出だしが悪く、山梨学院大に惜敗

女子バスケットボール

 山梨学院大とのリベンジマッチ。一進一退の攻防を制すことはできなかった。早大は出だしでリズムをつかめずミスが続き10点以上の差がつく。しかし第2Q、速攻で連続得点を決め、4点ビハインドで後半へ。第3Qは善戦するも山梨学院大のスリーポイントが決まりジリジリ離される。53-64で迎えた最終Q、Gフェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)のバスケットカウントから流れをつかみ、残り1分G中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)のスリーポイントで1点差まで詰め寄るも、土壇場でファールを取られシュートのチャンスを得られなかった。78-82で敗戦した。

 

スリーポイント成功率67%という精度の高さを見せた中山

 「最初の入りが重かった」とヤヤが振り返るように、序盤は早稲田らしくない攻めきれないオフェンスが続く。しかし、C中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模)が留学生選手相手にディフェンスで善戦し7点差で第2Qに入った。第2Q中盤、速いバスケットでヤヤ、F江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)が連続得点。一時は12点あった差を4点まで縮めてハーフタイムに入った。

 第3Q、山梨学院大のシュートがよく決まり、徐々に差をつけられる。中野のバスケットカウントで流れをつかみかけたが、相手のスリーポイントが落ちず11点差で最終Qに突入した。G江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)のバスケットカウントを皮切りにファールをもらいながら次々に得点。留学生選手をダブルチーム、トリプルチームで止める。残り1分、「ノーマークだったら落とす気はしないと思った」という中山がスリーポイントを沈め1点差。完全に勢いに乗った早大だったが、ファールを2つ取られシュートのチャンスを得られず、78-82で惜敗した。

 

チーム最多23得点のヤヤ

 勝って勢いに乗りたかったリベンジマッチだが、出だしが悪く惜しくも敗戦となった。次戦は東京医療保健大との激戦を制し、流れに乗る筑波大との対戦。「最初から最後まで早稲田のバスケをコートで表現して、悔いの残らないように全員で勝ちきりたい」と中山は意気込んだ。

(記事 冷水睦実、写真 権藤彩乃、濵嶋彩加)

関東大学女子リーグ戦 10月29日(vs山梨学院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

11 23 19 25 78
山梨学院大 18 20 26 18 82

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)

G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

C#22 中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模) 

G#23 江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)
F#32 江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)

コメント

中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

――試合を終えて

やっぱり正直言って悔しいです。1巡目の試合でも山梨学院大には負けていたので、今日はリベンジマッチというかたちだったのですが、最初から自分たちのリズムを作ることができなくて、リズムを作り始められたのが3Q、4Qからだったので、そこが自分たちの良くなかった点かなと思います。

――後半追い上げましたが、その時の心境は

前半は重い入りでしたが、後半に自分たちガード陣が乱して、周りがスリーを狙うという早稲田のバスケをしっかり出せたので、最後追いつくことができたと思います。

――ディフェンス面で気を付けていたことは

留学生のセンタープレーで点を取るっていうことはわかっていたので、センターが回り込んで守る、もし裏にパスが入ったら3線がヘルプに行って、2人で守るという風に決めてはいたのですが、回りきれなくてノーマークで連続で決められたり、そういう部分がどんどん積み重なって、点数につながっていったと思うので、相手の得点源を止めることができなかったなと思います。

――終盤の勝負所でスリーポイントを決めた時の心境は

ノーマークになったら打つと決めていて、このリーグ戦通して自分のシュートタッチが良かったので、ノーマークだったら落とす気はしないなという自信というか、自分でそう思っていたので、最後に1点差になったシュートを決めることができて良かったなと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

明日がリーグ戦全体を通しての最終戦になるので、最初から最後まで早稲田のバスケをコートで表現して、悔いの残らないように全員で勝ちきりたいと思います。

フェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)

――試合を終えて、率直な気持ちを教えてください

 悔しいです。それだけですね。

――ディフェンスで気をつけていたことはありますか

 ディフェンスはスリーが向こうはよく入るからスリーを打たせないということと、頑張ってプレッシャーをかけて中にパスがいかないようにすることを心がけていました。

――オフェンスは途中からペースが早まっていたと思いますが、チームで何か話したことはありますか

 自分たちはスペースで持っていくことが自分たちのリズムになる最初のエンジンみたいな感じなので、みんなでスピードをあげていこうと言ってそこから始めました。

――リバウンドについては振り返ってみていかがですか

 リバウンドは前に戦った時よりは取れていたけれど留学生に2回連続で取られたりとか、そこがファールに繋がったりシュートに繋がったりもしていたので、そこはボックスアウトを見直さないとなと思います。

――接戦でしたが、タイムアウトやハーフタイムで話したことについて教えてください

 逃げずに攻める。相手ファールもたくさんあったので、逃げずに攻める。それだけですね。

――明日の試合に向けて一言お願いします

 今日は最初の入りが重かったので、明日は今日の悔しさをしっかりぶつけられるように、入りから燃えていけるようにしたいと思います。