【連載】インカレ直前特集『BELIEVE』 第1回 堀陽稀×城戸賢心

男子バスケットボール

 初回に登場するのは、下級生ながら高い得点力でチームを引っ張るG城戸賢心(スポ1=福岡第一)とG堀陽稀(スポ2=京都・東山)の2人。早大の得点源として欠かせない存在である2人に、関東大学リーグ戦(リーグ戦)の振り返りや全日本大学選手権(インカレ)への思いについて語ってもらった。

※この取材は11月22日に行われたものです。

お互いの紹介

城戸

――他己紹介をお願いします

 1年生の城戸賢心です。出身は福岡第一高校です。先輩を先輩と思ってないので基本タメ口です。姿勢がとても良いです。頭はあまり良くないです。作文を書いたらしいんですけど、ひどすぎるって言われてました。

城戸 (笑)。2年の堀陽稀です。東山高校出身で、普段は永遠に喋ってます。ムードメーカーで面白い所もたまにあるから、

 たまに?

城戸 たまに。すごく話しやすくて良い先輩だと思います。

――2人の初対面は大学ですか

 大学入ってからです。

――初対面の印象は

 全然覚えてない。

城戸 お調子者なのかなって(笑)。

――印象は変わりましたか

城戸 (堀のお調子者だという印象は)変わってないです(笑)。

 (城戸は)福岡第一高校のキャプテンっていう、かっちりして真面目そうなやつだと思ってたのでそのギャップはありました。そんなちょけるんやっていう。別に面白くはないけど。

城戸 え、面白くない(笑)?

――強豪校のキャプテンだと真面目そうなイメージがありますよね

 真面目そうなイメージがありました。坊主やったし。

城戸 ありがとうございます。

リーグ戦の振り返り

――リーグ戦を通して見つかった課題は

 集中していない時のプレーがあまり良くなかったです。集中はしてるんですけど抜けちゃう部分があって、リバウンドを取られたりしたので、オフェンスじゃない部分をもっとしっかりやらないといけないなと思いました。 オフェンスは別に好きやから勝手にやるので、ディフェンスとかルーズボールとか、泥臭い部分をもっとやらないとなと思わされました。

城戸 毎回コンディションを整えたり、パフォーマンスの波が激しかったりしました。あとはやっぱり相手にアジャストできずに、同じミスを繰り返したりしてたのでそういった力が必要なのかなと感じました。

――チーム的には課題はありましたか

 相手がゾーンディフェンスをしてきた時の(自分たちの)オフェンスはすごく悪いと思うので、そこが課題かなと思います。

城戸 接戦(の試合)などの我慢比べの時に、自分たちが我慢しきれずに崩れてしまったので、チームの団結力をもっと上げた方がいいと感じました。

――逆に成長できた部分はありましたか

 個人的には、去年は今年よりも試合に出ていた中で、去年よりも今年の方が点を取れてる気がするので、去年より短い時間で点を取れるようになったかなと思います。

――その変化のきっかけは

 シュートを打つ回数が増えたと思います。(特に)スリーポイント。去年多分ほんまに1試合1本打つか打たんかぐらいやったと思うんで。それに比べたらまだ打つようにはなったかなと思います。

城戸 最初の明治戦に比べて、だんだん格上の相手とやるときにも、ファイトする力が増えて、みんなエナジー持ってしっかりできた所が成長した部分だと思います。

――リーグ戦で印象に残っている試合は

 やっぱり東海戦が1番残ってます。勝ったっていうのもあるんですけど、やっぱり何連敗もしてて苦しい状況で、東海大(という強い)相手を倒せたので。そこから(波に)乗っていけなかったんですけど、「よし、じゃあこっから行くぞ」と、チーム全体でまとまることができた1つのきっかけだったんじゃないかなと思ってます。

――東海大戦では堀選手の活躍が光りましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 最後の時間帯でポンポンと点を取れたので、そこは良かったです。

