気持ちを切り替え、最終日につながる勝利!

女子バスケットボール

 きのうの敗戦から1日、順位決定戦へと回ってしまった早大は専修大との関東対決に臨んだ。関東大学女子リーグ戦では1敗を喫してしまった相手だけに、第1クオーター(Q)はなかなかペースをつかむことができない。しかし粘り強い守備などからリズムをつかみ始め、ワセダらしいバスケットを展開していく。後半開始時にはベンチやスタッフ一体となり声で会場を盛り上げ、最終的に65―53でロースコアゲームを制した。

 「不完全燃焼で終わってしまった」とF細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)が語るように、悔しい負け方をしてしまったきのうに比べ、早大は出だしから積極的なプレーをしていく。しかし、専大のドライブやスリーポイントシュートに苦しめられ第1Qを5点ビハインドで終えてしまう。しかし、第2QはF澁谷咲月(スポ2=大阪薫英女学院)のスリーポイントシュート2本やC田中真美子(スポ3=東京成徳大)のゴール下での頑張りからペースを握り始め、ワセダらしいバスケットを展開していく。さらに、細貝のスリーポイントシュートで点差を8点に広げ、34―26のリードで前半を折り返す。

途中交代の澁谷がしっかり自分の役割を果たした

 後半開始直前、早大ベンチが一体となって会場を声で圧倒する。決して数が多くない部員やスタッフの全員が勝利のために全力を尽くす姿勢に、選手達もプレーで応える。相手に流れを渡しそうになっても、コートの中でF萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)中心に声を出し続け粘り強く戦う。C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)のスリーポイントシュートを2本沈めるプレーなどで点差を広げた。終盤に専大のオールコートディフェンスに苦しめながらもなんとか逃げ切り、65―53で見事勝利を収めた。

コートとベンチが一体となって戦った

 「日本一」という目標を掲げて練習を日々重ねてきたため、きのうの悔しい敗戦からの切り替えは容易ではなかったはずだ。それでも、今年好ゲームを演じてきた相手との接戦を制し、あすの5位決定戦につなげることができた。4年生率いる現体制最後の試合であるあすの5位決定戦、ワセダらしいバスケットをプレーし、勝って笑顔で大会を終えてもらいたい。

(記事 森田和磨、写真 下長根沙羅、吉田寛人)

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  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

12 22 16 15 65
専大 17 15 12 53
◇早大スターティングメンバー◇

G# 2 砂川夏輝(教4=沖縄・西原)
F#10 萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)
C#  24  今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)
C#  14  田中真美子(スポ3=東京成徳大)
G#  21 高田静(スポ3=山形市立商)

コメント

F細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きのう負けちゃってから、どっちが先に切り替えるかっていう話にミーティングでなって、自分達のバスケットができなくってきのう負けてすごい不完全燃焼な感じで終わっちゃったから自分たちのバスケットをしようと出だしは言ってたんですけど、出来たかと言われたらどっちかというとリバウンドやルーズボールのところで徹底できてなかったし、相手も勝ちたい意思は同じだったと思うのでそういうところで上回れなかった部分はあったので明日は全員出られるように頑張りたいです。

――きのうの敗戦から修正した部分はありますか

一番は自分たちのバスケがさせてもらえなかったというより、できなかったというところに話がいって、オフェンスではコーナーまで走る、下までボールを落とすとかディフェンスではボールマンプレッシャーとかの基本的なとこを出来ていなかったから、相手にはやりたいバスケをやられるけど自分達はできなかったみたいな感じだったのでそこらへんは修正できたかなと思います。

――気持ちの切り替えが難しかったと思いますが

やっぱり(ベスト)16で負けるのと違って(ベスト)8まできたからには最終日まで試合が残っているのでラスト2試合頑張ろうという話になって、あと1試合になったのであと40分間チーム全員で出せる力を出し尽くして後悔ないようにしようという感じです。

――試合前特別に話したことはありますか

あまりないです(笑)。とりあえず自分達のバスケをやろうという感じでした。

――明日で4年生との最後の試合になりますが

4年生だけでなく監督とか含めチーム全員が笑って終われればいいと思うのでチームとしても個人としても後悔のないようにプレーしたいと思います。

――あしたへの意気込みをお願いします

学泉(愛知学泉大)には春のキャンプで負けてて、大体(大体大)には夏やってどっこいどっこいだったので、春や夏とは違うというところを見せ圧勝したいので、全員で勝てるように頑張ります。

F澁谷咲月(スポ2=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

出だしのところで結構競ってしまったんですけど、中盤粘り強くできたので良かったです。

――きのうの敗戦から修正はありましたか

ディフェンスのところはリバウンドとかボールマンプレッシャーとかができていなくて、きのうやられてしまったところだったので、そこはもう一度徹底し直してできました。あとオフェンスのところで、しっかりインサイドも使いながらワセダらしいプレーをしようといって、できたので良かったです。

――きょうはプレータイムが長かったですが

出た時間自分の仕事はできたかなと思ったので、あしたも積極的に走って、そこからつなげていきたいと思います。

――きょうスリーポイントが2本入っていましたが

試合が始まる前に、60分前しか打ってはいけないというのを知らなくて、結構前から打ってしまったんですけど、そのときにシュートタッチが良かったので、それのおかげかなと思ったのと、パスを出してくれる人がすごく良いパスを出してくれたので、シュートが決まりました。

――交代で入るときに何を意識してコートに立ちましたか

走るのと、ディフェンスは絶対負けないという気持ちでやっていました。

――あしたはいよいよ4年生にとって最後の試合となりますが、意気込みをお願いします

4年生のためにも、このチームの集大成としてもワセダらしいプレーをしっかりやって勝ちきりたいと思います。