣に)持っていく場面がリーグ戦でも多かったんですけど、今度はそれだけじゃなくてもっと周りを見てパスを散らせるようになったりしてほしいです。ちょっとサボっちゃう癖があるので、彼女が。試合の中でサボっちゃうことが後ろから見ていてあるなって思うので、そこをもう一踏ん張り頑張ってもらって、どこのプレーにも関わるようになれば未来自身がステップアップするし、チームとしてもものすごく助かると思います。たぶんこれ読んでくれてると思うので、未来に期待しています(笑)。

――2年生の留学組3選手が離脱し、今まで控えだった選手が出場したり、フォーメーションも変更をしていると思います。戸惑いもあるかもしれませんが、その点はいかがですか

的場 戸惑いというよりかは、けがが最近多くなっていて。今までやっていないホッケーという違うスポーツを始めて、姿勢とかも変わってくるし、けっこうホッケーって姿勢が難しくて、初心者がやるとフォームが崩れちゃって腰とかに負担が来てけがしている人が多いですね。自分たちも練習メニューを考える上でどれくらいハードなメニューをしていいのかっていうところとかが難しいです。勝ち方っていうよりもコンディションも考えつつみたいなところで難しいので、そこで戸惑いがあるのかなと思っています。

村山 ポジションでの戸惑いもそうなんですけど、もっとどんどん後ろから声を掛けてあげないと。まだ清香とかはホッケーを始めて5ヶ月くらいだから、彼女は走れるしボールもトラップはできるけど、まだ動きに迷いがあったりするから、それをもっと引き出すためには後ろからの指示をガンガンしてあげないといけないと思います。GKからDF、DFからMF、MFからFWというように、独立したプレーではなくて組織的にもうちょっと声を掛けて、2人で(ボールを)取るとか、無駄な動きはなくすように後ろから声を掛けてあげるとか、そういう面で少ない人数で新しいポジションで戦うことが難しいかなと思っています。

――最後に、インカレへ向けて意気込みをお願いします

有賀 悔いのないように最後までやり切るしかないなと思っているので、それまで妥協せずにしっかり自分のやるべきことを自分の中に落とし込んで、プレーに出せたらいいなと思います。

村山 最後のインカレになるので、倒れるくらいまで最後まで全力で走り切りたいなって思います。あとスイーパーって守りの要でもあるけど攻めの起点にもなりうる、自分の判断次第でいろいろな役割になれたりするので、一瞬一瞬の判断を迷わずに全力で、(攻め)上がるべきところには頑張って上がって、やばいと思ったらダッシュで下がるというプレーを出し切りたいなと思います。

的場 小学校からずっとホッケーをやっていて。社会人になって続けられるか分からなくて、大学最後のインカレという大きな大会が本当に自分の最後の大きな大会だと思ったら、今までの成果を全部出し切りたいし、悔いの残らないようにやりたいって思います。あとやっぱり、今のこのチームの中だとすごいなあなあにやっている自分がどこかにいるのかなって思っていたので、もっと最後までチームに貢献したいっていうのもあるんですけど、自分自身が出し切れたらいいかなと思っています。

高橋 私はキーパーだから、フィールド内でボールを追い掛けたり点数を取りに行ったりということはできないんですけど、その分チームのゴールを背負っているので、ドシっと構えてみんなが安心してフィールド内でプレーできるようにしたいです。私は練習から「この人だったらゴールを任せられるな」ってみんなに思ってもらえるように、練習から頑張ってインカレではなるべく失点しないように、早稲田のゴールを守りたいと思っています。

――ありがとうございました!

 

(取材・編集 細井万里男、新藤綾佳)

 

各自のインカレに懸ける思いを色紙に書いていただきました!

◆有賀瞳(ありが・ひとみ)(※写真左)

1996(平8)年4月15日生まれ。167センチ。東京・成城学園高出身。スポーツ科学部4年。得意のイラストでインスタフォロワー1万人超という有賀選手。最近はその腕が買われイベントで収入を得てるとか…? インカレでは持ち前の体を張ったプレーに要注目です!

◆村山陽香(むらやま・はるか)(※写真左中)

1996(平8)年5月13日生まれ。159センチ。東京・東学大付高出身。創造理工学部4年。サークルは性に合わず、ホッケー部を選んだという村山選手。対談を通じてその真面目さがひしひしと伝わってきました。スイーパーとして、たとえ逆境でも流れを生み出してくれるでしょう!

◆的場朱音(まとば・あかね)(※写真右中)

1997(平9)年8月2日生まれ。162センチ。滋賀・伊吹高出身。教育学部4年。バイクの運転免許を現在取得中の的場選手。今ハマっていることは『ドラクエ11』と、まるで少年のような一面も。小学校からホッケーを続けてきただけに、最後のインカレに懸ける思いは人一倍です!

◆高橋詩帆(たかはし・しほ)(※写真右)

1998(平10)年1月13日生まれ。160センチ。栃木・今市高出身。スポーツ科学部4年。個性が豊かすぎる女子部の主将を務める高橋選手。ジャニーズ好きの高橋選手は現在、新進気鋭のジャニーズJr.『Snow man』を追い掛けているそうです。早稲田が誇る関東ナンバーワンGKは、全国の舞台でもその鉄壁を見せてくれるでしょう!