関東大学新人戦を6位で終え、全日本大学新人戦への出場を決めた早大。4校で行われる予選リーグの初戦は九州共立大との対戦となった。先制点は相手に奪われたが、その後の5連続得点で一気に早大がリードする。安定した試合運びで49-32と17点リードで前半を終えた。第3クオーター(Q)、相手のシュートが当たり始めて早大が少しペースを乱されるも、リードを保って最終第4Qへ。相手の連続得点で差を縮められる場面もあったが、落ち着いて決め返し、105-79で勝利を飾った。
先制点は相手に取られたが、直後にF三浦健一(スポ1=京都・洛南)がスリーポイントを沈める。さらにG城戸賢心(スポ1=福岡第一)が1対1から得点するなど早大が5連続得点してペースをつかむ。第1Q終盤に相手の連続得点で差を詰められるも 28-17とリードして第2Qへ。城戸、G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)のスリーポイントが決まり、さらに途中交代のG堀田尚秀(スポ2=京都・東山)もスリーポイントを決めて調子を上げていく。G高田和幸(商2=京都・洛南)がルーズボールに飛び込み、高田のアシストでG堀陽稀(スポ2=京都・東山)がバスケットカウントを決めると、早大の応援席は大きな盛り上がりを見せた。その後も順調に試合を展開し、49-32で前半を終えた。
ボールを運ぶ堀
さらに差をつけたい後半戦、相手が徐々にリズムをつかみ、なかなか点差が広がらない。ペースは早大が握るが、波に乗り切れずに第3Qを終える。第4Q序盤、相手の連続得点を許してしまうが、堀田のスリーポイント、堀のバスケットカウントで立て直す。相手のスリーポイントが決まり始め、差を詰められる場面もあったが、早大は落ち着いて得点し、流れを渡さない。そのままリードを守り切り、105-79で予選リーグ初戦を制した。
レイアップを打つ岩屋
今試合は早大が終始リードし続けたものの、後半になかなか点差を離すことができなかった。今大会でキャプテンを務める岩屋は「後半点数が止まってしまったときにディフェンスもやられてしまうという悪循環になってしまった」ことが課題だと振り返る。次戦の相手は名古屋学院大。予選リーグ突破のために必ず勝ちたい試合だ。早大の強みであるスピードを活かした攻撃型バスケットで、相手を圧倒できるか。
(記事 権藤彩乃、写真 丸山勝央)
全日本大学新人戦 7月10日(vs九州共立大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
28 | 21 | 18 | 38 | 105 |
九州共立大 | 17 | 15 | 17 | 30 | 79 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)
G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一) G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山) F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南) G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南) |
コメント
G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)
――今日の試合を振り返って
最初の入りはこちらのシュートも入ったり、相手がシュートを落としてくれたりして自分達のペースが出て、点差を開けることができたのは良かったのですが、後半点数が止まってしまったときにディフェンスもやられてしまうという悪循環になってしまったので、そこが課題として出てきました。
――後半失速した場面の原因は
やっぱり一つ一つのディフェンスのヘルプが遅かったりとかコミュニケーションミスとかちょっとしたことですが、それが積み重なって相手にリズムが生まれてしまいました。
――今日意識して臨んだことは
どの大会も全部入りがそんなに良くなかったので、入りをみんなで頑張ろうという話をして臨みました。
――今大会のチームの目標は
今大会のチームの目標は、順位とかは特に掲げていませんが、ディフェンスリバウンドを80%以上取ることと、オフェンスでは85点以上取るという数値にフォーカスを当てて目標を立てました。
――個人的な目標は
チームを勝たすというところはもちろんですが、新人期間最後の試合なのでキャプテンシーを出していければ良いなと思います。
――次戦への意気込み
今日みたいなふんわりしたゲームにならないように一個一個詰めて明日は見ている人が安心できるような試合で勝ちたいと思います。
G堀陽稀(スポ2=京都・東山)
――試合を振り返っていかがですか
勝てて良かったです。
――今日意識して臨んだことは
特にないです。いつも通りに。
――入りが良かったですが、後半は勢いに乗り切れませんでした。その点については
点差が20点くらい開いていて、みんなの中で「いけるやろ」みたいな雰囲気になってしまったのが良くなかったかなと思います。
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか
ディフェンスにあまりつかれていなかったので、ドライブにいけて、結構点が取れたかなと思います。
――今大会のチームの目標は
やっぱり優勝したいです。
――個人的な目標は
チームを勝たせられるようなプレーをしたいなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
明日もまた留学生がいるチームなので、リバウンドで負けないように体を張って、自分も点を取りにいきたいと思います。