順大を圧倒し、リーグ戦連勝スタート!

女子バスケットボール

 前日のリーグ開幕戦に大差で勝利し、幸先の良いスタートを切った早大。きょうもきのうと同様に順大との一戦に臨んだ。早大が圧倒する展開が予想される中、きのうと同様に立ち上がりに苦戦する。しかし余裕を取り戻すと地力の差を見せつけ、14点差をつけて前半を折り返す。後半は苦戦する時間帯も見られたものの、最終クオーター(Q)で持ち前の攻撃力が爆発し、最終的には90-59というスコアで早大が貫録を見せつけた。

 きのう苦しんだ立ち上がりの時間帯。早大はきょうもどこか硬さが見られる展開となった。高さは無いものの、気持ちの入ったハードなディフェンスを見せる順大に対してなかなか得点を奪えない一方、相手に得点を許してしまう。しかし4分、G田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)が自身最大の武器であるスリーポイントシュートを沈めると、流れは一転し早大ペースに。その後は田村やきのう活躍を見せたF関根彩乃(教4=千葉・昭和学院)を中心に得点を重ね、22-15で第1Qを終える。続く第2Qでは、鋭いパスをガード陣がゴール下に供給し、それをC田中真美子(スポ1=東京成徳大)やC林靖子(社2=福井・足羽)らインサイド陣が確実にフィニッシュしリードを広げる。途中相手にペースを握られ、2桁に広げた点差を1桁に縮められたものの、苦しい時間に再び田村のスリーポイントが炸裂し、42-28と点差を広げて前半を終えた。

ゴール下で安定感を見せた田中

 そして迎えた第3Q、ここで早大はまさかの苦戦を強いられる。「自分たちの流れの時にもう一本突き放せる勢いがなかった」(田中)と語ったように、ペースを握っていた時間帯に順大に4点プレーを許し、相手を勢いづけてしまう。その後もなかなかペースを握れず、結局このQを19-19で終え、リードを広げることが出来なかった。しかし一転して最終第4Qでは、早大が本来の実力を見せつける。最終的にこの日ゲームハイの28得点をマークした田村の連続スリーポイントや、ここまで調子の上がらなかったC今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)の得意のミドルシュートなど、アウトサイドからのシュートが決まり出し、ディフェンスの面でも相手にイージーショットを許さずにこのQだけで27-10、最終スコア90-59で早大が完勝した。

要所でしっかり点を決め、チームの勝利に貢献した林

 格下相手とはいえ、きっちりと連勝してリーグ戦のスタートを切った早大。一方で課題が見つかった試合だったとも言える。こうした課題をしっかり修正しながら残りの試合を戦っていくことが王座を守るためには必要だろう。連覇に向けて突き進む女王の戦いから、目が離せない。

(記事 秋間勇人、写真 橘高安津子)


第65回関東大学リーグ戦 8月30日(vs順大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 22 19 27 90
順大 15 15 19 10 59
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)
SG#31 酒井愛(社4=神奈川・金沢総合)
F#18 関根彩乃(教4=千葉・昭和学院)
F#7 加藤臨(スポ3=山形市立商)
C#24 今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)
◇主なスコアリーダー◇
得点  田村未来:28得点
リバウンド  田村未来:9リバウンド
アシスト  田村未来:6アシスト
コメント

C田中真美子(スポ1=東京成徳大)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きのう、ディフェンスの面でスリーポイントを撃たれたりとか、練習してきた三線の寄りが出来ていなかったので、それをきょうは改善してやろうという風になって、コートの中で意識して出来た部分はあったので、良かったと思います。

――きょうの試合の中で見つかった課題はありましたか?

自分たちに流れが来たときにもう一本突き放せる勢いが無くて、もっと楽にゲームを展開出来たはずだったので、そこを詰めていきたいと思いました。

――きょうはゴール下で多くの得点を重ねていましたが

自分は身長があるので、今回の相手とだとミスマッチになって高さの面で有利になるので、そこを突いていこうという話にチームでなっていたので、上手く出来て良かったです。

――リバウンドやルーズボールを相手に取られてしまう場面もありましたが、いかがでしたか

自分は背が高いというのがあって、ボックスアウトだったり、そういったことをしっかり出来ていなかったので反省しています。

――ベンチからの出場でプレータイムを多く貰っていらっしゃいますが、スタメンへの思いはありますか

今は代わりで出た時にちゃんと繋げられるように、ルーズボールとかそういうところを頑張っていきたいと思います。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

次の相手(拓大)は、センターがとても大きいので、それに負けないでプレーしていきたいと思います。

C林靖子(社2=福井・足羽)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きのうとは違って点差があまり離れていかなくて、あとから出ていったメンバーがオフェンスではなくディフェンスが原因で差を詰められてしまったので、もう少しディフェンスで粘れたら全体的にも良かったかなと思いました。

――相手のスリーポイントシュートへの対策はチーム内でどのように話し合っていましたか

相手がスペース空いたらどんどんスリーポイントを打ってくるというのは、ある程度分かり切っていたことだったので、まずは打たせないということを徹底してやってきました。それでも打たせてしまった部分があって、それに加えてハンズアップした手を上に挙げるというよりは、前に出すことで相手に打たせないようにしようということで話し合ったりしていました。

――きょうはチームのファウルの数も多くなってしまいましたが

きのうの反省でも、きちんとインラインまで入っていなくて抜かれてしまって、ファウルをとられてしまうことが多いという話が出ていました。きょうもそれが修正しきれずにファウルをたくさんしてしまった部分があったと思います。あと、きょうの審判の人は結構ファウルとるよということを最初の方に言われて、その後もベンチからずっと言われていたので、それも原因としてあったのかなと思います。

――残りの試合に向けて

このリーグ戦どのチームが優勝してもおかしくないくらい、力が拮抗(きっこう)しているので、一つ一つの試合を大切に、丁寧に丁寧に勝って行って、優勝目指して頑張りたいと思います。