順大を寄せ付けず開幕4連勝

女子バスケットボール

 関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)第4戦目、早大はきのうに引き続き順大と対戦した。出だしでつまずいたきのうの反省を生かし、序盤からエンジン全開で相手を圧倒する早大。第2クォーター(Q)で失速するもののリードを保ったまま前半を折り返した。迎えた第3Qでは開始直後からいきなり10連続ポイントを奪う。そのまま着実に点差を広げ続け、最終スコア105―68で試合を終えた。きょうまでリーグ戦開幕から負けなしと、快進撃を続けている。

ドライブで切り込み自らシュートを打つ本橋

 第1Qからオールコートでプレッシャーをかけてくる相手に対して、早大の選手は落ち着いていた。ダブルチームに怯まず速いパス回しでノーマークを作り、確実に得点。テンポの良いパスワークのバスケットを展開しつつ、G本橋菜子(スポ2=東京・明星学園)が自らドライブを仕掛けるなど、メリハリのある攻撃で順大のディフェンスを攻略した。このまま早大ペースで試合が進むと思われたが、早大の攻撃から始まる第2Q、いきなりスティールからスリーポイントシュートでの得点を許してしまう。リズムが乱れかけたところに食らいついてくる順大に、一時は5点差まで詰め寄られる展開に。しかしG森仁美主将(スポ4=大阪薫英女学院)やF本多真実(スポ4=愛知・桜花学園)が焦ることなくブレイクで得点を重ねて再び主導権を握り、44―30で前半を終える。

 後半の立ち上がりで一気に畳み掛けた。圧巻の10連続得点やF根岸夢(スポ2=東京成徳大)の2本のスリーポイントシュートで25点差をつける。順大はたまらずタイムアウトで対応するも、点差は縮まらない。その後もスリーポイントシュートやプレッシャーディフェンスで食い下がってくる順大であったが、早大は速いパス回しで根岸やF加藤臨(スポ1=山形市立商業)のポストプレイを生かし、攻撃の手を緩めない。35点のリードで迎えたラスト数秒でF平田彩乃(社3=長崎西)がリバウンドボールをそのままタップシュート。105―68と37点差をつけ、最後までチーム全員で戦い抜き開幕4連勝を決めた。

鋭いパスを供給する加藤臨

 2日間に渡って早大の実力を見せつける試合となった。相手のスタイルに適応したプレイで鮮やかにその策を攻略してみせた早大。次なる相手は、セットプレイを得意とする筑波大だ。絶対に落とせないこの一戦の勝利が、優勝へと近づく一歩となる。

(記事 宮西祐香子、写真 巖千咲)

★関連記事
  • 接戦制し、開幕2連勝を達成/第63回関東大学女子リーグ戦(09/07)
第63回関東大学女子リーグ戦
早大 105 24-15
20-15
30-17
31-21
68 専大
【スターティングファイブ】
G 本橋 菜子(スポ2=東京・明星学園)
G 森 仁美(スポ4=大阪薫英女学院)
F 根岸 夢(スポ2=東京成徳大)
F 本多 真実(スポ4=愛知・桜花学園)
C 桂 葵(社3=愛知・桜花学園)
コメント

F根岸夢(スポ2=東京成徳大)

――順大に2連勝を飾りました。きょうの試合を振り返っていかがですか

順大は特殊なチームなのでそれに対応するための練習を1週間やってきたんですけど、その成果が出ていたの思うので良かったと思います。

――きのうに比べて相手のスリーポイントシュートを抑えていましたが、なにか対策をしたのでしょうか

きのうの試合ですごくスリーポイントシュートでやられてしまったので、「まずはスリー(ポイントシュート)を打たせないようにしよう」とオーさん(萩原美樹子コーチ、平17文卒=福島女子)に言われていました。なのでみんなできていたと思います。

――リバウンドで活躍されていましたが、意識していたことはありますか

相手がスリーポイントシュートを打ってくるということで、ボールが見えていない時とかリバウントを取れないと何度もスリーポイントシュートを決められてしまうので、そういう意味では個人的にもすごく強く意識していましたし、みんなも同じだと思います。

――相手のどのような点に注意しながらプレーしていましたか

順大はすごくボールを取りに来るので、しっかりとミートをすることとかボールを強く扱うところは気をつけてプレーしていたんですけど、きょうは全然できていなかったので今後も課題だと思います。

――2年生ながらスターターに定着されていますが

コートに立ったら上級生とか下級生とか関係ないと言われているので、スターターとして責任をもってやらなきゃいけないと思っています。でもきょう、オーさんに「エンジンがかかるのが遅い」と言われてしまって自分がすごくもたついてしまったので、最初からしっかりやらないとなと思います。次に出た人も、最初に出ていた人がしっかりやっていないと不安になってしまうと思うので。

――終盤はベンチに下がっていらっしゃいましたが、どのような気持ちで試合を見守っていましたか

みんなすごく思い切ってプレーしているし、やらなきゃいけないところはしっかりやっていたので、とにかく応援していました。

――最後に来週に向けて意気込みをお願いします

筑波大は順大とは全然タイプが違って大きいしリバウンド勝負になると思うので、切り替えて準備していきたいと思います。

F加藤臨(スポ1=山形市立商業)

――第1Qで気持ち良いスタートを切りましたが、きのうから改善したことはありますか

きのうはプレスのボール運びで受け身になっていたので練習をして、マンツーマンであれゾーンプレスであれつなぐことをしっかりすることができたので、出だしは良かったと思います。

――逆に第2Qは、流れをつかみにくかったように見えました

スリーポイントがよく入るチームなので絶対我慢の時間帯がある、とみんなで話していました。第2Qがその我慢の時間帯だったので、そこでイライラせず我慢できた所は良かったと思います。

――第4Qでは得点を量産していましたが

ボールを運ぶときに良いタイミングでつなぐことを考えていたんですけど、みんながつないでくれたので、自分がゴールのタイミングに合わせてパスを貰うことができました。落としてしまった部分もあったので、そこは必ずきちんと入れたいと思います。

――来週の筑波戦に向けての意気込みをお願いします

相手はセットオフェンスが多いチームなので、きっちりこの1週間にアジャストして臨みたいと思います。