白鴎大に2点差で惜敗 4位でトーナメントを終える

女子バスケットボール

 怒涛の5連戦の最終日。前日の準決勝で筑波大に惜敗した早大は、白鴎大との3位決定戦に挑んだ。G江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)がスリーポイント5本を含む48得点を挙げ、圧巻のプレーを見せた。しかし、点差がつかないまま進んだ試合は残り37秒で同点に。最後まで粘り続けるも一歩及ばず、2点差で敗戦し、4位でトーナメントを終えた。全体2位の合計得点94点を記録した江村は、新人賞に輝いた。

 第1クオーター(Q)は、白鴎大のCオコンクウォスーザンアマカ(1年)のリバウンドに苦しめられつつも、江村が攻撃の起点となり互角の展開に。残り3分を切ると途中出場したG河村くるみ(教4=神奈川・座間)の球際の粘りによってオフェンスの時間が増え、相手のミスが目立つようになる。終了間際にはG神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)のドライブインが決まり、22-15で1Qを終えた。2Qに入っても早大の流れは続く。「点数を取りに行くことを意識していた」という江村のアウトサイドシュートを中心に得点を重ね、ディフェンスでは相手のミスを誘う。しかし、残り2分を切るとアマカの身長を生かしたゴール下からのシュートなどで連続得点を決められ、38-39で前半を終えた。

 

ドライブで切り込む神山

 後半開始早々江村のドライブインによりアマカを4ファールで交代に追い込むも、C大村早和(3年)に連続でスリーポイントを決められ、9点差に点差を縮める。たまらずタイムアウトを取った早大だが、タイムアウトが明けても攻めあぐね、相手の攻撃を耐えしのぐ苦しい時間が続いた。しかし、F今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)のスリーを皮切りに連続得点で58-60まで詰め寄って勝負は最終クオーターに持ち越された。第4Qに入ると、江村とアマカ、両チームのルーキーを中心に一進一退の攻防が続き、互いに一歩も譲らない展開に。残り13秒で早大の渾身のディフェンスをかいくぐったG鈴置 彩夏(3年)のレイアップが決まり2点差がつくと、早大の反撃も虚しく試合終了のブザーが鳴った。

 

48得点を挙げた江村

 4日連続の接戦を戦い抜き、4位という結果を残した早大。「チームの雰囲気はどんどん良くなってきています」(神山)というようにベンチもコートもチーム一丸となって戦う姿が見られた。「今回の試合でも見つかった課題を修整し、リーグとインカレ両方の優勝を目指す」(江村)という目標を掲げる早大の挑戦はまだ始まったばかりだ。

(記事 冷水睦実、写真 落合俊、宮島真白)

 

第55回関東大学女子バスケットボール選手権大会 5月9日(vs白鴎大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 16 20 19 77
白鴎大 15 24 21 19 79
◇早大スターティングメンバー◇
F#11 神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)

F#34 今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)

F#18 桂蘭(スポ3=愛知・桜花学園)

G#23 江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)

G#32 江頭璃梨(スポ1=宮崎・小林)

コメント

C中野雛菜(スポ1=神奈川・東海大相模)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

留学生やガードの江村さんとのミスマッチを作るためにスクリーンで貢献できたことが良かったと思います。次に戦う時は留学生のパワーやフィジカルに対抗できるようなスピードをつけてプレーの幅を広げたいです。

――外国人選手へ対策を教えてください

オフェンス面では留学生を外に引っ張り出し攻めやすいように空間を開け、ディフェンス面ではペイントに入られないように早いところでボディチェックをして守ることを意識しました。リバウンドの所も心中するために体を張ったプレーをしました。

――先輩から声をかけられている場面がありましたが、チームの雰囲気はどのようですか

コートの中でも外でも常にコミュニケーションをとり、すごく明るく一体感があるチームだと思います。コロナ禍で声出しの規制があるのですが、盛り上げの声が大きすぎて注意を受けてしまいました。

――今後の目標を教えてください

まずは怪我をしない体づくりをして、チームに安定して貢献できる選手になりたいです。次は新人戦でゴール下のプレーやリバウンドなど活躍するためにまずは体の管理から徹底してやっていきたいと思います。

 

G江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

ボックスアウトや、チームDFの徹底、OFでの判断や選択の部分で課題が残る試合でした。

――外からのシュートがよく決まっていましたが意識したことはありますか

DFが引いていたらシュートを打ち、出てきたらドライブに行き、点数を取りに行くことを意識していました。

――接戦が続いていましたが、勝ち切れた試合と負けてしまった試合の違いはなんだったと思われますか

リバウンド、ここ一本という時のシュートセレクトと精度、DFだと思います。

――個人として、チームとしての今後の目標を教えてください

個人としては、得点が取れるPGとして持ち味を活かしチームの勝利に貢献すること、チームとしては、今回の試合でも見つかった課題を修整し、チームルールの徹底をすることと、もっとコミュニケーションを取りながら練習に取り組んで行き、リーグ・インカレ優勝を目指して頑張ります。