実力差を見せつけ圧勝、いざあすの大一番へ

男子ホッケー

 全日本選手権出場を懸けた戦いがいよいよ始まった。学生日本一を決める全日本学生選手権(インカレ)が開幕。シードにより2回戦からの登場となったワセダは、1回戦を勝ち上がってきた京大との初戦に臨んだ。試合は終始主導権を握る展開となり、7-0で圧勝。得点チャンスが多くあり7得点では物足りなさも多少残ったが、無事あすの準々決勝に駒を進めた。

2点目を奪った宮口

 開始早々に試合は動いた。前半3分にペナルティコーナー(PC)を獲得すると、FW宮崎俊哉(スポ3=福井・丹生)の放ったボールはゴール上段へ。幸先よく先制点を奪った。13分にもMF宮口和樹(スポ2=滋賀・伊吹)のシュートが決まり、試合を優位に進めていく。しかし「慣れないグラウンド状況だった」とFB木村浩一郎主将が振り返るように、砂の混じった芝の影響もあってか、縦へのパスをカットされる場面も目立った。それでも27分には宮崎が追加点を奪い、京大を突き放していく。直後にはFW糸賀俊哉(スポ1=島根・横田)がゴールを狙うも、これはわずかに左にそれてしまった。この後も怒涛(どとう)の攻撃は続く。31分、MF倉田登志矢(スポ2=静岡・伊豆中央)のシュート性のパスをFW渡邊崇仁(法3=東京・早大学院)がうまく合わせ4-0に。危なげないゲーム展開のまま前半を折り返す。

4点目を奪い喜ぶ選手たち

 後半に入ってもワセダのペースは続いた。8分には宮口のアシストからFW関修平(商1=東京・早大学院)が押し込み5点目を獲得。攻撃の手を緩めることなく、相手を攻め立てていく。ボールを奪われ自陣に運ばれる場面も何度かあったが、ここはFB陣が冷静に対処し決定的なシーンはつくらせなかった。追加点が欲しいワセダは26分、PCをFB鵜飼慎之介(スポ4=福井・丹生)が落ち着いて流し込む。さらに試合終了間際にもPCのチャンスを宮崎が決め、見事ハットトリックを達成。このままゲームセットを迎え、7-0と実力差を見せつける結果となった。

 「7点は取れたが、もっとチャンスはあった」と木村主将が語るように、さらなる大量得点の可能性があっただけに、あす以降は決め切る力が重要になってくるだろう。それでもきょうは多くの選手が得点に絡んでおり、収穫のあった試合ともいえる。いよいよあすはベスト4、そして全日本選手権出場を懸けた戦い。その準々決勝の相手は、想定通り明大となった。先週の秋季関東学生リーグ準決勝では3-2で撃破しているが、それ故に明大は相当なエネルギーを持ってリベンジを果たしにくるはずだ。「しっかりと勝って、悲願の全日本選手権出場を決めたい」(木村主将)。歓喜の瞬間を迎え、勝利の雄叫びを。さあ、決戦の時はもうすぐだ。

(記事、写真 大森葵)

全日本学生選手権
早大 4-0
3-0
京大
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コメント

松本剛毅監督(平6卒)

――試合を振り返って

初戦ということで、やはり独特のインカレの雰囲気で少し固さがあって、この大会のためにやってきたので慎重になったところもありました。あとは慣れない砂の入った芝だったのですが、そういう中で自分たちのかたちができたのではないかなと思います。結果も伴いましたし、良いかたちであしたの試合につながるのではないかなと思います。

――京大相手ということでどのようなことを意識して臨まれましたか

実力差は正直あるかなと思っていましたがやはり完勝するのは難しいと思いましたし、何と言ってもあしたの試合がヤマ場になりますので、そこに良いイメージで臨めるようにということを意識してやりました。

――ヤマ場となるあすの試合に向けて

1年間ベスト4がかかるこの試合のためにやってきましたし、悔いのないようにやって欲しいと思います。

FB木村浩一郎主将(スポ4=栃木・今市)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

7ー0で勝てたということは良かったのですが、このイメージで次の試合に臨んでしまうとおそらくやられてしまうので、しっかりきょうの反省をミーティングで話し合ってまたあすにつなげていきたいです。

――攻撃の時間が多い試合となりましたがどのようなことを意識していましたか

チャンスが多い中しっかりと決め切るということを意識したつもりなのですが、慣れないグラウンド状況というのも重なって、7点は取れましたがもっとチャンスはあったので難しいところもあったと思います。

――多くの選手が得点に絡みましたがその点に関しては収穫でしょうか

そうですね。いつもは大体メンバーも決まっていると思いますが、得点を決めることで自信がついたりもすると思うので、そういった意味ではすごく収穫だと思います。

――あすの大一番に向けて

しっかりと勝って、悲願の全日本選手権出場を決めたいと思います。