試合終了のブザーと共に、選手たちは肩を落とした。悔しい関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)2敗目だ。きのう白星を挙げた筑波大との対戦であったが、きょうは及ばなかった。予想された通り、試合は互いに譲らず、シーソーゲームとなる。G高田静(スポ3=山形市立商)、C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)を中心に得点するも、相手エースを止めきれず、リベンジに燃える相手に屈した。
立ち上がり、相手に連続得点を許し、自分たちのリズムで試合に入れない。嫌な流れを断ち切ろうと、高田がスリーポイントを決める。しかし、すぐさま相手がオールコートゾーンプレスを仕掛けると、早大に連携ミスが見られる。パスをつないで苦し紛れに打ったシュートも、リングに嫌われてしまう。ここでG岩田千夏子(社2=岡山・明誠学院)の献身的なプレーが光る。体を投げ出してルーズボールに飛び込み、第2クオーターにはミドルシュートを沈めた。抜きつ抜かれつの展開の中で、24-23と1点のリードを保ち、前半を終えた。
チームを鼓舞した岩田
コート上に立つCは、相手の1枚に対し、早大は2枚。インサイドでは分があった。C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)、C田中真美子(スポ3=東京成徳大)の活躍もあり、一時は6点のリードを奪う。しかし、再び相手にオールコートゾーンプレスを仕掛けられるとボールを自陣まで運びきれない。加えてファウルトラブルに陥り、相手にフリースローを献上。じわじわと相手との点差が離れてしまった。試合終了間際、F細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)が放ったスリーポイントシュートがリングに吸い込まれたが、直後に時間切れ。52-57で試合を終えた。
存在感抜群の田中
喫したくない、喫してはいけない黒星であった。今回の敗戦によって拓大、白鷗大と勝ち点が並び、現在リーグ戦2位につけている。優勝するには、もうどの試合も落とせない。選手たちが目標に据える「一戦必勝」の姿勢が、今こそ必要だ。次に控えるのは10月7日の拓大戦。大型Cを擁する相手にどのような戦いを見せるのか注目したい。とにもかくにも、着実に勝ち点を積み重ねたいところだ。
(記事 下長根沙羅、写真 森田和磨)
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
12 | 12 | 19 | 9 | 52 |
筑波大 | 15 | 8 | 16 | 18 | 57 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
F#10 萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園) | |||||
コメント
G砂川夏輝(教4=沖縄・西原)
――きょうの試合を振り返ってどうお考えになりますか
ディフェンスのところはきのうの反省を踏まえて修正したんですけど、オフェンスのところできょう50点しか取れなくて、オフェンスのタイミングが自分たちで少しずつずれてしまって、それが後半もずっと続いて自分たちの流れでオフェンスができなかったと思います。
――きのうの試合から修正した点を具体的に教えてください
ディフェンスが相手のキーマンである松本(愛美、筑波大)のところ、12番(松本愛美、筑波大)と16番(高辻真子、筑波大)のところをスクリーンに対して追いかけていたんですけど、そこをCもスイッチして守ろうとしました。昨日は追いかけたりして2人いってしまってノーマークを作ってしまったので、そこをすぐスイッチして守るようにしました。
――昨日は12番の松本選手にやられてしまったと思いますが、きょうのディフェンス面については
スイッチした後も何回かドライブでやられたり、最後のジャンプシュートをねじ込んで来ることがあったので、わかっていても何回もやられてしまうことが今日あったので、他のチームでも得点を取ってくる選手はいると思うので練習して修正していきたいと思います。
――前半は1点リードで折り返しましたが、ハーフタイムにはどのような指示がありましたか
ディフェンス面では20点で結構守れているという話が出たんですけど、自分達のところが点数少し足りないなという話になったので、そこのオフェンスのところと、ディフェンスは継続してスイッチミスがないように後半も粘って抑えて行こうという話になりました。
――次の拓大戦に向けての意気込みをお願いします
拓大もゾーンをオールコートで仕掛けてきたり、メンバーも変えて色々やってくると思うのでヤシン(ローヤシン、拓大)のところ、Cに大きい選手がいたりするのでそこのところのディフェンスを全員でボール中心に守るっていうのと、オフェンスのところは、ゾーンを仕掛けられてもまたスムーズにボールを運べるようにやっていきたいと思います。