ベスト4が決定、いよいよ決勝リーグへ

女子バスケットボール

 いよいよベスト8が出そろい、佳境を迎えた関東大学女子選手権(トーナメント)。きょうは、バスケットボールの聖地である代々木第二体育館にてベスト4を懸けた熱い戦いが繰り広げられた。早大の対戦相手は、2部リーグ所属の順大だ。試合は少し重い立ち上がりとなったが、高さを誇るインサイド陣が奮闘し得点を重ねて逃げ切り、65-53で勝利。これでトーナメントベスト4となり、あすから行われる決勝リーグに駒を進めた。

 第1クオーター(Q)、まずは両チームともファーストシュートを落とすという重い展開となった。G砂川夏輝(教4=沖縄・西原)のロングツーで早大が先制すると、C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)がゴール下で粘り得点を重ねる。第2Qには連携ミスも見られ、拮抗(きっこう)した展開に。しかし、G高田静(スポ3=山形市立商)がこのQだけで3本のスリーポイントを決めるなど得点力の高さを見せ、前半を32-25で折り返した。

ペイントエリアに入り込む砂川

 順大はまさしく「勢いのあるチーム」(高田)だった。第3Qに入ると早大はじわじわと点差を詰められ、一時は34-34と同点に。嫌な流れを断ち切ったのは、C田中真美子(スポ3=東京成徳大)。相手とのミスマッチを突いて、インサイドでしっかりと加点していく。またリバウンドを確実に取り、チームに安定感をもたらした。 インサイド陣が奮闘すると、次はアウトサイド陣が魅せる。第4Qには、砂川のパスカットからの速攻や、高田のスピード感のあるレイアップシュートが決まり、会場が歓声に包まれた。その後もF萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)が獲得したフリースローを2本とも沈め、最後は田中のミドルシュートが決まったところでタイムアップ。65-53でトーナメント3勝目を挙げた。

インサイドの柱である田中

 順大との熱戦を制し、決勝リーグ進出を決めた早大。しかし、「ディフェンスで守りきれなかった」(田中)、「いつも通りのことを表現できなかった」(中田)と選手たちは結果だけではなく試合内容にもこだわっている。明日から行われる決勝リーグでは、ちょっとしたミスが命取りになるだろう。目標である優勝に向かって、早大は一戦一戦丁寧に戦っていく。

(記事 下長根沙羅、写真 吉田寛人)

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第51回関東大学女子選手権 5月10日(vs順大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 18 18 15 65
順大 13 12 17 11 53
◇早大スターティングメンバー◇
G#2  砂川夏輝(教4=沖縄・西原)
F#10  萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)
G#21 高田静(スポ3=山形市立商)
F#5 細貝野々花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)
C#33 中田珠未(スポ2=東京・明星学園)
コメント

C田中真美子(スポ3=東京成徳大)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

出だしのところで自分たちのシュートが入らなかったときに、ディフェンスで守り切れなくて。シュートが入らないときにディフェンスで守りきれないとああいう結果になっちゃうので、しっかりシュートが入らなくてもディフェンスで守りきることが大事だと思います。

――前半は拮抗(きっこう)した試合展開でした

やっぱり自分たちのオフェンスのリズムが作れていないときに、ディフェンスからチームを活気づけるっていうのをチーム全員でディフェンスからっていうのをやれたらいいと思いました。

――ハーフタイムではどのような指示がありましたか

ディフェンスのところと、イージーシュートを決めきるっていうところですかね。

――後半はご自身の高さを生かしたプレーが光りました

自分がミスマッチだったからそこはしっかり攻めなきゃいけないなと思って、あと周りが良いパスをくれたので得点できてよかったです。

――決勝リーグへの意気込みをお願いします

やっぱり狙ってるのは優勝なので、リーグ戦ですけど一戦一戦ワセダらしく戦って、一戦必勝で優勝したいです。

C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手を圧倒して勝たなくちゃいけなくて、しかも連戦が続くので、全員でバスケをするという意味で、全員でどかんとやろうという話だったんですけど、きょうあんまりそれが上手く表現できなくて。自分もすごいそうだったんですけど、チーム的にもきょうはぽろぽろシュートを落としちゃうことが多くて、負けたら終わりなので勝ったことはすごく良かったんですけど、内容としてはあんまり良くなくて、あしたに向けて反省点が残るなって感じです。

――反省点とは具体的には

やっぱりきょうくらいの相手だったら、オフェンスがうまくいかなかったとか全然なくて、ただ単にシュート決められなかったとかディフェンスで足が動かなくて、とか相手がどうこうというより自分たちがいつも通りのことを表現できなかったっていうところだと思うので、あしたそこができれば勝ち切れると思うので。あしたスコアに出るようにそれを表現していきたいと思います。

――前半に関しては

2Qくらいからディフェンスで流れをつかめるようになってきて、そこから立ち直れたかなって感じなんで、オフェンスが上手くいかなかったときに、ディフェンスで耐えて点差を開かれないようにしたいと思います。

――きょうのご自身のプレーに関してはいかがでしたか

(シュートを)ぽろぽろしちゃうことが多くて、打てない状況じゃないんだけど、相手に打たされるような感じになってしまって。チームの代表として出てるので、そこは自分が流れを変えるじゃないけど、一本一本自分だけのシュートじゃなくてチーム全員のシュートだと思って決めたいと思います。

――決勝リーグへの意気込みをお願いします

きょねんは、東京医療保健大が優勝したんですけど、東京医療保健大に負けたというよりは、違うところに負けて得失点差でという感じで。優勝できなかったということは悔しいけど、余計にもやもやする負け方をしてしまったので、ことしは勝ち切りたいです。勝ち切ることにプラスして、なんとなく勝つんじゃなくて、自分たちが練習してきたことを出して、ワセダらしさでしっかり誰もが「ああ、やっぱり強かったな」って思えるようなチームの戦い方ができたらいいなと思います。