立大に勝利し、インカレベスト8進出!

女子バスケットボール

 全日本大学選手権(インカレ)2回戦。早大はベスト8をかけて立大と対戦した。立大は先月の東京六大学対抗戦でも戦った相手だ。第1クオーター(Q)はペースを作りきれない。続く第2Q、F今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)のスリーポイントで一気に引き離し、流れをつかんだ。前半を15点差で終え、そのまま早大優位の展開になると思われたが、ディフェンスが噛み合わず、相手のスリーポイントに苦しめられる。一時は21点あった差が、4Q残り3分で9点に。しかししっかり立て直し、84―71でベスト8進出を決めた。

 第1Q序盤は相手にオフェンスリバウンドを連続でとられ、ディフェンスの時間が長くなる。「出だしの勢いが足りずに、乗り切れない部分もあった」(今井)が、G神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)の連続得点で点を積み上げた。決定力の差を見せ、21-16で第1Qを終える。続く第2Q、「仲間がすごくいいパスを繋げてくれたので、絶対に決めたいと思った」という今井のスリーポイント、G河村くるみ(教4=神奈川・座間)のドライブインからC中野雛菜(スポ1=神奈川・東海大相模)の合わせ、さらに今井のスリーポイントが決まり、3連続得点で流れをつかんだ。立大のタイムアウトが明けても、G江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)がダメ押しのスリーポイントを決め、付け入るすきを与えない。早大ペースのまま、44―29で前半を終えた。

 

スリーポイントで流れをもたらした今井

 第3Q、Gフェスターガードヤヤ(スポ2=宮崎・小林)と大原の合わせや河村のオフェンスリバウンドなど、ハーフタイムを挟んでも早大の好プレーは続いた。しかし、中盤でファールトラブルが続き、早大がリズムを崩すと、立大の前半から打ち続けてきたスリーポイントがついに当たり始める。よくない流れのまま、第4Qに突入すると、「ピックに対するコミュニケーションや、2線、3線のローテーションがうまく機能していなかった」(今井)早大に対し、立大は速いパス回しからスリーポイントを量産する。9点差まで詰められ、早大はタイムアウトを要求した。タイムアウト明け、江村、ヤヤが落ち着いてスリーを決めると立て直し、そのまま84―71でタイムアップを迎えた。

 

安定感のあるプレーを見せた江村

 「誰も暗くならず、全員で声を出し続けて戦えていた」(今井)と振り返るように、どんな状況でもベンチの盛り上がりは変わらなかった。次は準々決勝、大阪体育大と対戦する。未知の相手との戦いだが、勝てばベスト4となり、最終日まで試合があることが決まる。1日でも長く、このチームで戦うために、まだまだ負けられない戦いは続く。

(記事 冷水睦実、写真 宮島真白)

第73回全日本大学選手権 12月8日 (vs立大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 23 19 21 84
立大 16 13 19 23 71

◇早大スターティングメンバー◇
G#11 神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)

C#7 大原咲織(スポ4=東京成徳高)

F#34 今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)

G#3 フェスターガードヤヤ(スポ2=宮崎・小林)

G#23 江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント

F今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)

――特に出だしの部分を振り返っていかがでしたか

出だしの勢いが足りずに、乗り切れない部分もありましたが、誰も暗くならず、全員で声を出し続けて戦えていたことは良かったと思います。

――六大学でも対戦した立教との対戦でしたが、チームでどんな話がありましたか

何回も対戦している相手で、お互いにやりたいプレーがわかっているからこそ、自分たちのバスケットの展開や練習してきたディフェンスを徹底しようと話していました。

――2Qの連続スリーを振り返っていかがでしたか

仲間がすごくいいパスを繋げてくれたので、絶対に決めたいと思いました。決められて良かったです。

――ディフェンスの反省点を教えてください

ピックに対するコミュニケーションや、2線、3線のローテーションがうまく機能していなかったので、明日に向けてまた修正していきたいです。

――明日への意気込みをお願いします

一戦必勝でまずはベスト4になるために、一人一人の役割を徹底します!