リーグ戦が開幕! 初戦は明大に一歩及ばず敗戦

男子バスケットボール

 厳しい夏の暑さが続く中、全19試合の長期戦となる関東大学リーグ戦(リーグ戦)が開幕した。初戦の相手は春の東京六大学リーグ戦では勝利した明大。序盤からお互いに速い展開で点を取りあう。わずかに明大にリードされるが、第2クオーター(Q)で同点に追いつく。しかし逆転のシュートを決めきれず再び離され、41-48で後半へ。積極的にゴールへ向かう早大だが、決定力に欠け点差が縮まらない。早大が得点し流れを引き寄せるかと思われる場面もあったが、相手のスリーポイントに阻まれてしまう。最後まで差を埋められず77-95でリーグ戦黒星発進となった。

 試合開始直後、F星川堅信(スポ4=京都・洛南)のスリーポイントで早大が先制。しかし相手もスリーポイントを決め返す。星川がさらにスリーポイントを決めるがまたしてもスリーポイントで返され、早速点を取りあう展開に。G堀陽稀(スポ2=京都・東山)がドライブ、スリーポイントで得点するなど果敢に攻めていくが、23-29と明大に一歩リードされる。第2Q、G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)のドライブ、堀のスリーポイントと続き、G城戸賢心(スポ1=福岡第一)のフリースローで同点に追いつく。しかし逆転の1本が決めきれず、相手のスリーポイントで再び離され41-48で前半を終えた。

シュートを打つ堀

 迎えた後半戦、堀や城戸を中心に攻めるが、続けて得点することができず差が縮まらない。第3Q終盤、岩屋、星川の得点でわずかに詰め寄るも相手のスリーポイントに阻まれ10点差で最終第4Qへ。無理な体勢でのシュートが多くリズムをつかめない早大はタイムアウトを要求。タイムアウト明け、岩屋がスリーポイントを沈め、流れを引き寄せるかと思われたが相手にすかさずスリーポイントを決め返される。第4Q中盤、なんとか追いつきたい早大は星川のスリーポイント、堀のドライブ、さらに星川の得点で5点差まで詰め寄る。しかしシュートの決定力で上回る明大にまたしてもスリーポイントで阻まれる。最後まで粘るも逆転は叶わず、77-95で敗戦。惜しくも初陣を飾ることはできなかった。

シュートを打つ岩屋

 今試合は激しく点を取りあう展開の中、大きく差をつけられることはなかったものの明大に一歩及ばなかった。岩屋は「受け身のようなかたちの入りになって、そこからはずっと相手に流れがいってしまった」と振り返る。ディフェンスにおいて受け身になってしまい、リバウンドを取り切れず相手にセカンドチャンスを与えてしまったり、フリーで外角からシュートを打たれてしまったりする場面は多かった。連戦となる次の相手は拓殖大。初戦は敗れてしまったが、落ち込んではいられない。堀は「負けられないので、勝ちに行きます」と意気込んだ。

(記事 権藤彩乃、写真 落合俊)

第99回関東大学リーグ戦 8月26日(vs明大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

23 18 19 17 77
明大 29 19 22 25 95

◇早大スターティングメンバー◇
G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)

コメント

堀陽稀(スポ2=京都・東山)

――試合を振り返って

いいディフェンスをしていて最後の最後に決められた時もあったし、いいディフェンスした後に気抜けてリバウンド拾われて決められてしまった時もありました。もう一歩頑張ればということが多かったです。

――ご自身の起用に関して

自分は3番や4番などに対するディフェンスの部分だと思います。あとは点も取らないといけないです。

――新人戦を終えてからの期間で強化した部分は

井ノ山さん(井ノ山琉人学生コーチ、スポ4=東京・豊多摩)に、ドライブから止まってフィニッシュに持っていくことを教えてもらっていました。いつもはファウルをもらいにいくのですが、フローターなども練習していました。

――ウエイトなどはいかがでしょうか

体重はかなり増えました。新人戦の時より3キロくらい増えました。まだ体重に慣れてないんですが。

――どのように体重は増やしたのでしょうか

食トレで白ごはんの食べる量を増やしました。朝から2杯食べるなどしていました。

――フィジカルやフィニッシュの部分について、今試合はいかがでしたか

フィジカル負けは感じなくなりました。そこは大きかったです。フィニッシュの部分は、今日はディフェンスを抜けた状態でシュートまで行けました。フィニッシュの部分は次戦で披露しようかなと思います(笑)

――次戦に向けて

負けられないので、勝ちに行きます。

岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

――初戦でしたが、意識して臨んだことは

早稲田は勢いのあるチームなので、はじめから走ってディフェンスをしようと個人的に意気込んでいました。しかし結果的に、受け身のようなかたちの入りになって、そこからはずっと相手に流れがいってしまいました。

――相手の勢いを止められなかったのは

コート内での意思疎通ができておらず、チームルールの徹底ができていませんでした。それでゴール下をやられたり、ディフェンスが崩れたり、オフェンスリバウンドを取られたり、自分たちの弱いところを突かれたのが敗因でした。

――個人的なプレーを振り返って

リングアタックするように意識していましたが、シュートがあまり入りませんでした。またシューターに気持ちよくシュートを打たせられなかったのがガードとしてできなかったことだと思います。

――代表戦を経ての成果が発揮された点は

代表戦では、自分たちよりも大きい選手がほとんどで、体の強さやファウルの基準に日本と外国との違いを感じました。なので、少し当たられても強く行こうという気持ちの持ちようは変わりました。あとはチャンスは簡単にできないので、思い切ってシュートを打つとか、そういう思い切ったプレーを学んできました。

――次戦への意気込み

切り替えて明日まず勝ちたいです。昨年は連敗が続き、いい流れがなかったので、今年は最初から勝ってリーグ戦に勢いをつけていきたいです。