早大の意地を見せ、激闘を制す

女子バスケットボール

 現在3連勝中の早大は、関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)第4節で未だ白星のない松蔭大と対戦した。試合開始直後から激しい点の取り合いが繰り広げられ、点差が開かない。しかし試合残り3分で早大が連続得点を奪い、85-77で勝利。40分間にわたるシーソーゲームを制した。

ベンチから声を出す桂蘭主将(スポ4=愛知・桜花学園)(桐蔭横浜大戦)

 大熱戦は松蔭大ボールで幕を開けた。早速放たれたスリーポイントは外れ、早大ボールに。G江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)のジャンプシュートもリングを通ることはなくボールデッド。しかしこのセットプレーからG中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)が得点し、先制点を奪う。その後も江村の華麗なドライブや、中山の好調なスリーポイントから順調に得点を重ね、あっという間に8点差。しかし相手のタイムアウトから流れが一変。バスケットカウントを含む3連続得点で試合は振り出しに。第2クオーター(Q)開始直後には、逆転を許してしまう。早大はすかさずタイムアウトを要求するが、ここから前半終了までの8分間、両者一歩も譲らない展開となる。42-43と1点ビハインドで前半を折り返した。

  迎えた後半、Gフェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)のドライブが光り、徐々に点差が開いていく。このまま流れをつかめるかというところ、松蔭大のスリーポイントが突き刺さり、あと一歩引き離すことができない。60-57で両者は最後の10分間に臨んだ。第4Qも互いに集中を切らすことはない。早大が今試合40得点を記録した江村を中心に得点を重ねる一方、松蔭大は合わせのプレーやスリーポイントで追いかける。そして残り5分、松蔭大のスリーポイントが決まり再び逆転を許す。早大はタイムアウトの後、江村の連続得点で追いつき、さらにタイムアウトを経て、C中野雛菜(スポ1=神奈川・東海大相模)と江村の合わせ、F佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園)のスリーポイントで点差を5点に。ラスト1分半からも江村のバスケットカウント、レイアップを沈め、ついに試合終了。手に汗握る大激闘の末、価値ある勝利をつかみ取った。

 試合時間の40分の中で、刻一刻と流れが変化するバスケットボールだが、この試合では両チームともになかなか流れを手にすることができなかった。これは高い得点力や激しいディフェンスといった力が拮抗(きっこう)していたからだと言えるだろう。今回の勝利で早大はリーグ戦4勝0敗という結果だ。ここまで2週で4試合というハードスケジュールをこなしてきたが、次戦までは1週空くこととなる。見つかった課題を修正し、次戦、強豪・筑波大相手に勝利を手にできるか。「優勝」という目標に向かって、ここからが正念場だ。

(記事 宮島真白)

関東大学女子リーグ戦 9月11日(vs松蔭大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

23 19 18 25 85
松蔭大 20 23 14 20 77

 

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)

F#11 佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園) 

G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

G#23 江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)
F#32 江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)