相手ディフェンスを前に得点伸びず 拓大に敗戦 

男子バスケットボール

 終盤に差し掛かりつつある関東大学リーグ戦(リーグ戦)。早大は下位リーグでの2試合目を迎え、拓大と対戦した。第1クオーター(Q)から相手にスリーポイントを次々と決められ、流れを渡してしまう。早大はF三浦健一(スポ1=福岡第一)やF星川堅信(スポ4=京都・洛南)を中心に食らいつくも、追いつくことはできず前半を5点ビハインドで折り返す。後半も相手のゾーンディフェンスを前に攻めあぐね得点は伸びず。相手にペースをつかまれてしまい、77-93で敗戦した。

 試合はG岩屋頼(スポ2=京都・洛南)が鮮やかなレイアップで先制する。続けてG堀陽稀(スポ2=京都・東山)もドライブで得点するが、相手にスリーポイントを立て続けに決められ、流れをつかまれてしまう。早大も素早いボール運びでシュートチャンスを作るが決めきれず、16-23で第1Qを終えた。第2Q、早大は立ち上がりから三浦のスリーポイントや星川のレイアップで一気に点差を縮める。さらにG城戸賢心(スポ1=福岡第一)のスリーポイントにより早大がリードするが、拓大がすかさずタイムアウトを要求。ここから再びリードを奪われてしまい、早大が2点、4点を追うかたちに。最後はスリーポイントを沈められ、38-43で試合を折り返した。

ダンクシュートを狙う星川

 後半は序盤から相手に0-9のランを許す苦しい展開に。それでも堀がドライブで仕掛け連続でフリースローを獲得しこれを決め切る。さらに三浦の正確なパスを受けた星川がゴール下から得点するなど粘りを見せ、7点ビハインドで最終第4Qを迎えた。開始早々に城戸が軽快にスリーポイントを射抜き、4点差まで迫る。これをきっかけに勢いづきたい早大だが、「ゾーンディフェンスに対してセットオフェンスの遂行度が低かった」と星川。早大は思うように攻めきれずスコアが伸びない。オフェンスが停滞する早大に対し、リバウンドから着実に得点を重ねる拓大。その後も展開が変わることはなく、77-93で終了のブザーが鳴り響いた。

スリーポイントを打つ三浦

 星川が「最初から相手の思うようなかたちでやられてしまった」と振り返るように、苦しい展開が続いた今試合。サイズの大きい留学生選手を起点とするプレーへの対応に苦しむ場面が多く見られた。次戦の相手は1巡目で早大が勝利を納めた江戸川大。下位リーグでの勝ち星に期待がかかる。「勢いに乗って早稲田らしいバスケットをしたい」と星川は意気込んだ。インカレ出場に向け奮闘する彼らの戦いから目が離せない。

(記事 三浦佑亮、写真 権藤彩乃、落合俊)

関東大学リーグ戦 10月15日(vs拓大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

16 22 24 15 77
拓大 23 20 26 24 93

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商2=京都・洛南)

G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山)

F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

コメント

F星川堅信(スポ4=京都・洛南)

――序盤からスリーポイントを多く決められてしまいましたが、試合前にチームではディフェンスについてどのように話し合っていましたか

 スリーポイントが武器だということは試合前から把握していました。まずはスリーポイントを消す、リバウンドを取ってから走る、自分たちのリズムでバスケットをするというように話していましたが、最初から相手の思うようなかたちでやられてしまいチームの雰囲気も良くなかったです。崖っぷちになってしまいましたが、それでもまだ試合を控えているのでそこに向けてまた頑張ろうという話を先ほどしました。

――相手のゾーンディフェンスについて攻めあぐねていた印象がありますが、オフェンスについてはいかがですか

 僕らは筑波大や大東大、白鷗大のようなセット中心のバスケットではなく基本的にセットを組まず自由にオフェンスして、選手それぞれの特徴を生かしたオフェンスができるように意識しています。そのためゾーンディフェンスに対してセットオフェンスの遂行度が低く、そこがうまくいかなかったです。

――相手の留学生選手への対策は

 他の留学生選手と違いパスが上手なのでキックアウトなどを警戒していました。試合中にはポストアップからキックアウトされ、ローテーションが間に合わずスリーポイントを決められてしまう場面が続いたので、同じ展開で何本も決めさせないような対応力が重要になってくると思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 難しい状況ですが、ここで終わりと思わずにみんなで話し合ってチームを作り直し、勢いに乗って早稲田らしいバスケットをしたいです。