インカレ閉幕、最終戦は黒星も笑顔で大会を終える

女子バスケットボール

 『日本一』という夢が途絶えた悔しさを乗り越え、「少しでも上へ」という目標を据えて全日本大学選手権(インカレ)の残りの日程を戦ってきた早大女子バスケットボール部。大会最終日は5位の座を懸けて、愛知学泉大との一戦に臨んだ。東海地区1位という強豪との戦いは、抜きつ抜かれつの大激戦となる。第3クオーター(Q)には12点差をつけられ、勝負を決められたかに見えたが、残り3分で怒涛(どとう)の追い上げを見せ、同点に追いつく。しかしわずかなミスを相手に突かれて再び失点し、黒星。残念ながら5位の座は勝ち取れず、早大は6位でインカレを終えた。

 早大の武器の1つは、チームの雰囲気の良さだ。この日も試合前から声を掛け合い、選手とスタッフが一体となって士気を高めていく。G高田静(スポ3=山形市立商)、F萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)のドライブインから得点し、幸先のいいスタートを切るが、相手もすかさず得点を重ねる。C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)が相手の裏へ抜けて得点したり、C田中真美子(スポ3=東京成徳大)が連続でバスケットカウントを獲得するなどインサイド陣の奮闘も光り、19-15で第1Qを終える。その後は点の取り合いが続くが、ユニバーシアード日本代表である谷口二千華(愛知学泉大)に得点を許してしまい、36-35と点差を詰められ試合を折り返した。

チーム全員で戦い抜いた

 シーソーゲームを展開した前半とは打って変わり、後半は相手に連続得点を奪われ、暗雲が立ち込める。C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)の力強い1対1などから得点するも、点差は気が付けば12点。もう勝負はついたかのように見えた。しかし、これで終わらないのが早大の強さ。第4Q序盤はディフェンスからチームを立て直していく。インサイドに対するマークが厳しくなると、アウトサイドからの攻撃で得点を重ねた。そして愛知学泉大のチームファウルが5つとなり、早大にフリースローのチャンスが数多く回ってくる。この上ない緊張感の中で、中田がしっかりとフリースローを沈めていき残り時間3分で65-65と同点に追いついた。ここから追い上げていきたいところだったが、ターンオーバーから失点を重ねてしまう。無情にも試合終了のブザーが鳴り、66-72で敗戦してしまった。

涙を浮かべる田中(左)と、慰める萩尾(右)

 ここぞという場面で勝負強さを見せたが、あと一歩及ばなかった。『日本一』を目指していただけに、今回の6位という結果は不本意だろう。そして、この大会で4年生は引退となる。「日本一になれなかったけれど、最後の試合は楽しかった」。4年生たちは、悔しさをにじませながらも、そう笑顔で口をそろえた。「この1年は決して良い終わり方ではなかった」と森田真彩(商4=東京・早実)は語ったが、4年生が残してきたものは確実に後輩たちに伝わっているはずだ。この経験を糧に、来年こそは『日本一』の景色を見せてくれるだろう。

(記事 下長根沙羅、写真 吉田寛人、阿部かれん、森田和磨)

4年間苦楽を共にした男子部の4年生と一緒に

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第69回全日本大学選手権 12月3日(vs愛知学泉大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

19 17 11 19 66
愛知学泉大 15 20 24 13 72
◇早大スターティングメンバー◇

G#2 砂川夏輝(教4=沖縄・西原)
F#10 萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)
C#  24  今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)
C#  14  田中真美子(スポ3=東京成徳大)
G#  21 高田静(スポ3=山形市立商)

コメント

藤生喜代美ヘッドコーチ(平25スポ卒=福井・足羽)

――現体制の最後の試合が終わりましたが、率直に今の気持ちをお聞かせください

やはり日本一になれなくて、その点に関しては本当に残念だったなという気持ちですね。それでも負けたあとの切り替えが難しい2試合を自分たちで立ち向かっていけたのでそれは良かったです。

