山梨学院大に粘り勝ちしベスト8進出!

男子バスケットボール

  5月2日に開幕した関東大学選手権の2戦目。初日に桐蔭横浜大に快勝をした早大を待ち受けるのは山梨学院大だ。前半、相手に主導権を奪われ早大は思うようなプレーができず、30-37でリードを許す。相手に押される展開になったが、第3Q終盤の連続スリーポイントを境に早大がペースをつかむ。最後は相手の攻撃を封じ込め、74-67と勝利を飾りベスト8進出を決めた。

 

  第1Qの序盤、相手に5連続ポイントを許し、苦しい立ち上がりとなる。その後も差を縮められず7-12となり、新戦力であるG下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)、G城戸賢心(スポ1=福岡第一)、F三浦健一(スポ1=京都・洛南)をコートに投入する。苦しい場面でF星川堅信(スポ4=京都・洛南)がスリーポイントを決め、徐々に早大のペースを取り戻し、18-18と同点まで追い上げる。しかし、相手のスリーポイントが決まり、30-37と点差を引き離され、試合を折り返した。

  

シュートを打つ星川

 

  G堀陽稀(スポ2=京都・東山)のシュートから第3Qが始まり、G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)のアシストからG高田和幸(商2=京都・洛南)のスリーポイントが連続で決まる。その後、46-46と同点にまで持ち込む。相手の攻撃に苦しめられながらも終盤、高田が連続スリーポイントを決め、早大はそのまま流れに乗り、55-53で第3Qを終える。第4Qでは付かず離れずの状態が続く。城戸の得点を契機に怒涛の10連続得点を決め、74-67で山梨学院大に勝利を飾った。

 

スリーポイントを打つ高田

 

  前半主導権を握られつつも、その後早大らしいバスケットが垣間見えた試合だった。高田が今回の勝因を「1年生が起爆剤となった」と語るように1年生の活躍がチームの力になったことは間違いない。今後の試合でチームの成長とともに1年生の躍進にも期待したい。ベスト4をかけた次戦の相手は日大だ。多くの選手を擁する(ようする)相手にどのようなプレーを見せるのか目が離せない。

 

(記事 荒井理沙、写真 権藤彩乃)

   

 

    

関東大学選手権 5月4日(vs山梨学院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

16 14 25 19 74
山梨学院大 15 22 16 14 67

◇早大スターティングメンバー◇
G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

G#14 小野功稀(社3=新潟・開志国際)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)

 

コメント

F星川堅信(スポ4=京都・洛南)

――今日の試合を振り返っていかがですか

シーソーゲームで付かず離れずの試合で、まだ完全体ではないにしろ僕らのやりたいバスケの形がちょっと見えてきたので、良かったです。

――やりたいバスケというのは具体的にはどのようなものですか

見てる人の視点で言うと、速いバスケットということを目指していて。そこに繋げるためには、プレイヤーもやることが色々とあると思います。

――個人のプレーを振り返っていかがですか

ミスもあって、4ポジで出ている時と5ポジで出ている時とで、もうちょっとプレーを変えなきゃいけないなと思いました。あと、本当はもっとスクリーンもらって外もやりたいのですが、メンバー的にそうもいかないので。ガードとより協力して、スクリーンプレーやハンドオフとかをもうちょっと良くできたらなと思います。

――今日の試合の勝因は

最初、ゲームが始まって何となく付いていったら、最後ガツンといって勝てるかなという感触があったので。最後まで動けるように力を残しました。それが良い方向に進んだので良かったです。

――今回、1年生がプレーする時間が多かったですが、4年生として心がけたことはありますか

1年生の良さはのびのびしていてフレッシュなところだと思うので。僕が高校1年生の時に3年生が「お前は全然ミスしていいから、気にするな。」と言ってくれて、やりやすかったという経験があったので。もちろんミスを責めたりしないですけど、のびのびとやってもらえるように心がけていました。

――今、チームとしての課題は何ですか

今日はリバウンドを掲げていて。僕らは留学生がいないので、留学生がいる(チームと対戦する)時はもちろんですけど。そうではない時もリバウンドが弱みになるので、そこが1番大きいと思います。

――最後に次戦に向けての意気込みをお願いします。

試合が続くと僕がかなり疲れてくると思います。僕のプレーがチームのクオリティーにも影響するので、まずは心と体の健康を保ちます。次戦は健康体でいきます!

高田和幸(商2=京都・洛南)

――試合を振り返っての率直な感想は

 このトーナメントの前にあまり調子が上がっていなくて、あまり試合に出られないかなと思っていたんですけど、今日は後半から出してもらって、最初から思い切りよく行こうと思っていて、オフェンスもディフェンスも思い切りよくやったら結果に出てくれたので安心しました。チームとしては、スプリングトーナメントでベスト8に入るというのが久しぶりらしくて、どうしても勝ちたかったので、勝ち切れて良かったなと思います。

――事前にチームで対策したことは

 昨日の練習で少し確認はしましたが、ほぼ対策していなくて、いつも通り、やっていることは変わらなかったです。相手の留学生が、1部上位のチームの留学生と比べたら、まだ1人で守れるくらいだなと思っていたので、日本人のビックマンを守るつもりで、留学生をあまり意識しすぎないということを話して、あとは特に対策はなく、ただ山梨学院大に勝とうという明確な目標を持ってやってきたので、それが発揮されたかなと思います。

――今回の勝因は

 前半あまり流れが良くない時に、1年生が起爆剤になって思い切りよくプレーしてくれたおかげで、前半をつなぐことができて、後半少しずつチームの流れが来た時に、チームとしての一体感を持って、最後勝ちに持っていけたと思います。なかなか勝つ時にしか感じられない一体感みたいなものを、今日は作り上げられたことが大きかったと思います。

――要所でスリーポイントを決めましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 1本目が入ってくれたので、良い意味で何でもいいやってなって、思い切りよく打っていって、入ってくれたので本当にほっとしました。

――次戦への意気込みをお願いします

 ベスト8に入れて、一段落という感じはするんですけど、チームでさっき話したように、これからの3試合が今年1年の大きな財産となると思うので、次戦の日大とはチャレンジマッチという形になるんですが、この勢いと一体感を持ったまま、びびらず頑張っていきたいと思います。