秋季関東学生リーグ第3戦。この日の相手は常勝軍団・山梨学院大。前回の駿河台大戦で引き分けたワセダにとって、絶対に負けられない試合だ。しかし開始早々、相手に先制点を決められてしまう。その後もずるずると失点を許し、苦しい展開に。後半30分にはペナルティーコーナー(PC)のチャンスでMF鵜飼慎之介(スポ3=福井・丹生)が得点するが、反撃もここまで。7-1で手痛い敗戦を喫した。
奮起するFB木村浩一郎
前半から良い流れを作りたいワセダ。しかしながら、開始1分であっという間に先制点を許してしまう。その後も嫌な流れは止まらず、防戦一方の展開が続く。23分には必死にゴールをしのごうとするも、追加点を与えてしまった。しかし28分、絶好のチャンスが訪れる。FW佐藤良(政経3=東京・早大学院)が左サイドよりゴールを果敢に攻め、相手GKと一対一の状況に。確実に決めたい場面で強烈なシュートを放つが、惜しくもゴールネットを揺らすことができなかった。結局得点することができぬまま、2-0で前半を折り返す。
円陣を組み、再び士気を高めて挑んだ後半。相手にリードされているためか、「弱さ」と松本剛毅監督(平6卒)が表現するように、プレーでミスが目立った。山梨学院大はそれを見逃してくれない。11分で3点を追加され、じりじりと「傷口」は開いていく。28分にはペナルティストローク(PS)でダメ押しとなる1点を追加されてしまう。だが、ここで黙ってやられるワセダではない。30分、粘りから執念のPCを獲得。鵜飼が気持ちで放ったシュートはGKの足元をすり抜け、見事な1点となった。ここから巻き返したいワセダだったが、無念のタイムアップ。7-1で痛い敗戦になった。
この日唯一の得点を決めた鵜飼
「必死さが足りない」という松本監督の言葉が重くのしかかる。プレーやメンタル部分の課題点をカバーするために必要なこの気持ちを前面に出していくことが、勝利へとつながるはずだ。ワセダの1勝へのあくなき探究は続く。
(記事 山形真代、写真 大森葵、中村ちひろ)
秋季関東学生リーグ | ||||
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早大 | 1 | 0-2 1-5 |
7 | 山梨学院大 |
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コメント
松本剛毅監督(平6卒)
――きょうの試合を振り返って
点差が6点も開いてしまい、正直言ってすごく残念な結果だと思っています。
――点差が開いてしまった原因などは考えられますか
相手のほうが局面局面のプレッシャーの強さだったり、テクニック自体も1枚上手でした。そういうところの積み重ねでこのような大きい点差が生まれてしまったのかなと思います。
――後半に点数をたくさん入れられてしまいましたが
そうですね。どんどん傷口を広げられていったというか、我々の弱さというものが前面的に出てしまって、そこを付き込まれたのが大きな要因だと思います。
――今回の試合で、改善点や収穫などは得られましたか
これからいかに修正するかというのが課題なので、そういった意味では悪いところを出しきり、改善する点が明確となりました。残り1か月間の練習の中でしっかり修正していきたいと思います。
――具体的にどういう方法で修正していこうと考えていますか
各局面での1対1の弱さ、コンタクトの弱さなどに加えて、基礎体力やフィジカル面、メンタル面でも弱いということがわかりましたので、短い期間ではありますがここを出来る限り修正していきたいと思います。
田中智大主将(社4=福井・丹生)
――きょうの試合を振り返って
結果が全てだと思います。これが力の差、精神力の差、全ての差でした。
――ご自身のプレーはいかがでしたか
正直(相手に)やられてしまっていて、ディフェンスをしていたのですが、あれだけ失点してしまったので何もできてなかったという気がします。
――後半は5失点でした
ディフェンスが粘ることができませんでした。途中で攻めることができず、相手のカウンターやリスタートになってしまって、そこから全てやられてしまい止めきることができませんでした。
――攻撃面でも1点に抑えられてしまいましたが、何か原因は
相手が人数をかけて守っているのに対して、自分たちが人数をかけて攻めることができませんでした。また、スピードなどで相手の守備を崩すことができなかったことが原因だと思います。
――きょうの敗戦によって、上位進出は厳しい状況になりました
そうですね。あしたのもう1つの予選の結果にもよるのですが、おそらく上がるのは少し厳しいと思います。しかし、上がることができなくなってしまってもまだ試合はあるので、最後までその試合を頑張るだけですね。
――次戦への意気込みをお願いします
あしたの結果によって相手が決まるので、まだ相手がどこになるかわかりませんが、相手がどこであろうと一生懸命やるというのは変わらないので、また力をあわせて次は勝てるように頑張りたいです。