――この1年間のチームの成長についてはどのように感じていますか

個々のプレーは春から比べて成長できた部分もあったと思うのですが、チームとして戦うとなった時に、下級生も主力としてたくさん出ていますのでまだまだ伸びしろがあるかなとは思います。試合の中で(チームが)うまくいっていない時間帯での対処の仕方が強くなってきたかなというように感じていて、それはプレー面だけではなくてメンタル面での成長も大きかったのではないかと思います。

――インカレでは4年生の存在は大きかったのではないでしょうか

やはり4年生にとっては最後の大会ですので、やってくれると信じてコートに送り出していました。

――4年生には最後にどのようなことを伝えたのでしょうか

1年間チーム作りの面でチームを引っ張ってくれてありがとうということと、色々大変なことはあったと思うけど、支えてくれてありがとうということを伝えました。

――来年はどのようなチームを作り上げていきたいとお考えでしょうか

まだまだ伸びしろのある選手がベンチにもたくさんいて、今大会で悔しい思いをした選手もたくさんいますので、その選手たちが強さをもってバスケットを表現できるようになってほしいなと思っています。また、今回インカレで色々なチームを見ることができた中で、自分たちの未熟さも経験できたので必ずこのインカレの悔しさを来年晴らしてほしいなと思っています。

C小島由希子主将(教4=岩手・一関学院)

――きょうの試合を振り返って

きょうの試合は、すごい今までやってきたことを全員でやろうっていう話をしていて、全員がやろうっていう心が表れた試合だったと思います。

――6位という結果についてはいかがですか

日本一を目指していたんですけど、ベスト4決めの時に負けてしまって、そこで悔しかったです。でもここで腐るんじゃなくて、もう一回(自分たちのバスケットを)やろうって話して、ぶっちぎりの5位を目指そうということだったんですけど結果的には6位で。負けてはしまったけど、きょうの試合は心が表れている試合で、自分たちらしかったなって思ったので、そういう面では良かったと思います。

――ご自身にとって最後のインカレでしたが大会全体を振り返っていただけますか

コートでプレーしている子たちが、みんなの思いを背負ってプレーしてくれていて。拓大との試合の時はその子たちが一番つらかっただろうなと思って。みんなもつらかったと思うけど。そういう時に、自分たちがもっと支えられたんじゃないかなって思ったり、でも負けた後に下級生とか試合に出られなかった子たちが、次の試合に向けて準備をしてくれて。みんながチームのために動いてくれたのでありがたかったし、一つになれたと思います。

――早大のバスケット部で過ごした4年間はいかがでしたか

あっという間でした。自分たちが1年生の時はついていくだけだったんです。でも今年は1年生もすごくたくましくて、年々どんどん下級生が頼もしくなっています。自分たちが支えられてここまできたので。メンバーに恵まれてありがたかったです。

――ご自身にとってワセダのバスケット部はどのような場所でしたか

一緒にいるのが当たり前だったかなって思います。それがなくなるのは寂しいです。今までみんなで一つのことに向かって取り組んできたので。今まで先輩たちに、一つのことに向かって本気で取り組めるのは今しかないよっていう言葉を掛けられていたんですけど、本当にそうだなって思って。自分は(この環境が)当たり前だなって思っていたんですけど、それは実際当たり前じゃないんだなって。後輩たちには今の時間を大切にしてほしいです。

――後輩の皆さんにメッセージをお願いします

本当に「ありがとう」という言葉しかないです。自分たちはリーダーシップがあるような4年生ではなくて、それでもついてきてくれたし、「4年生のために」って言って頑張ってくれていたので。本当に「支えてくれてありがとうございました」という感じで、感謝の気持ちでいっぱいです。

C林靖子副将(社4=福井・足羽)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

出だしは結構良くて、今までのインカレの試合とかはずっと出だしが悪いって言っててるなかで良いところがあって、24秒とれたりドライブでこられてもついていけたりディフェンスで粘れる部分があって、ディフェンスからリズムをつくれたのでそこは良かったかなと思います。

――6位という結果についてはどう思いますか

日本一を目指していたのですごい悔しいんですけど、最後みんな楽しんでいい笑顔でできたので結果はそう出てしまったんですけど、楽しかったので。

――インカレ全体を振り返ってどうですか

自分としてはインカレの1回戦が復帰戦という形になったので、やっと試合に出られてよかったなということがあります。1週間通してでは、チームとして波はあったんですけどチームと全員が自分の役割を果たしてがんばろうとできたのでそこは良かったと思います。

