昨年王者・東海大に完敗し2回戦で敗退 今シーズンに幕を下ろす

男子バスケットボール

全国の大学によって激戦が繰り広げられている全日本大学選手権(インカレ)。京産大との接戦を制した早大は、決勝トーナメント2回戦で昨年のインカレ王者である東海大に挑んだ。序盤はスリーポイントやドライブからのタフショットを決め、東海大に食らいつく。しかし、東海大の強力なディフェンスを突破することは容易ではなく、徐々に失速。15点ビハインドで後半へ。連続得点で勢いづく場面もあったが、継続してシュートを決められず点差が開いていく。最終スコアは46-81。35点差で完敗を喫し、悔しくも今シーズンの戦いに幕を下ろした。

試合前に円陣を組んで掛け声を出すF細溪宙大主将(教4=東京・早実)(写真中央)

試合の立ち上がりは、東海大がスリーポイントで先制。続けてゴールを狙う東海大の勢いに押されつつあったが、すかさずG高田和幸(商2=京都・洛南)がスリーポイントを決め返す。さらにG岩屋頼(スポ2=京都・洛南)がドライブから得点。東海大がスリーポイントを含めて4連続得点し点差を離されるも、F星川堅信(スポ4=京都・洛南)の1対1からの得点、F三浦健一(スポ1=京都・洛南)のバスケットカウントで食い下がる。第1クオーター(Q)を5点ビハインドで終えた。第2Qは開始早々にG下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)のスリーポイントを決める。続いて三浦が2本目のバスケットカウントを成功させ、19-18と東海大に追いつく。しかしここから連続失点を許し、相手のバスケットカウントで早大はタイムアウトを要求。タイムアウト後にフリースローを決められ点差は11点差に。岩屋、下山が続けて得点するも、東海大の勢いは止められず。流れをつかむことができないまま、25-40で試合を折り返した。

スリーポイントを打つ三浦

後半戦はG堀陽稀(スポ2=京都・東山)のリバウンドからの得点でスタートを切る。続けて早大はアウトサイドからゴールを狙うも決め切れず、19点差に。しかし第3Q中盤、高田のスリーポイントなど3連続得点で早大が追い上げを見せる。このまま勢いに乗りたいところだったが、徐々に調子を上げる相手の得点を阻止できず、再び差が開き24点差。東海大の強力なディフェンスを前に攻めあぐね、39-64で最終第4Qへ。苦しい展開が続く中、岩屋やG城戸賢心(スポ1=福岡第一)がディフェンスをかいくぐり得点する。しかし流れをつかむことはできず、無情にも点差は開いていく。それでも試合終了のブザーが鳴るまで、選手たちは戦い続ける姿を見せた。結果は46-81と、強豪・東海大に大敗。選手たちは涙も見せず、静かにコートを去った。

ディフェンスをかわしてゴールを狙う星川

今シーズンは関東大学リーグ戦(リーグ戦)で2部降格が決まり、これ以上ない悔しさを経験した。そんな中挑戦した、インカレという最後の大舞台。ダブルオーバータイムにもつれこむ激闘の末に全勝で予選リーグを突破し、その勢いのまま関西2位の京産大を破った。目標とした東海大撃破は成し遂げられなかったものの、このインカレが実りある大会となったことは間違いない。来シーズンは1部昇格への厳しい戦いが待っている。リーグ戦での悔しさも、インカレでの成果も、すべてを糧にして、早大バスケ部は歩み続ける。

(記事、写真 権藤彩乃)

第75回全日本大学選手権 12月8日(vs東海大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

13 12 14 46
東海大 18 22 24 17 81

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商2=京都・洛南)

G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

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