女王の座を目指し、今シーズンがスタート!

女子バスケットボール

 ことしも関東大学女子選手権(トーナメント)が開幕した。昨年4位でこの大会の幕を閉じた悔しさを胸に、ことしこそは頂点を目指して戦いに挑む早大。共栄大を初戦の相手に迎えた早大は、終始圧倒的な力を見せた。試合終了とともに早大は勝利を勝ち取り、80ー33と大差をつけた。またことし初の公式戦となったこの試合では、多くの1年生が公式戦デビューを果たした。今後の活躍への期待は大きい。

 第1Qは初戦ということからか、開始後の2分間スコアが動かない時間帯が続く。しかしC田中真美子(スポ2=東京成徳大)によるゴール下での得点を皮切りに得点を量産。開始から7分経過したところで相手に得点を許すも、すかさずC今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)が3Pシュートを決め、隙のないプレーを見せつけた。21−2と差をつけて臨んだ第2Qは、F萩尾千尋(スポ3=愛知・桜花学園)の3Pシュートで先取点を取り勢いに乗るも、第1Qの大差が原因なのか相手に12得点を取られてしまう。それでも強さを見せた早大が40−14と点差を広げて前半を終える。

今季主将としてチームを率いるG田村未来主将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)

 第3Qも早大の先取点から始まり、勢いが衰えることはない。前半に比べ、G砂川夏輝(教3=沖縄・西原)のドライブやG中村和泉(社4=山口・慶進)のミドルシュートなど、オフェンスの選択肢が増えチーム全体として落ち着いたプレーを展開した。第4Qもそのままスコアを伸ばし、80−33と大差をつけ危なげなくトーナメントの初戦を勝ち抜いた。

勢いあるプレーを見せた砂川

 開幕戦となったきょう。昨年の4位という無念の結果を晴らすために、重要な初戦に挑んだ早大。一つの負けも許されないこのトーナメントで順調な滑り出しを見せ、強豪校としての力を発揮した。さらに多くの1年生が公式戦デビューを果たし、早大女子バスケットボール部の新たな戦力になることは間違いないであろう。今後の戦いから目が離せない。

(記事、写真 鈴木直人)

第50回関東大学女子選手権 5月8日(vs共栄大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 19 21 19 80
共栄大 12 10 33
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
F#7 加藤臨(スポ4=山形市立商)
F#10 萩尾千尋(スポ3=愛知・桜花学園)
C#24 今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)
C#14 田中真美子(スポ2=東京成徳大)
コメント

C中村美羽(社1=千葉・昭和学院)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

大学初の公式戦ということもあってすごく緊張したのですが、監督も先輩も笑顔でコートに出してくれたので緊張がほぐれて、初戦にしてはまずまずのでした。

――きょうの自分のプレーを振り返ってみていかがですか

相手が自分より小さかったということもありますが、リバウンドとかもよく絡めて良かったです。最初の方はイージーシュートを何本も落としてしまったのですが、後半はしっかり立て直せたのでそこは良かったと思います。

――大学のバスケットはいかがですか

大学と高校ではあたりの強さが全然違うのと、練習相手がトップレベルなので、練習しているだけでうまくなるのではないかなと思うぐらいなので、とても為になります。

――これからどのような選手になりたいですか

田中真美子(スポ2=東京成徳大)さんみたいに、シュートレンジが広くて高確率でシュートを打てて、ゴール下でのクイックネスをしっかり使える選手になりたいです。

――次の試合に向けての意気込みをお願いします

江戸川大のビデオをしっかり見ることで相手の特徴を捉えるのと、おそらくピックのプレイが多いと思うので、そこをしっかり練習していつコートに出てもいいようにしっかり練習したいと思います。

C中田珠未(スポ1=東京・明星学園)

――きょうの試合は初の公式戦でしたがどんなことを感じましたか

緊張していた気はなかったのですが、なんとなく体が固くて動きづらかったです。

――きょうの自分のプレーはいかがでしたか

緊張しずぎていたと思うんですけど、アップやシューティングしているときからあまりシュートが入らなくて、オフェンスはきょうだめだろうなと思っていました。なのでディフェンスと速攻で走って簡単なシュートにつなげるようにすることと、リバウンドをすごく意識していました。

――高校と大学の違いは感じましたか

きょうだけではないのですが、大学に入ってから練習試合をしたりする中で、体の当たりが強いなと思いました。

――チームとしてきょうの試合はいかがでしたか

第1Qは2点に抑えて良かったのですが、気が緩んだつもりはないと思うのですが、第2Qで相手の流れに持っていかれてしまって。上のレベルに行くとそういうところで相手につけ込まれたりすると思うので、ピリオドの返しをもう少し気を引き締めていけたらいいかなと思います。

――ご自分のプレーの持ち味はどこにあると思いますか

ゴール下でバンバンぶつかって押し込むというよりは、スピードをいかしたプレーの方が得意なので、チームのバランスなどを見ながら少しずつ持ち味を出せたらいいなと思います。

――早大に進学した理由はありますか

両親がスポーツ科学部を卒業していて、いまは兄と従姉妹も理工学部にいるので、大学だったら早大に行きたいなと少し思っていました。それでお話も頂いて、1年生が楽しそうなメンバーが揃っているなと思っていましたし、先輩もジャパン(年代別代表)の時に一緒になった方もいたので、早大でやりたいなと思いました。

――メンバーが揃っているとおっしゃっていましたが、センターのポジション争いに関してはどのようなお気持ちですか

高校のときは自分ともう一人センターがいたのですが、お互い背が高かったのでその二人中心にチームをうまく回すことが多かったです。でも大学だとそうもいかないし自分よりうまい人もたくさんいるので、少しずつ先輩の良いプレーを盗んで自分のものにしていけたらもっと高いレベルで戦えるのではないかと思います。

――次の試合への意気込みをお願いします

きょうは初めての公式戦で体が固くなってしまったことで、苦いデビュー戦だなという心残りがあるので、そういう気持ちがないように自分のできる限りの力を出して次に臨めたらと思います。