快勝で1部残留、来季へ弾みつける

男子ホッケー

 秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)最終戦を勝利で飾り、後輩へ思いを託した4年生。そんな先輩たちが抜けてから早2週間、ついに後輩がその期待に応えるときが来た。新体制となったチームの初試合。それだけに序盤は連携がうまくいかない場面も多く見られた。しかし後半開始直後、右サイドからのパスにFW是澤勇志(文1=東京・早大学院)が反応し先制すると、早大は落ち着きを取り戻す。その後は着実に点を積み重ね、終わってみれば4-0の快勝。1部残留に成功した。

新体制の初試合となる

 1部残留に向け、入れ替え戦へと臨んだ早大。相手は対照的に昇格を狙う武蔵大だ。開始早々、相手陣内へ積極的に攻め込みペナルティーコーナー(PC)のチャンスを得る。しかしこの絶好機を決めきれない。さらに各所でミスが目立ち、前方に攻撃が展開されず。24分にはこの試合2度目のPCを得たものの、またもや得点には結びつかなかった。そんな中、武蔵大も黙ってはいない。早大のミスにつけ込み、ゴールを幾度も脅かした。それでも、本日キャプテンマークをつけたFB木村浩一郎(スポ3=栃木・今市)や守備陣の対応が光り、なんとか前半を無失点で終える。

木村新主将

 「(前半は)固さが出て、本来の力がまったく出ていなかった」。松本剛毅監督(平6卒)もそう振り返るように、前半は格下相手に押され気味だった早大。鳴りを潜めていた攻撃力は後半、存分に発揮されることとなる。16分、右サイドから転がってきたボールに是澤がうまく合わせ、先制点をあげると、その直後、この試合最大のピンチをGK瓶井一志(スポ1=大阪星光)のビッグプレーで乗り切り、流れは完全に早大へ。FW宮崎俊哉(スポ2=福井・丹生)が追加点をあげると、続けて3点目にも大きく貢献。終了間際にダメ押しの1点を加えた早大は、4-0でゲームセットを迎える。序盤こそ苦戦したが、徐々に本来の力を取り戻し、初陣を見事完勝で飾ってみせた。

 きょうの勝利で1部の座を死守した早大。当然、収穫の多い試合内容だったはずだ。それでも、選手たちはすでに次を見据えている。「とにかくチャレンジをしてガツガツいこう」(木村)。挑戦者として迎えるシーズンへ――。来季こそは覇者となるべく、主将を中心に邁進していく。

(記事 菖蒲貴司、写真 大森葵)

秋季関東学生リーグ
早大 0-0
4-0
武蔵大
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コメント

松本剛毅監督(平6卒)

――今季を振り返って

なかなか良い結果を残すことができませんでしたね。今日の一戦は4年生が試合に出ずに3年生中心の試合だったのですが、最終的に入れ替え戦ということで結果がなかなか出ない苦しいシーズンだったと思います。

――今日は新チームとなって初めての試合でしたが雰囲気はいかがでしたか

今日は初戦ということもあって非常に固さが出て、本来の力がまったく出ていなかった。特に前半固さだけが出てしまって自分たちの形が作れなかった。でも後半になってようやく力みが取れて本来のプレイスタイルが出てきたのかなと思います。

――来期の構想などはもうお考えですか

まだ始まったばっかりでこれから(構想を)立てないといけないのですけど、ことし結果が出なかったものの色々チャレンジングをしているわけでして、良いところは伸ばして悪いところは修正して、これから考えていこうと思っています。

FB木村浩一郎主将(スポ3=栃木・今市)

――きょうは2部との入れ替え戦となりましたが、どのような意気込みで臨みましたか

新チームに入れ替わって4年生が抜けてしまったのですが、とにかくチャレンジをしてガツガツいこうという話し合いをして臨みました。

――キャプテンとして初めての試合となりました

緊張も結構あったのですが、同期のみんなが協力してくれたので、キャプテンとして良いところを見せたいなという気持ちでした。

――きょうの試合を振り返って

最初はバタバタしてしまっていて難しかったのですが、最終的には点数も取れて、無失点で抑えられたというのは良かったと思います。

――前半はもったいないミスが目立っていた印象がありました

きょうが初めての新チームでの試合だったので、自分たちの力がまだわからず、どういう方針でやるかということが決まっていない状態でした。その中で、この試合でかなり多くの課題を見つけることができたので、これからそれを克服して良いチームを作ることができたらなと思っています。

――来季に向けての意気込みをお願いします

今季はあまり成績が振るわなかったので、来季はまず春季リーグでの優勝を目指して良い結果を残せるように頑張りたいです。