4年ぶりの早関定期戦 終始主導権を握り勝利!

男子バスケットボール

 伝統の早関定期戦(早関戦)が4年ぶりに早稲田アリーナで開催された。序盤からリードするものの、調子を上げきれず点差を引き離せない。しかし第2クオーター(Q)中盤の連続得点から流れをつかみ、46-31で試合を折り返す。後半戦、相手のスリーポイントで差を詰められる場面もあったが、落ち着いて決め返す。最後まで逆転は許さず、93-71で勝利を収めた。

 第1Q開始すぐにF三浦健一(スポ1=京都・洛南)、G下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)が連続得点し、先制する。順調に得点を重ね、G高田和幸(商2=京都・洛南)のスリーポイントで点差を2桁差に。しかし第1Q終了間際に相手もスリーポイントを決め返し、24-17と点差を1桁に戻される。第2QはG飯島慶記(人3=茨城・下妻第一)の速攻からの得点でスタート。第2Q中盤、G城戸賢心(スポ1=福岡第一)のバスケットカウントに続き、高田がスリーポイントを沈めて早大が流れをつかむ。直後にスリーポイントを決められるが、高田と三浦が続けてスリーポイントを決め返し、さらに調子を上げていく。点差を離し、46-31で前半を終えた。

シュートを打つ飯島

 後半戦は相手の連続得点で幕を開ける。相手のスリーポイントが当たり始め、早大は思うように点差を離せない。第3Q終盤、城戸のバスケットカウント、下山の速攻で連続得点し、67-50で最終第4Qへ。F石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)が体を張ったリバウンドで続けて得点する。相手もスリーポイントを中心に得点して食い下がるが、堀のバスケットカウントやG堀田尚秀(スポ2=京都・東山)のスリーポイントでじわじわと差をつける。最後はC初宮嘉一(スポ2=東京・頴明館)が得点し、93-71で白星をあげた。

ボールを保持する高田

 安定した試合運びで終始リードし、4年ぶりの早関戦で見事勝利を収めた。4年生にとっては最初で最後の早関戦、細溪宙大主将(教4=東京・早実)は「フレッシュな気持ちで挑むことができた」と振り返る。8月26日には関東大学リーグ戦(リーグ戦)の初戦を控えている。初戦の相手は明治大。今試合での収穫を活かし、リーグ戦初戦を勝利で飾れるか。

トロフィーを受け取る細溪主将

(記事 権藤彩乃、写真 丸山勝央、伊藤菜花)

第91回早関定期戦 8月13日(vs関西学院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

24 22 21 26 93
関西学院大 17 14 19 21 71

◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)

G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)

コメント

F細溪宙大(教4=東京・早実)

――4年ぶりの開催でしたが、今回の定期戦を振り返っていかがですか

僕ら4年生も初の早関定期戦ということで、非常に探り探りではありましたけど、その分フレッシュな気持ちで挑むことができました。

――試合後にチームで話したことは

夏休みに入ってからチームで取り組んでいる新しい戦法でどこが上手くいって何が上手くいかなかったのかを話していました。新しくやっていることなので上手くいかないことは当然なので、次はどうするのかを主に話しました。

――リーグ戦に向けての意気込みをお願いします。

貪欲に勝利を取りにいって、リーグ戦優勝します!

G飯島慶記(人3=茨城・下妻第一)

――岩屋頼選手(スポ2=京都・洛南)がいない分ガードの層が薄かったですが、意識したことは

岩屋がいないことを言い訳にせず、オフェンスのスピードを上げていくことを意識しました。下山もとてもスピードのある選手なので、2人で速攻の回数を増やそうと考えていました。

――個人的な収穫と課題は

収穫としては速攻でのドライブの得点が取れたことです。スリーポイント以外の得点でチームに貢献できたと感じたので、今後も継続していきたいです。改善点としては、ハーフコートオフェンスで無理に1on1しすぎたしすぎたことです。PGとして、ボールと人を止めずに、チームの攻撃の幅を増やしていけるように努力していきたいです。

――リーグ戦に向けての意気込みをお願いします

『チーム全員で勝つ』という雰囲気を練習から作り、試合でも体現していきたいです。リーグ戦ではインカレで日本一になる準備をしていければと考えています。個人としては、『重要な時間でコートに立つ』ということを目標に頑張っていきます!