1点に苦しめられ、勝利へ届かず

男子ホッケー

 明大八幡山グラウンドで、順位決定戦が行われた。対するは駿河台大。春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)では二戦二勝と相性のいい相手だ。試合は前半、一進一退の攻防が続くが、FW宮崎俊哉主将(スポ4=福井・丹生)が二連続得点し、一歩リードする。しかし前半終了間際にまさかの失点。その後もリズムを掴むことができず、後半さらに失点し、2-3で敗戦。この結果で7位以下が確定し、あとがなくなってしまった。

 試合開始直後、宮崎主将が得意のドリブルでゴール前にボールを持ち込むも、連携が取れず、得点には繋がらない。その後は幾度となく相手の猛攻を受けるが、DF齋藤湧大(スポ1=栃木・今市)を中心に守りを固め、失点を防いだ。早大にチャンスが訪れたのは29分。相手のミスからペナルティストローク(PS)を獲得すると、宮崎主将が鋭いシュートを決めて先制点を挙げた。さらに宮崎主将が自らサークル内にドリブルで持ち込み、2点目。2-0とリードを広げた。勢いに乗って折り返すと思われた前半終了間際、試合は急展開を見せる。相手にペナルティコーナー(PC)から立て続けに得点を奪われ、2失点。試合は振り出しに戻った。

自らのスティックで2点を挙げた宮崎主将

 迎えた後半。序盤からMF宮口和樹(スポ3=滋賀・伊吹)がチャンスを作るも、決めきることができない。前半の疲れもあり全体的に足が止まっている中、16分には相手にPCを奪取され、勝ち越しの点を与えてしまった。何とか巻き返しを図りたい早大だが、22分、28分にPCを獲得するも相手の好セーブに阻まれ得点に結びつけることができない。その後も相手優位の時間帯が続き、2-3で試合終了。拮抗(きっこう)した試合展開だっただけに、悔しい敗戦となった。

1点が遠く、苦しめられた

 「2点先制できたのに前半のうちに2点取り返されたのが敗因だと思います」と宮崎主将は試合を振り返る。春季リーグ戦での連勝を始め、相性のいい相手であると感じられた分、1つのミスが命取りになるシビアな戦いとなった。また、今試合の黒星によって秋季リーグ戦7位以下が確定し、入替戦に回ることになる。厳しい戦いを強いられている早大ホッケー部。2部降格は絶対に避けたいところだ。今こそその真価が問われる。

(記事 下長根沙羅、写真 安本捷人)

秋季関東学生リーグ
早大 2-2
0-1
駿河台大
コメント

松本剛毅監督(平6年卒)

――今日の敗因というのはどのようにお考えでしょうか

入り方は良くて、前半二点取ったところまでは良かったのですが、そこで前半追い付かれてしまった。そこが大きな敗因だと思います。

――実力は拮抗していたように思えます。勝負を分けたのはどういった点でしょうか

やってはいけないミスですとか、危険な場面で致命的なミスをしてしまうというのと、ペナルティコーナーを相手が確実に決め、我々が決められなかったというのは大きいかと思います。

――攻守それぞれ、選手のプレーは監督の目から見ていかがでしたか

ディフェンスのミスが目立ったかなと思います。

――攻撃についてはいい流れをつくることができたとお考えですか

そうですね。シュートまで繋がりましたし、得点も奪えましたし、ペナルティコーナーも何本も取ったというところまではよかったのですが。欲を言えばもう少し決めきれればよかったのですが、それよりは3失点してしまったというところが、抑えられたのではないか、と。

――次週から続く試合へ向けて、一言お願いします

早慶線やインカレなど大事な試合が続くので、しっかり気持ちを入れ替えて、修正して、挑みたいと思います。 

FW宮崎俊哉主将(スポ4=福井・丹生)

――今試合を振り返っていかがですか

いい感じに2点先制できたのに前半のうちに2点取られて折り返してしまったのが敗因だと思います。

――駿河台大に対する苦手意識はありましたか

いや、むしろ逆に1部リーグの全チームの中で、僕個人としてもチーム的にも1番相性がいいと思っていました。でも結果が全てなので何とも言えないです。

――春季リーグで戦った時に比べて違いは感じましたか

PCの精度は上がっているんじゃないかと感じました。3本取られて3本とも決められていて、春季リーグでは外していたので、そこが変わっていたと思います。全体的な戦術とかディフェンスに関してはそんなに感じなかったですけど、1本のチャンスを決めてくる力がついていると思いました。

――早大のPCについてはいかがですか

一応練習はしてきたつもりなんですけど、決まらないですね。申し訳ないです。

――次戦への意気込みをお願いします

もう1回一橋大と戦うので、この間みたいな結果にだけはならないようにしたいと思います。