国学院大に勝利し、ベスト8進出!

女子バスケットボール

 トーナメント初戦快勝した早大は国学院大と対戦した。前半、相手のオールコートのプレスディフェンスに苦しめられ、思うように点差をつけることができない。しかし、速攻を中心に得点し流れをつかむと、後半も点差を保ち96-58で勝利した。次戦はベスト4をかけ、松蔭大と戦う。

 

前の試合に続き好調だった江頭

 F江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)のスリーポイントシュートを皮切りに、早大の連続得点で試合が始まった。しかしその後は「(プレスの)激しいディフェンスから自分たちが逃げてしまっているところがあった」(江頭)と、相手のオールコートプレスに苦しめられ、思うようにオフェンスをすることができない。第1クオーター(Q)後半には10点差から同点にまで追いつかれる。しかし第2Q、相手のディフェンスが完成する前に速攻を決めたり、プレスをかいくぐるボール運びをしたりと相手に対応したオフェンスを見せ、連続得点。相手のシュートが入らなかったこともあり、30点差をつけて、ハーフタイムを迎えた。

 後半は何度かミスが続きヒヤヒヤする場面はあるものの、うまく運べたときには「攻め続ける、打ち続ける、やり続ける、というのを意識できているので、強気でプレーできている」(江頭)と積極的にドライブを仕掛ける。第4Qには国学院大がスリーポイントシュートで猛追する。しかし得点力の差を見せ、点を取り続けた早大は、96-58で勝利した。

 

リバウンドで存在感を見せた松﨑玲那

 ベスト8進出を決めたものの、前の試合からの課題だったリバウンドについては「取り切れた部分もあったが、自分たちが目指している、ボックスアウトをしてリバウンドを取り切るというのはまだできていない」(F桂蘭主将、スポ4=愛知・桜花学園)という評価だ。これからどんどん戦いはシビアになる。一つ一つのプレーを丁寧に積み重ねることが必要だ。

(記事 冷水睦実、写真 宮島真白、星野有哉、堀内まさみ)

関東大学女子選手権 5月5日(vs国学院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

23 27 24 22 96
国学院大 16 19 19 58

◇早大スターティングメンバー◇
F#32江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)

C#22中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模) 

G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

F#11佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園)
G#23 江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)

コメント

F江頭 璃梨(スポ2=宮崎・小林)

――試合全体としてバタついたところがあったかと思いますが、タイムアウトではどのような話が出ましたか

 相手がプレスで挟み込んできて、そういった激しいディフェンスから自分たち逃げてしまっているところがありました。パスフェイクとかスペースを上手く使ってもっと強気で攻めようという話が出ました。そこからはガードを中心に全員が落ち着いて攻めることができました。そのため、後半は特にいい攻めが何本か出ていてよかったなと思います。

――相手のディフェンスで苦戦した部分はありますか

 最初から最後まで前からプレスをかけ、ボールに対して2人や3人でプレッシャーをかけてくるところです。大学で前からプレスしてくるチームというのはあまりないので、やりづらく感じました。

――リバウンドが昨日課題としてあがっていましたが、今日はいかがでしたか

 今日の相手は自分たちと身長が同じくらいの人がほとんどだったので拾えた部分も多かったのかなと思います。勝ち上がっていくと身長が高い選手であったり、体格の良い選手が増えてくる思います。そうなるとボックスアウトしないとリバウンドを取れなくなると思うので、もっと徹底しないとリバウンドが取れずに負けにつながることになると思います。もっと全員で意識を高めてやっていかなければいけないと思います。

――昨日から江頭選手が得点に絡む場面が多くありましたが、意識している部分はありますか

 去年のインカレで自分自身は試合に絡めなかったですし、1年間やってきたことを全然出せず、悔しい思いをしました。そのため、今シーズンはとにかく挑戦し続けようというのを自分の中でモットーとしています。毎試合相手がどのようにプレーしても自分のプレーをぶらさず、攻め続ける、打ち続ける、やり続ける、というのを意識できているので、強気でプレーできていると思います。それはこれからも継続していきたいですし、点数が入る入らない関係なく強気にいき続けるという姿勢はチームの誰よりも持っていたいと思います。

――最近のご自身のプレーで上手くいってる点や、もっと頑張りたい点があれば教えてください

 今シーズンに入って、スリーポイントシュートやジャンプシュートの精度をチーム全体で上げていこうという練習をしています。そこが入ることで自分の得意なドライブを活かせるので、最初からドライブを狙うのではなく、スリーポイントシュートやジャンプシュートを狙っていきながら、相手が出てきたらそれを見て鋭いドライブという攻撃が今効いてると思います。どんな相手でもそれができるように継続していきたいと思います。

――トーナメントに向けての意気込みをお願いします

 あと3試合、ハードな戦いが続くと思いますが、早稲田らしいバスケットで一戦一戦勝ち抜いていきたいと思います。優勝できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

 

F桂蘭主将(スポ4=愛知・桜花学園)

――序盤はなかなか流れに乗れない場面もありましたが、タイムアウトではどのような話がありましたか

タイムアウトでは、ボックスアウトのところで取り切れずに相手に取られることだったり、相手がオールコートでプレスで当たってきているところで自分たちが運びたいように運べなかったりというところがあったので、そこを一つ一つ丁寧にいつも通りやろうというのを話しました。

――昨日の試合後にリバウンドが課題だという話をされていましたが、今日はどうでしたか

今日もまだ課題に残るところがあります。取り切れた部分もあったのですが、自分たちが目指している、ボックスアウトをしてリバウンドを取り切るというのはもっともっと上のところなので、まだまだ課題は残っています。また明日改善していきたいです。

――リバウンドの他にディフェンスでの課題はありますか

今日のチームはコートの上の方でプレーをしていて、自分たちがヘルプしたときにその後に3線のローテーションをみんなで回り切るというのところが足りなかった部分だと思いました。ディフェンスでは、そこのローテーションを全員で回り切ってボックスアウトするというところが残る課題ではあります。

――オフェンスでの課題はありますか

相手のオールコートでのプレスの圧にやられてしまっていた部分があったと思います。ハーフに入ってからは1:1で最後のレイアップまでいけてたところは良かったです。最初に運んで気持ちよく自分たちがバスケをするまでのところで仕掛けられて、スローペースになってしまったところはあると思います。

――速攻が多く決まりましたが、狙っていたのですか

そうですね。早稲田のバスケは速いバスケというのをすごく体現しようとしています。そこで璃梨(江頭璃梨、スポ2=宮崎・小林)とか実花(佐藤実花、人1=岩手・盛岡白百合学園)とかが先に走ってくれていて、そこに江村(優有、スポ2=愛知・桜花学園)もよく見ていてパスを出せていたのでそこはこれからも表現していきたいです。

――次戦への意気込みをお願いします

明日は松陰大との対戦になるのですが、スリーポイントを思いっきり打ってきたりすごく速いバスケをしたりするチームなので、自分たちも負けずに速いバスケをやりたいです。あとは相手のペースに合わせずに、自分たちの土俵で相手にバスケをさせるように一つ一つのプレーを丁寧にするというのをみんなで表現していきたいと思います。