――4年間を振り返ってどうですか

2年間ずつでヘッドコーチもアシスタントコーチも代わっていく中で環境に対応していくっていうのは大変だったりしたんですけど、1、2年生の時は上級生についていくので必死だったんですけど日本一を経験させてもらったり楽しいバスケもできましたし、3、4年生になってからは今まで作られてきたワセダのバスケのスタイルっていうのを続けていけたのはよかったと思います。

――小島主将と共にチームを精神的に引っ張っていくのに苦労などはありましたか

はい(笑)。自分たち2人ともプレーで引っ張っていくっていうよりは言葉かけだったりそういうのでやっていこう、ってなった時に今までとは違うキャプテン副キャプテンということで、そこの部分で色々話し合ってやっていくところが大変でした。

――ワセダのバスケ部はご自身にとってどのような場所でしたか

アットホームな感じがしてて、1週間の中でも6日は絶対一緒にいるし、1日では授業で一緒にいる子もいるんですけどだいたい夕方からは帰りまでずっと一緒っていうことで、すごく居心地のいい場所でした。

――最後に後輩のみなさんに伝えたいことをお願いします

これからどの学年も4年生になっていく上で、4年生がチームを作っていくというふうにどの学年も言われていくと思うんですけど、しっかりと自分たちが中心になるんだという自覚を持ってバスケだけじゃなくても私生活の中でもそういうことを発揮していって欲しいのと、自分たちは1年生の時優勝を経験したんですけど今年インカレ優勝できなかったのがあって下の子たちは優勝を経験していないので、来年必ず優勝していい笑顔で終われるように頑張って欲しいと思います。

G砂川夏輝(教4=沖縄・西原)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

今大会を通してあまり(試合の)出だしが良くなかったんですけど、きょうの試合は結構出だし勢いがあって、相手も結構強くてずっと競った試合で、結果は負けてしまってすごく悔しいですけど、インカレが始まってから終わるまでずっと全員が諦めなくて、思い切り試合ができたので良かったかなと思います。

――インカレ全体を振り返っていかがですか

1回戦からあまり勢いはなかったので、そこを結構ミーティングで話したりしました。あとディフェンスのところでピックアップが遅かったりとか、オフェンスもセンターを止められたりしました。いつもアジャストなどをスタッフがすごいやってくれて、夜な夜な映像を作ったりしてくれたので、自分たちも試合しやすかったですし、チームが1つになっている感じがしたので、すごく濃い1週間でした。

――4年間ワセダのバスケ部で過ごされて、砂川さんにとってワセダのバスケ部はどのような場所でしたか

入学してきた頃本当に憧れの場所で、ここでバスケットができるというのは嬉しかったですし、オーさん(萩原美樹子前ヘッドコーチ、平17二文卒=福島・橘)のところでもやって、シキさん(藤生喜代美ヘッドコーチ、平25スポ卒=福井・足羽)のところでもやって、毎年チームが変わっていく中で、それぞれワセダのバスケットができて良かったです。上手くまとまらないんですけど(笑)、学生最後のバスケットで、大学でも関東というレベルの高いところで試合ができて、自分自身も本当に強くなれたと思うし、ワセダはアジャストなど頭も使うし、コミュニケーションもすごいみんな仲良しなので、良いチームでバスケットができてすごく幸せだったなと思います。

――4年間で学んだことは何ですか

自分は田舎から出てきたので(笑)、本当に学ぶことだらけだったし、特にバスケットはチームスポーツで1人ではできないことばかりだし、逆にみんながいるからこそ手にできる大きなものがたくさんあったので、自分が社会人になったりどこへ行っても、バスケを通して1人ではできない大きなことを全員で力を合わせて成し遂げるということを学んだので、それを生かしていきたいなと思います。

――ワセダの仲間に伝えたいことは

同期には感謝しかないので、あと残り少しを楽しんでいきたいなというのと、後輩達にはすごい支えられてきたので、もっともっと上に行って欲しいので、自分も応援に行きますし、楽しんでバスケをして欲しいと思います。

F萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)

――最後の試合が終わりましたが、率直に今の気持ちをお聞かせください

日本一を目標にずっとやってきたので、日本一になれなかったことはすごく悔しいですけど、みんな気持ちを切り替えて2試合しっかり戦って、コートの中でも外でもたくさん声を出してくれてチーム一体となってインカレを戦えたなと思うので、楽しかったです。

――萩尾選手にとって早大での4年間はどのようなものでしたか

辛いこともたくさんあったし、日本一になれたのは1年生の時だけだったので、試合に出させてもらうようになった2年生以降は先輩にも後輩にもメダルをかけてあげたり日本一の景色を見せてあげられなかったことは悔しいです。それでも、4年間を通して色々なことを学べたというか、自主性を大事にしているワセダでバスケ以外のことも学んで成長できたんじゃないかなと思います。

――この1年間共にチームを引っ張ってきた同期に対してはどのような思いですか

自分たちの学年はリーダーシップがある人があまりいなくて、みんなで支え合ってこの1年間やってきたし、自分もたくさん支えてもらいました。試合に出られない選手もいたんですけど、しっかりベンチで声を出してくれたりとかスカウティングしてくれたり、本当に支えてもらったので、最後はコートに立たせてあげたかったんですけどそれができなくて申し訳ないです。だけど、この同期で良かったなと思えるぐらい本当に大切な存在です。

――ヘッドコーチをはじめとしてコーチ陣へ伝えたいことはありますか

ヘッドコーチには自分が3年生の時からヘッドコーチとしてお世話になったんですけど、バスケのことだけじゃなくて、人としてあるべき姿とか本当に色々なことを教えてくださって、自分と正反対で本当にすごい人だなっていつも思っていました。色々ぶつかったこともあったんですけど、でもやっぱり…、ヘッドコーチは今まで優勝した大会でも胴上げさせてくれなかったので、最後日本一になって胴上げしてあげたくて…、それができなかったことがすごく心残りです。他の社会人のスタッフさんも、自分の仕事がある中で時間を見つけて来てくださったり、ビデオを見てアドバイスをくれたりとか、自分たちのために色々なことを犠牲にして一緒に戦ってくれたので本当に感謝しています。

――最後に後輩に伝えたいことはありますか

インカレ期間も、今までも、ずっと4年生のためにと言って頑張ってくれたので、そこは本当に感謝したいと思っているのと、上手な選手がたくさんいるのでみんなでもう一度日本一を目指して楽しんでバスケットをしてもらいたいなと思います。

G崎上あやね(スポ4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうは、きのうの勝ちをつなげて、勝とうとみんなで言っていたんですけど、本当にアップからみんなで声を出して、試合もずっとシーソーゲームだったと思うんですけど、ルーズボールにも飛び込んで追いかけて、ディフェンスも守り切ったりとみんなの良いところが出たと思います。最後は負けてしまったけど、みんなの良いところが出た試合だったと思います。ベンチにいても1つ1つが楽しかったです。

――6位という結果に関しては

日本一をずっと目指していたので、去年の悔しさも、みんなが大好きな先輩だったから、その借りをやっぱり自分たちが返したいっていう気持ちで1年間やってきました。拓大に負けてしまって、その目標が果たせないってなった時は、頭が真っ白になって悔しいっていう感情すら抱けなくて。まだ2日試合がある中でなんとかして切り替えなきゃいけないって状態で。きのう勝てたのは良かったと思います。

――最後のインカレでしたが大会全体を振り返っていかがですか

私自身も、初めて全国大会のベンチに入って、個人的なことになってしまうんですけどシュートを決められたのが自分の中では一番大きくて。チームとしては、目標の日本一を目指す中で決勝に行けなくて。勢いがあるチームがトーナメントは勝ち進んでいくと思うんですけど、その勢いの部分は相手が勝っていたんだなって思って。いろんな運とか、力とかを持っているチームが日本一になると思うので、そこに到達できないのは正直悔しかったなと思います。