――城戸選手はいかがですか

城戸 リーグ戦2巡目の1試合目の神大戦です。本当に後がない2巡目の最初の試合だったので、1巡目では(神大に)30点差ぐらいで負けてて、(試合前は)不安な部分が大きかったです。接戦まで持っていって、負けちゃったんですけど、残りの2巡目に向けて良い試合ができたんじゃないかなっていう風に感じました。

――リーグ戦で2部降格となってしまいましたが、チームとして話したことは

 とりあえず1年で1部に戻ってこようという話はしました。来年のことはあまり話してないです。

――2部降格が決まって、個人的に感じたことは

 僕的にはプロを目指してるので、3年生で見られる機会が多いと思うんですけど、 その時期に2部ってなって、きついなというのは思いました。

城戸 1年生の時に1部という貴重な経験ができたので、2部に落ちても自分たちがやることはぶらさず、 もう1回鍛え直して、1年で必ず上に戻るっていう気持ちで、毎試合全力出して頑張りたいです。

インカレに向けて

――インカレ出場が決まって、個人的に考えたことやチームとして話したことは

城戸 チームとしては、2部に来年から落ちるから、その前に1部にリベンジしておこうっていう話をしました。個人としても、 全国の強豪とやれるので、自分の実力を全部出して、1年間の集大成の力を見せたいです。やっぱり東海大や日大にもう1回リベンジできるように頑張りたいです。

 チームとしては、ベスト8という目標を掲げてて、そこに向けて頑張っています。やっぱり応援してくださる方がいるので、「もうインカレだけや、2部落ちるし」という気持ちでプレーしてたら応援してくださる人にも良くないので、応援されるチームという最初に掲げたことはしっかりとやりたいです。個人的には、中学の友達とやれるかもしれないので、京産大とやれたら熱いです。

――予選の相手の印象はありますか

城戸 高校の頃に両方対戦したことあって、先輩もいるので倒したいと思いました。(高校の頃は)東海大九州には勝っていて、神戸医療大は1回負けているので、リベンジというかたちになります。頑張りたいです。

――インカレでチームとして見てほしい部分は

 インカレではいろいろなメンバーが出ると思うので、(1人の)プレータイムが減ります。その分みんなハードにできると思うので、そこを見てほしいです。

城戸 他の大学にはないスピードや、小さくてもできることを証明して、そこをみんなに見てほしいです。

――インカレでの早稲田のキーマンを挙げるなら誰ですか

城戸 堅信さん(星川堅信、スポ4=京都・洛南) 。

 慶記さん(飯島慶記、人3=茨城・下妻第一)。合わないわ(笑)。

――その理由は

城戸 ラストイヤーで、スタートの中で4年生1人でずっと試合出て頑張ってくれてるんで、最後の意地を見せてくれるかなっていう風に期待してます。

 どの目線やねん。

城戸 みんな思ってました!みんなの意見を代わりに言った感じですね。

 慶記さんはリーグ戦にめっちゃ出てたわけじゃないんですけど、誰よりもハードにやる人やから、多分めっちゃプレータイム増えると思うので、だいぶキーマンになってくるかなと思います。

――インカレへの意気込みをお願いします

 大事なところで活躍できるように頑張りたいです。

城戸 小学生(笑)?

――見てほしいプレーは

 ドライブです。

――城戸選手も意気込みをお願いします

城戸 1年生としてたくさん出させてもらってた分、チームを勝たせられるプレーをしたいですし、そこを見てほしいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 権藤彩乃、渡辺詩乃)

◆堀陽稀(ほり・はるき)(※写真左)

2003(平15)年5月13日生まれ。188センチ。85キロ。京都・東山高出身。スポーツ科学部2年。YouTubeを見ることにハマっているという堀選手。お気に入りのチャンネルは『ヒューマンバグ大学』だそうです!

◆城戸賢心(きど・けんしん)(※写真右)

2004(平16)年8月29日生まれ。181センチ。75キロ。福岡第一高出身。スポーツ科学部1年。城戸選手のハマっているものはほっともっとのお弁当。おすすめのお弁当は親子丼(大盛)だそうです!