松蔭大に勝利!リベンジ果たす

女子バスケットボール

 前日に関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)初となる黒星を喫し、開幕から続いた連勝記録が止まった早大。なんとしても一敗で踏みとどまりたい早大はこの日、松蔭大との第2戦に臨んだ。きのうとは打って変わって、きょうは序盤から攻めのバスケットを展開。83-62で見事勝利を飾り、松蔭大にリベンジを果たした。

切れ味鋭いドリブルでリングへ向かう加藤臨

 第1クォーター(Q)、F本多真美(スポ4=愛知・桜花学園)の先制に始まり、G本橋菜子(スポ2=東京・明星学園)やF根岸夢(スポ2=東京成徳大)がスリーポイントシュートを決めるなど着実に得点を重ねていく。前日は試合開始直後に10連続ポイントを許し主導権を握られると、最後まで盛り返すことができながったが、この日の早大は違った。強みである運動量を生かした堅守から流れるようなオフェンスでリズムを作り、26-13とダブルスコアで第1Qを終えた。第2Q、G森仁美主将(スポ4=大阪薫英女学院)が4つ目のファウルを取られベンチを温める時間が増えるものの、交代で入ったF加藤臨(スポ1=山形市立商業)がしっかりと役目を果たしチームに貢献。得意のドライブで得点を奪い1年生ながら冷静なプレーを見せる。相手も高確率でシュートを沈めるが逆転には至らず、最高のスタートを切った早大が勢いそのままに44-33とリードを保って前半を折り返した。

 突き放したい早大であったが、第3Q中盤、パスミスから速攻に持ち込まれるなど落ち着かない時間帯を迎えるとベンチは後半最初のタイムアウトを要求。直後に加藤が個人技から得点し持ち直すかに思われたが、前日にも苦しめられたスリーポイントシュートを連続で決められ、一時は相手に2点差にまで詰め寄られる。不穏な空気が流れるも、ここで早大が崩れることはなかった。「自分たちのプレーをすることをチームで心掛けました」と加藤が振り返るように、リーグ戦を通してカギとなっているディフェンスとリバウンドを徹底すると、流れは再び早大へ。62-52と点差を広げ、勝負は最終Qを迎えた。第4Q、C桂葵(社3=愛知・桜花学園)が裏に抜け出す動きでパスを受け次々と加点していく。このQ、相手の得点を9点に抑える好守も光った早大は、最後まで攻めの姿勢を崩すことなく83-62でゲームセット。前日の雪辱を果たす白星を挙げた。

中距離からシュートを狙う本橋

 ともに首位争いを演じてきた松蔭大との2連戦を1勝1敗で終えた早大。これでリーグ戦9勝1敗とし全勝の白鴎大に一歩遅れをとる形となったが、前日の敗戦を引きずることなくつかみ取ったきょうの勝利は大きな意味を持つだろう。長かったリーグ戦も残り4試合。ひとつも見逃せない戦いが続く。

(記事、写真 巖千咲)

第63回関東大学女子リーグ戦
早大 83 26-13
18-20
18-20
21-9
62 松蔭大
【スターティングファイブ】
G 本橋 菜子(スポ2=東京・明星学園)
G 森 仁美(スポ4=大阪薫英女学院)
F 根岸 夢(スポ2=東京成徳大)
F 本多 真実(スポ4=愛知・桜花学園)
C 桂 葵(社3=愛知・桜花学園)
コメント

F加藤臨(スポ1=山形市立商業)
――試合を振り返ってください
個人的にはきのうのプレーが全然駄目だったので、勝ちたいという気持ちを強く持って臨みました。
――どのような点を修正してきょうの試合に臨みましたか
自分はまずシュートからというのを意識して得意なドライブで点を取ったり、ミスマッチだったので中で点を取ろうと思いました。
――ベンチではどのような準備をしていましたか
きょうは出だしが良くて自分の心の中でもずっと「できるできる」と思っていて、みんなからもすごく応援していただいていたので、コートの中でも思い切りプレーしようと思っていました。
――きのうと違って最高の入りでしたが、心境に違いはありましたか
きのうは一対一で相手のマークマンから守られていて気持ちの面でも弱気になってしまっていたんですけど、きょうは負けないという気持ちでいけたのでそれが良かったんだと思います。
――第3Qで詰め寄られた場面がありましたが、持ち直すことができた要因は
ディフェンスとリバウンドでしっかり自分たちのプレーをすることをチームで心掛けました。
――萩原美樹子コーチ(平17文卒=福島女子)からボックスアウトについての指示が多かったように感じました
ボックスアウトはとても意識していました。でもまだまだ甘いところがあるので、これから練習してもっとしっかりできるようにチームで頑張りたいと思います。
――次戦までにどのような準備をしていきたいですか
シュート力を上げることと、チームとしてはディフェンスとリバウンドを崩れずに安定してできるようにしたいです。