――ワセダのバスケット部で過ごした4年間はいかがでしたか

本当に、周りの人に支えられて自分は4年間過ごしてきて、自分はいつも練習で足を引っ張っちゃって…それでも先輩だったり後輩や監督も支えてくれて…そういう中で自分の役割をどうにかして見つけようとして…最後日本一という目標は叶えられなかったけど、周りの人に支えられて自分が成長できた4年間だったなって思います。

――後輩の方々にメッセージをお願いします

本当に下級生の頼もしさが強くて、1年生も2年生も3年生も本当に学年関係なく自分を持っているというか、頼もしい学年です。自分たちは日本一という目標を叶えさせてあげられなかったけど、来年こそは日本一になってほしいなって強く思っています。

C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

負けたことは悔しいんですけど、追いつく過程とか、バスケをしていて本当に楽しいなと思えていて、それもチームがまとまっていたからだと思うので、結果は悔しいですけど最後楽しくバスケができたので良かったです。

――インカレ全体を振り返っていかがですか

インカレで日本一になるには、まだまだ練習量など全然足りないなと実感したし、初めてやるチームとかも当たるので、その難しさというのは改めて感じました。

――ワセダのバスケ部で4年間過ごしてきて学んだことは何ですか

たくさんあるんですけど、一人一人が自分の役割を果たそうとしているのが、自分の中で高校のときとかはあまり感じていなかったことを感じるようになって、今回も夜遅くまでスカウティングとかしてくれたり、ベンチでもずっと声をかけてくれたり、本当にみんなが日本一を目指すためだったり、チームがまとまるために役割を全うする大切さをすごい学びました。

――ワセダのバスケ部は今仲さんにとってどのような場所でしたか

家族以上ですかね(笑)。一緒にいる時間も家族より長いし、ほぼ毎日会って毎日辛い練習を乗り越えたりして、チームメイト以上の存在です。

――ワセダの仲間に伝えたいことは

このチームで日本一を目指すことはもうないけど、下級生は今まで一緒に日本一を目指して頑張ってきたので、来年自分たちはいないけど、自分たちもまだ日本一を目指している感じが残っているので、この想いは後輩に託して、今回も後輩にずっと支えられていたので、その後輩達が上級生になって強いと思うので、期待したいです。

森田真彩(商4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返って

きょうは、きのうの試合の後に、後は笑って勝って終われるようにっていう前向きなミーティングだったりをして、相手のこともちゃんと考えて分析をして臨んだんですけど、流れが良い時間も悪い時間もあったんですけど、全員が、コートの中も外も声を出して一体感はすごく感じられた試合だったと思います。

――6位という順位に関してはどうですか

やっぱり優勝を目指してきて、1位からの6位という幅は、結果が出なかったっていう一言に尽きるんですけど…でも内容としては負けた後に切り替えて戦って勝てたので、良い6位だと思います…

――ご自身にとって最後となるインカレ全体を振り返っていかがですか

慣れない土地で、一週間試合をするのは初めてだったので、合宿とは違う緊張感もある中で、不慣れな主務だったりマネージャー陣を、選手や4年生も支えてくれたので、無事終えることができたのに何よりもほっとしています。

――ワセダのバスケット部で過ごした4年間はいかがでしたか

大学4年間を振り返っても、バスケ部のことしかないくらい濃い時間だったなと思います。最初は入部を迷った時もあったんですけど、私としては入ってから4年間後悔したこともないですし、今しかできない経験ができたり、かけがえのない仲間ができたり、本当に良い4年間だったと思います。

――森田さんにとってワセダのバスケット部はどのような場所でしたか

私にとっては、仲間でもあり、友達でもあり、プライベートも含めてすごく信頼したり、深いところでつながっているような、学年問わずそのようにつながれた良いチームだったと思います。

――後輩のみなさんに一言お願いします

私たち最上級生が、後輩にどのようなものを残せたかとかつなげられたかとかは自分ではよく分からないんですけど、決して良い終わり方ではなかったこの1年間をしっかり自分のものにして、もっともっと上にあがっていって、結果もついてきて、楽しめるような残りの大学生活を過ごしてほしいなと思います。