終盤に逆転許す 山梨学院大に惜しい一敗

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)は第6節を迎え、早大は山梨学院大との一戦に臨んだ。序盤は速い展開で点を取りあい、スリーポイントの差でわずかにリードされる。しかし第2クオーター(Q)から早大が流れをつかみ逆転に成功。5点リードで前半を終えた。一時点差を2桁に広げるが、山梨学院大が徐々に追い上げて1点差で第4Qへ。第4Q、山梨学院大のスリーポイントがバスケットカウントとなり逆転を許す。1点を争う展開となるが、早大はシュートを決めきれず92-96で試合終了。惜しくも接戦をものにできなかった。

 試合はG城戸賢心(スポ1=福岡第一)のバスケットカウントで幕を開けた。序盤から点の取り合いとなり、スリーポイントが好調な山梨学院大に対し、早大は持ち前のスピードを生かした攻撃で応戦する。23-27と山梨学院大が一歩リードして第2Qへ。引き続き山梨学院大のスリーポイントに苦しめられるが、F三浦健一(スポ1=京都・洛南)がスリーポイントを決め返す。さらに、G飯島慶記(スポ3=茨城・下妻第一)がバスケットカウントをもぎ取ると早大が流れをつかむ。三浦の得点で逆転に成功し、56-51で試合を折り返した。

ドライブする三浦

 第3Q、一度追いつかれるも順調に得点し、リードする早大。G下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)やF星川堅信(スポ4=京都・洛南)の得点で点差を2桁に。しかし連続スリーポイントを皮切りに山梨学院大が追い上げる。第3Q終盤に続けてオフェンスリバウンドから得点され、78-77で最終第4Qを迎えた。早々にに三浦がスリーポイントを沈め、好調なスタート。しかし、山梨学院大が放ったスリーポイントがバスケットカウントとなり、逆転を許してしまう。さらにロングシュートを決められ、流れは山梨学院大に傾く。残り2分を切り、3点差。早大はスリーポイントを狙うがリングにはじかれる。立て続けに決められ7点差に。星川、G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)が得点し粘るも、92-96で終了のブザーが鳴り響いた。

スリーポイントを打つ星川

 星川は今回の試合を終え、「自分たちがまだ団結しきれていない部分がある」と語った。確実に、実力ではほぼ差がない相手だった。勝敗を分けたのは、チームとして100%のパフォーマンスをできたかどうかだろう。しかし、三浦が「前半は早稲田の魅力でもあるエナジーのあるバスケットを見せられた」と語るように、早稲田らしい戦いが見られた試合でもあった。次戦の相手は筑波大に勝利し勢いに乗る中央大だ。チーム一丸となり、なんとしても勝利をつかみたい。

(記事 権藤彩乃、写真 権藤彩乃、荒井理沙)

第99回関東大学リーグ戦 9月9日(vs山梨学院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

23 33 22 14 92
山梨学院大 27 24 26 19 96

◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)

G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)

コメント

F星川堅信(スポ4=京都・洛南)

――惜しくも敗れましたが今のお気持ちは

僕はそこまでではないですが、プレータイムの偏りはありながらも、みんな自分の力を出し損ねて負けている感じがしました。今のチーム状況的にも、相手の方がチームとして上回っているからここを改善しようというより、自分たちがまだ団結しきれていない部分があるので、チームで1つになって戦っていこう、というのがチームの雰囲気です。自分たちで団結しようという感じだと、相手を倒すというベクトルにいかないので…。今日は流れが良かった時もあって、結果はついてこなかったですが、明日も試合があるので今からケアしてまた明日頑張りたいです。

――相手と差がついたところ、敗因は

相手は1試合通してスリーポイントの決定力がだいぶ高くて、終盤は特に顕著でしたが、ボールを回されてフリーで打たれるというより、アイソレーションをされて打たれてしまいました。倉石さん(倉石平ヘッドコーチ、昭54卒)は、正面でついていたら打たれてしまうから、サイドについて抜かせて、ヘルプに行って、ローテーションするという話をしていました。ですが、それでも1、2本やられてしまって、そういうチームで決めたことや倉石さんが指示したことが最後は特にコート上で表現できなかったです。

――ご自身のプレーについてはいかがですか

40分(出場)が当たり前になってきたんですが、40分戦おうっていうメンタルで試合に入るのは難しいです。第1Qは勢い良く入って、交代があればラッキーぐらいの感じでやっています(笑)。僕に外国人選手がついていて、プレッシャーもなく1対1できましたが、シュートを決めきれなくて、僕たちは外国人選手がいてそこにとりあえず(パスを)いれておけば点数が入る、みたいなチームではないので、そういう1人1人のここがうまくいっていたら決めきれたよねみたいなシュートを決めきっていく必要があります。僕はそこを決めきれなかったというのが反省点ですね。

――次戦への意気込みをお願いします

特に前半はリバウンドをだいぶ取られて、石坂(悠月、スポ3=東京・国学院久我山)が下がった時とか。僕が体を張らないといけないところが今後増えてくると思うので、チームのために体を張って頑張ります。

F三浦健一(スポ1=京都・洛南)

――惜しくも敗れてしまいましたが、今のお気持ちは

勝ちきれなかったのは、自分の中では結構不意(に感じました)。チームとしてもここは絶対勝ちたいという風に話していました。しかし、最後粘り勝つことができなくて、悔しい思いが広がっています。

――チームとしての収穫と反省点は

明らかにチームとしてやりたいバスケットがコート上でできるだけ長い時間表現することができたらいいですし、前半は早稲田の魅力でもあるエナジーのあるバスケットを見せられたと思うので、後半少しでも長く見せられたら結果も変わっていたと思います。そこは課題でもあり収穫でもあったと思います。

――今回の試合でスリーポイントが好調でしたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

自分は思いきり打っていいという風に監督からも言われていて。 今日の前半、何本か打った時に入らなかったのですが、自分の中で打ち続けようと思っていました。そこでシュートが当たったのは良かったんですが、大事な時にもう1、2本決めることができたら、展開も変わっていたと思いますし、向こうに対してのプレッシャーになったと思います。そこをより練習しなければいけないと思いました。

――次戦への意気込みをお願いします

もう勝つしかないと思いますし、今日の接戦を無駄にしてはいけないと思うので、疲労とか言ってる場合じゃないです。明日も留学生がいないので、みんなで勝ちたいと思います。