東京医療保健大戦から一夜明け、早大は力強いインサイドプレーが持ち味の白鴎大と対戦した。第1クオーター(Q)終盤、白鴎大のCオコンクウォスーザンアマカ、C田中平和のインサイドプレーに圧倒され、一気に15点差まで開く。第2Q半ばで固い守りから連続得点のチャンスを得るも、攻めきれず点差を詰めることができない。後半も勢いはなく、72-119で完敗した。
出だしは好調かに思えた。C中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模)らがテンポよく連続得点。しかし、すぐにスリーポイントで逆転されるとアマカのバスケットカウントなどで流れは白鴎大へ。どうにか食らいつきたい早大だが、白鴎大の固いディフェンスを崩すことができずいいシュートを打てない。一方ディフェンスでは「セカンドチャンスを与えてしまった」(G中山桂、スポ3=愛知・桜花学園)というように、フィジカルで勝る白鴎大に対しディフェンスリバウンドを取り切ることができなかった。どんどん点差が開き、第1Q終了時には15点差となった。
江村不在のチームを引っ張ったヤヤ
第2Q、早大は粘り強いディフェンスで、連続で相手の得点のチャンスを断ち切り、中野とGフェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)の合わせなどで一歩ずつ詰め寄って流れを引き寄せる。タイムアウト後、スリーポイントを決められるもすかさず中山が決め返し、11点差。流れをつかんだと思われたが、再びアマカにゴール下を支配され、自分たちのオフェンスにつながらず、13点差で試合を折り返した。
「後半になるにつれて意識が下がった」と中山が振り返るように、後半は白鴎大の独壇場となった。早大はあと一歩のところでほしいプレーが出ない。どんどん差をつけられ、第3Q終了時には55-89。最後まで奮闘したが、72―119で完敗した。
ガッツのあるプレーで勢いをもたらす中山
現在4連敗中の早大。次節、1次リーグ最終戦・拓大戦に勝たないと、上位リーグに進出することができない。中山は「自分たちの持ち味を40分間通してやり通せるように、全員で準備したい」と意気込んだ。勝ちが遠く苦しい時期だが、ここが勝負所だ。
(記事、写真 冷水睦実)
関東大学女子リーグ戦 10月9日(vs白鴎大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
16 | 24 | 15 | 15 | 72 |
白鴎大 | 31 | 22 | 36 | 30 | 119 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)
F#11 佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園) G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園) C#22 中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模) |
コメント
G中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)
――連敗が続いていますが、今日の試合に向けてどんな話をしていましたか
自分たちはチャレンジャーなので、思いっきりやるだけというか。アジャストで相手の対策はするんですけども、そのジャストをする前に、まず自分たちがやるべきこと、ボールマンプレッシャーであったり、ボックスアウトだったり、やるべきことをやろうという話をして、試合に臨みました。
――今日できた時間帯もありましたか
はい。入りは悪かったんですけど、2Qで持ち直して、すごいいい場面もありました。後半になるにつれて意識が下がったというか、40分を通して、言ったことをやりきるっていうことができなかったかなって思います。
―― 留学生選手への対策を教えてください
昨日も留学生がいるチームで、3線絶対行こうねっていう話をしたんですが。まずもらわせないということを考えていたんですが、やっぱりうまいっていうか。自分らよりもレベルが上だったので、まずもらわせないっていうことはできてないんですけど。それ以上にシュート打った後のリバウンドです。セカンドチャンスを与えてしまったので、センターに頼るんじゃなくて、センターがしっかりボックスアウトしたところを周りが取れるようにしていかなければいけないなと。
――次戦は1次リーグ最終戦です。意気込みをお願いします
なんとしても勝たないと上位リーグにも上がれなくなってしまうと思うので、しっかり全員で拓大の対策をして、対策した上で自分たちの持ち味を40分間通してやり通せるように、全員で準備したいと思います。