第67回関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)5戦目。きょうは、強豪・東京医療保健大を破り勢いに乗る専大との対戦だ。相手ホームという厳しい状況で専大の素早い攻撃に苦しめられ、74-84で無念にもリーグ戦初黒星を喫した。
第1クオーター(Q)序盤、相手のゾーンディフェンスにF細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)のスリーポイントが効き、約3分の間に5本と立て続けに得点する。ディフェンスでも相手になかなか点を取らせず、4分経過時点で17-7とリードを奪う。しかし、相手もやられてばかりではいなかった。第1Q後半からスピードのあるカットインで追い上げ、早大は8分半経過時点でついに19―21とリードを許してしまう。残り30秒時点でC田中真美子(スポ3=東京成徳大)が裏を狙いゴール下でファウルをもらうが、20―23で相手にリードされたまま第1Qを終える。続く第2Q、相手のゾーンディフェンスによりインサイドの攻撃が阻まれ、思うように点が伸びない。G高田静(スポ3=山形市立商)、F澁谷咲月(スポ2=大阪薫英女学院)のスリーポイント、G砂川夏輝(教4=沖縄・西原)のリバウンドシュートなどで応戦するも、ディフェンスで専大のスピードにうまく対応しきれずファウルがかさみ、リバウンドも苦戦。フリースローを与えてしまうなど相手の得点を阻止できず、33―43と専大の流れで第2Qが終了した。
細貝のスリーポイントが好調
しっかり切り替えて悪い流れを断ち切りたい第3Q、まずはディフェンスからリズムをつくる。さらに本日好調の細貝のスリーポイントや田中のゴール下で点差を詰めていき、3分経過時点で44―47まで迫る。一度流れを早大のものにするが、相手の勢いは止まることなく再びリードを離される。残り1分、高田の連続スリーポイントが決まり52―60に。その後4点を返され52―64で第3Qが終了。最終第4Q、ここでなんとか逆転を狙いたいところであったが、序盤から相手の素早い攻撃が続く。早大は、高田や、この日9本目となる細貝のスリーポイント、C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)、C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)の得点などで点を稼ぐが点差は詰まらない。終盤、F萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)、今仲のスリーポイントなどで粘りを見せたが惜しくも74―84で敗戦した。
得点力のある高田
今回リーグ戦連勝にストップがかかってしまった早大。「ディフェンスとコミュニケーションを修正したい。」(今仲)と話すように修正すべき点は明白だ。悔しさをばねに次戦は早大らしい明るいバスケットでリベンジを果たしてくれるだろう。
(記事 阿部かれん、写真 下長根沙羅 )
第67回関東大学女子リーグ戦 9月10日(vs専大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
20 | 13 | 19 | 22 | 74 |
専大 | 23 | 20 | 21 | 20 | 84 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
F#10 萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園) | |||||
コメント
C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
専修ということで、相手は今すごく勢いもあったので、それ以上に自分たちが上回ろうと思ったんですけど、ゾーンとかで少しオフェンスで足が止まったりしました。ディフェンスでもうまく守りきれなくて、ディフェンスのところで少しやられすぎたかなという印象です。
――ゾーンへの対策としては何がありましたか
いつもゾーンの対策は練習していたので、特にきょうこうしようっていうのはなくて、いつも通り中と外のバランスを良く攻めようということでした。
――スピードのあるチームが相手でしたがきょうのディフェンスはいかがでしたか
相手はすごく状況判断がうまい選手が多いので、1人1人が丁寧に守らなきゃいけなかったんですけど、どんどん悪循環になってしまったので、どっかで止めるっていう力を水曜日に出せたら良いなと思います。
――前半リードを許していましたがハーフタイムにはどのような指示がありましたか
まだ絶対ここから追い越せるチャンスはあるのでディフェンスは1本1本丁寧にやろうと話しました。
――次も専大と戦いますが具体的に修正したい点を教えてください
得点は取れているので、ディフェンスを修正したいです。やっぱりスクリーンのところでやられているので、コミュニケーションのところを修正したいです。
――次戦への意気込みをお願いします
まだ終わったわけではないので落ち込まず、水曜日も元気に明るくやっていきたいです。