今シーズン初の公式戦となる関東大学女子選手権が開幕し、日大が初戦の相手となった。序盤から早大が一歩リードするが、果敢にスリーポイントを狙う日大に対し、思うように点差を開けることができない。しかし第2クオーター(Q)から早大がスリーポイントやアシストからの得点で調子を上げてリードを広げる。後半も相手に主導権を渡すことなく順調に得点を重ね、最終的には108-65と大差で勝利。今シーズン初の公式戦を白星で飾り、トーナメント初戦を突破した。
試合開始直後、早大のシュートは決まらず、先制点は日大に奪われる。さらにスリーポイント、ミドルシュートを決められ、早大は少し出遅れるが、G江村優有(スポ3=愛知・桜花学園)のスリーポイント、G中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)の連続得点で振り出しに戻す。ルーキーF菊地実蘭(スポ1=愛知・桜花学園)が交代直後にスリーポイントを決め、中山が続いてロングツーを決めると早大がペースをつかんでいく。第1Q終了のブザーとともに江村がスリーポイントを沈めて9点リードで第2Qへ。Gフェスタ―ガードヤヤ(スポ4=宮崎・小林)のアシストが続けて決まり、早大が調子を上げていく。日大も外角からのシュートを中心に得点するが、早大も落ち着いて決め返す。リードをじわじわと広げ、54-31で前半を終えた。
シュートを狙うヤヤ
第3Qは早大の連続得点でスタート。さらにF江頭璃梨(スポ3=宮崎・小林)がバスケットカウントを決めると、日大はタイムアウトを要求する。しかしタイムアウト後も早大の勢いは衰えず、順調に得点を伸ばして最終Qへ。第4Q序盤にミスからの失点が続いた場面があったが、3連続得点し立て直す。日大はスリーポイントを積極的に狙い、得点するが、早大は内外バランスの良い攻めで点差を詰めさせない。最後はG池田朱李(スポ1=埼玉・久喜)が鮮やかなノールックパスでアシストを成功させ、108-65で試合終了。試合の序盤はややもたついたものの、徐々に修正し、最終的には大差をつけて初戦を突破した。
ドリブルでボールを運ぶ池田
40点差をつけて快勝した早大だが、ヤヤは「全然だめだめだった」と試合を振り返る。今大会の早大の目標は「優勝」。今大会を制するためにはまだ修正するべき点も残る試合となった。次戦の相手は山梨学院大。試合開始から早大らしい息の合ったバスケットを展開できるかが勝利の鍵となる。
(記事 権藤彩乃、写真 冷水睦実、梶谷里桜)
関東大学女子選手権 5月3日(vs日大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
25 | 29 | 28 | 26 | 108 |
日大 | 16 | 15 | 14 | 20 | 65 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスタ―ガードヤヤ(スポ4=宮崎・小林)
G#21 中山桂(スポ4=愛知・桜花学園) Ⅽ#22 中野雛菜(スポ3=神奈川・東海大相模) G#23 江村優有(スポ3=愛知・桜花学園) F#32 江頭璃梨(スポ3=宮崎・小林) |
コメント
フェスタ―ガードヤヤ(スポ4=宮崎・小林)
――今シーズンの初戦でしたが、試合を振り返っていかがですか
いや~…全然だめだめでしたね。入りで自分たちのバスケができていなくて、相手に点をいっぱい取られたし、全然自分たちは走れなかったから、切り替えて明日良い試合ができるように頑張ります。
――チームで意識して臨んだことは
自分たちがやってきたことをちゃんとやれば失点も減らせるし、自分たちも点を取れるという話をして入って、とにかく走ること、ディフェンスを頑張ること、あと楽しむことを意識して試合に入りました。
――その点は実際やってみていかがでしたか
さっきも言いましたが、入りがだめだったかなと。途中で切り替えられましたが、もっと入りからバシッとできたらなと思います。
――今大会のチームの目標は
優勝です。
――個人的な目標は
見ていてわくわくするようなバスケットを、私がコントロールして作っていきたいです。今までは点を取っていましたが、みんな点を取れるので、みんなの強みを生かして、良いパスを出してあげるとか、勢いに乗せられるように、私が先頭を切っていけたらなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
明日は試合の入りから走って、楽しみまくります。
F菊池実蘭(スポ1=愛知・桜花学園)
――大学初戦だったと思いますが、振り返って納得のいくプレーはできましたか
スリーポイントが入ったので自分の流れに持っていくことができたんですけど、ディフェンスのところで相手がやりたいところのパスを切れなかったところが課題だったので明日は相手がやりたい1つ目の狙いをディナイとかプレッシャーとかをかけて切れるようにしたいな、と思います。
――今の話にもありましたが、スリーポイントが印象的でした。決めた時はどんな気持ちでしたか
大学の初戦でもあったので「思いっきり打とう」というのは決めていたので、そういうところであまり力が入らずに打てたから入って良かったな、と思いました。
――今大会ではどのようなプレーが求められていると感じていますか
サイズ的にセンターポジションの4番5番で出ることが多いので、そこで大きい相手に付かれた時に相手よりも走って早稲田らしい速いプレーでどんどん点をとっていくことが自分の仕事だと思っています。
――今回の試合ではそのプレーができましたか
前を走ってパスが入ったこともあったし、チームの流れは重くなっちゃったことも多かったけど、個人的にはちゃんと前を走れたので、そこは継続してもっとチームごと良い流れに持っていけるようにしたいです。
――早稲田大学に入学したばかりだと思いますが、バスケ部に入ってびっくりしたことはありますか
入った時は先輩とかとの関係性が少し心配なところがあったけど、みんなすごく優しくて、楽しくて、上下関係もあんまりなくて、そこはすごくびっくりしました。
――ご自身の強みはどんなところだと考えていますか
外でも中でも攻めることができるところで、4ポジとかで出ても、スリーポイントを打ったり、パスとかドライブで切っていったり、とスリーだけじゃなくてインサイドシールもできるところです。
――最後に次戦以降への意気込みをお願いします
今日は入りがちょっと重くなってしまったんですが、次の試合以降は最初から走ってサイズで負けててもスピードで負けない早稲田のバスケットを自分が率先してできるように前を走って、ディフェンスももっとプレッシャーかけて相手を圧倒できるように頑張ります。