東京学芸大に勝利し、ベスト4進出!

女子バスケットボール

 関東大学女子新人戦(新人戦)優勝に続き、先週行われた東京都夏季選手権初戦でも好スタートを切るなど、勢いに乗る早大が対戦したのは関東大学女子リーグ2部所属の東京学芸大。同リーグ1部所属の意地をかけ、快勝したい早大であったが、前半はなかなかペースをつかめず拮抗(きっこう)した展開に。しかし後半は徐々に点差を広げ、底力の強さを見せ付けると、最終スコア85-65で試合を終えた。この結果ベスト4への進出が決まり、今季二つ目のタイトル獲得に向け、あすの準決勝へと駒を進めた。

ゴール下でパワープレーをする関根

 立ち上がりから苦しんだ。第1クォーター(Q)、開始早々にF関根彩乃(教2=千葉・昭和学院)が先制点を挙げるも、パスミスからのターンオーバーを許すなど精彩を欠いたプレーで失点を重ね、相手にリードを奪われる。早大も負けじとシュートを放つが、リングに嫌われなかなか巻き返しを図れない。しかし8分に相手ファウルからチャンスを得ると、G中村和泉(社1=山口・慶進)が2本のフリースローを決め、逆転に成功。続く第2Qは3点リードでスタートするも、相手に3度のスリーポイントシュートを献上するなどディフェンス面で苦戦する。早大も度重なるパスミスで流れをつかめず、追いつ追われつの展開に。そのまま点差を広げることができず、接戦のまま前半を折り返す。

 修正点を話し合い、強い気持ちで臨んだ後半。第3QでSG酒井愛(社2=石川・金沢総合)が交代で入るなりシュートを決めると、ここから着実に相手を引き離し始める。トラベリングなど自らのミスで流れを断ち切る場面も見られたが、疲れにより勢いを失い始めた相手にも助けられ、試合は早大ペースに。第4QでもG田村未来(スポ1=愛媛・聖カタリナ女)が連続でスリーポイントシュートを奪うなど相手を寄せ付けないプレーを見せ、結果的に20点の差をつけ勝利を収めた。

ドリブルをするG井関夏美(社3=石川・金沢総合)

 「きょうのようにセカンドショットを与えていたらリードされてしまうと思います。」(関根)と語るように、勝利を収めながらも課題の残る試合となった。準決勝の対戦相手は東京医療保健大。昨年の同大会では敗れているが、今季の新人戦では決勝戦で対峙(たいじ)し、打ち負かして優勝を勝ち取った。上級生が加わり、新人戦チームよりもさらに力を増した早大が、頂点へ向け全力で挑む。

(記事 大口穂菜美、カメラ 近藤万里奈)

結果

○早大85-65東京学芸大

コメント

G酒井愛(社2=石川・金沢総合)

――全体を振り返って感想をお願いします

前半は結構ディフェンスの部分で相手にアジャストできなくて、均衡した試合になってしまったんですけど、後半はみんなで修正できたことが結果につながったと思います。あとはリバウンドでしっかり取れたのがよかったです。

――前半はディフェンス面で苦戦している様子でしたが、相手の印象はいかがでしたか

最初前半の始まりは相手のシュートとかすごく上手で外からも結構当たっていたんですけど、後半は足が疲れてきたのかシュートが外れていたのでそこは救われたという感じですね。でも普通にシュートは結構入るチームで最初苦戦しました。

――前半なかなか波に乗れなかった原因は

特にないです。ディフェンスから崩されてシュートが当たっていたというのもあって、リードされる場面があったのかなと思います。

――後半も試合の流れが滞る場面がありました

ラリーが続いたときに相手もシュートを外していたんですが、ワセダも攻めがあったときにシュートを3回くらい失敗してしまって、そこ一本を立て直すところがしっかり断ち切れたりしなかったので、その流れのままミス、ミス、ミスという感じになってしまったのが大きかったと思います。

――第4Qでは点差を広げましたが、ハーフタイムにはどのようなことを話し合いましたか

とにかくリバウンドを取るということと、相手がすごく煽って来ていたので、強くプレーするというのは意識しようという話になって、後半相手が疲れているときにしっかり走ったりだとか、逃げないで強くプレーできたというのがよかったです。

――あすまでに改善したい点はありますか

あしたの相手は東京医療(東京医療保健大)でセンターがそろっていると思うので、リバウンドで負けないということが大事だと思います。

――あすへの意気込みをお願いします

あした1発目で勝たないと決勝までいけないので、しっかり1戦目から戦って、全員で勝っていきたいです。

F関根彩乃(教2=千葉・昭和学院)

――きょうの試合を振り返って

前半リバウンドを取れずセカンドショットを与えてしまったり、シュートチャンスを落としてしまい、点差のあまりない状態で前半が終わってしまいました。でも後半はセカンドシュートをさせないようにしました。それが点差を離すことに成功した要因かなと思います。

――後半攻撃がうまく機能した要因として、ハーフタイムでの話合いが関係しているのでしょうか

ボックスアウトとか前半出来なかったことの話し合いはしました。あとは慣れもあったのかなと。でも前半終わった後、スリーポイントもけっこう当たっていたのでそこの所のディフェンスの付き方とかも話し合いました。そこの辺りが後半に体現できたのかなと。

――個人としての出来はどうでしたか

1対1は積極的に狙うようにして割と行けました。でもディフェンスの部分でボールマンとの間合いを空けすぎてしまってシュートを打たれてしまったりとか、ボックスアウトが徹底できていないところがありました。あしたは医療(東京医療保健大)となので、きょうのようにセカンドショットを与えていたらリードされてしまうと思います。なのできょうの反省を生かせたらいいなと思います。

――チームとして良かったところは

点差が開きだしてそこで相手のペースに合わせず、しっかり徐々にですが点差を離すことができました。なので最後まで気を抜かなかったことは良かったと思います。

――次戦への意気込みを教えてください

医療(東京医療保健大)は主力が出ていて、ワセダは主力の選手は出ていません。でも(関東大学女子リーグ)1部の選手としてのプライドを持って、主力がいない中でもしっかり戦っていきたいなと思います。