後半突き放し国学院大に快勝

女子バスケットボール

 8月に開幕した関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)もこの日の試合で全日程の半分を消化する。きょうの相手は国学院大。試合は前半こそ早大らしくないプレーが続き苦戦を強いられたが、エンドが変わった後半はらしさを取り戻し、相手を突き放す。終わってみれば97-67と30点差をつけて快勝、これでリーグ戦無傷の7連勝となった。

ゴール下で競りながらシュートを打つ小原

 リーグ戦ここまで全敗、格下の国学院大に対して第1クォーター(Q)から猛攻を仕掛けたい早大。だが先制点こそG本橋菜子(スポ2=東京・明星学園)が奪うものの、どこかかみ合わない攻撃が続く。要所でスリーポイントシュートを決められ、自分たちのペースをつかみきることができないまま21-20で第1Qを終えた。第2Qになっても嫌な流れを断ち切ることができずに試合が進む。パスカットから失点を許すなど8ポイントを立て続けにとられ得点差を広げられると、たまらずタイムアウトを要求。苦しい試合展開の中、早大もF小原みなみ(社4=神奈川・金沢総合)が得点を挙げ対抗するが、ディフェンス面で細かいミスを連発しいつも通りのプレーをすることができず、42-42、同点で前半を折り返すこととなった。

 ハーフタイムを挟んで迎えた後半、ようやく選手たちが本領を発揮する。F本多真美(スポ4=愛知・桜花学園)のシュートを皮切りに、G森仁美主将(スポ4=大阪薫英女学院)がスリーポイントシュートを沈めるなど、次々に得点を積み重ねてゆく。また、「後半はディフェンスが良かった」(F根岸夢、スポ2=東京成徳大)と話すようにディフェンス面でも受け身になっていた前半の反省を生かし相手を圧倒。リバウンドボールを確実に処理し得点につなげ第3Qは31-10、コートは早大の独壇場となった。続く最終Q、足が止まり始めた相手に対しさらに攻め立て、ゲームは一方的な展開に。特に根岸はこのQだけで10得点を奪うなど輝きを放つ。終盤に追い上げられるものの、97-67でタイムアップ。しっかりと勝ち星を手にした。

華麗なレイアップシュートを決める根岸

 前半こそミスが目立ったものの、後半にはしっかり修正し勝利を収めることができた。そういった試合途中に修正をできることこそが、現在のチーム状態の良さを物語っているのではないだろうか。リーグ戦優勝のためには、一敗も許されない戦いが続く。あしたの試合でも、いつも通りのプレーを心がけて勝利を目指す。

(記事 角田望、写真 東哲也)

結果

○早大97―67国学院大

第63回関東大学女子リーグ戦
早大 97 21-20
21-22
31-10
24-15
67 国学院大
【スターティングファイブ】
G 本橋 菜子(スポ2=東京・明星学園)
G 森 仁美(スポ4=大阪薫英女学院)
F 根岸 夢(スポ2=東京成徳大)
F 本多 真実(スポ4=愛知・桜花学園)
C 桂 葵(社3=愛知・桜花学園)
コメント

F平田彩乃(社3=長崎西)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

前半競ってしまって、後半のディフェンスを最初からできなくて自分たちで苦しい展開にしてしまったんですけど、後半立て直してしっかりやることができたので良かったと思います。

――前半はミスが多かったように見えましたが

外から見ていたのが多かったんですけど、相手が当たってくるということでみんな向かっていってファウルをもらいにいってたんですけど、その分シュートがちょっとずれていたんだと思います。リバウンドは取れていたのでそこは良かったと思います。

――後半は相手を突き放したが、ハーフタイムではどのような指示が出ていましたか

ディフェンスですね。相手の6番と29番に点を取られていたので、そこはアジャストの時点でわかっていたから、後半しっかりそこを抑えてみんなで守っていこうと話しました。

――きょうは試合に出たらどういうプレーをしようと考えていましたか

ディフェンスの練習をがんばっていて、出たらやっていることをコートで表現しようと思って、あと走り回ることをしようと思いました。

――あしたへの意気込みをおねがいします

前半からきょうの試合の後半のディフェンスをやって、早く相手を突き放して、みんながコートに出られるよう頑張りたいと思います。

F根岸夢(スポ2=東京成徳大)

――きょうはどのようなゲームでしたか

後半はすごくディフェンスが良かったんですけど、出だしが悪かったので後半の内容を最初からできれば良かったと思います。

――前半の内容が悪かった原因は

ディフェンスができないとチームの流れができないので、まずは守ることが大事だなと思いました。

――ハームタイムにどのような指示がありましたか

オフェンスは40点取れていて悪くはなかったんですけど、相手にも40点取られていたので、とにかくディフェンスを意識するようにと言われました。

――国学院大戦に向けてどのような準備をしてきましたか

一対一を守ることやリバウンドを意識していました。

――あすに向けて修正点はありますか

前半で力んで空回りしてしまったんですけど、リバウンドからリズムを取るように言われたので、個人としてはリバウンドで貢献できるようにやっていきたいと思います。

――あしたへの意気込みをお願いします

まずは出だしなので、ディフェンスとリバウンドから頑張ります。