全26試合に及ぶ関東大学リーグ戦(リーグ戦)はついに2巡目を迎え、第14節で大東大と対戦した。第1クオーター(Q)開始から立て続けにスリーポイントを決め、早大が試合の先手を奪う。しかし、第2Qで大東大の留学生選手を前にリバウンドを取りきれず、流れが傾いていった。G堀田尚秀(スポ1=京都・東山)のスリーポイントで後半に追い上げる場面も見られたが、点差が縮まらず、57−70で敗戦した。
試合開始からG堀陽稀(スポ1=京都・東山)のスリーポイントやドライブが光り、早大がオフェンスで流れに乗る。16−15と1点リードして第1Qを終えた。しかし第2Q、大東大の留学生選手がリバウンドから得点を連取し、じわじわと点差が開いていく。一方の早大はアウトサイドのシュート決定率が低く、このQはわずか4得点。20−36で試合を折り返した。
ドライブする堀
第3Qに入っても、大東大のリバウンドの勢いを止められない。堀田が3連続スリーポイントを決めてチームを勢いづける場面もあったが、点差は縮められないまま40−55で終了した。第4Qでは、インサイドで合わせたパスからファウルをもらうなど、F石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)が攻守にわたって活躍した。しかしゴール下で不運のファウルもあり、早大は勝負所でリズムをつかみきれない。そのまま57−70で敗れた。
スリーポイントを打つ堀田
シュートが入らない時間帯に、チームとしてリバウンドを徹底できず、第2Qの点差が終盤までのしかかった。しかし、石坂が「ポストからやられることはなかったので、そこは良かった」と話すように、ディフェンスでの成長も見られた。また、試合終了までベンチからの掛け声が途絶えなかった。敗戦したものの、チームの良さも見つかる試合になったはずだ。次戦は、1巡目で惜敗した神大と戦う。堀は「負けたらだめだと思うので、勝ちたい」と意気込んだ。
(記事 落合俊、写真 五十嵐香音)
第98回関東大学リーグ戦 10月1日(vs大東大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
16 | 4 | 20 | 17 | 57 |
大東大 | 15 | 21 | 19 | 15 | 70 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商1=京都・洛南)
G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山) G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠) F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南) G#18 岩屋頼(スポ1=京都・洛南) |
コメント
石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)
――ケガ明けということですが、コンデションは
コンディションは良くはなかったです。
――その中で自分のプレーは
リバウンドとディフェンスで、相手のスリーが決まっている中でコンテストに行き切れなかったことが、チームで上がった課題です。
――後半はリバウンドを積極的に取りに行っている印象でした
前半で体が動いてなくて、留学生以外の人にリバウンドを取られていて。そこは前から分かっていたことなんですけど、やり切れなかったです。
――それは、どうしてでしょうか
相手がシュートを打って、それを見てるだけになってしまいました。シュートを打ってすぐにマークマンの人にボックスアウトに行くべきなんですけど、それが緩かったかなと思っていて、シューターの人にリバウンドを取られたりしました。僕としては留学生の前に入って取られないようにとかしていたんですけど、そこはチームとしての課題です。
――留学生へのディフェンスルールはあるのですか
ポストで入った時には方向を決めて行かせるようにしました。その部分に関しては、ポストからやられることはなかったので、そこは良かった部分です。
――オフェンスについては
合わせとかタイミングとかを練習していて。オフェンスに関しては、ペイントアタックが少なかったかなと思っていて。スリーポイント頼りになってしまっていたと思います。入る時間がずっと続くわけではないので、そういう時にペイントアタックが必要だと思います。
――試合の中で一番心に残ったプレーはありますか
最初出た時はゴール下で当たりが弱くて外してしまったのですが、後半は決め切れる時が多かったので、そこはよかったと思います。
――次戦に向けて
神大はオフェンスリバウンドを頑張るチームなので、変わらずリバウンドを課題として、ボックスアウトを徹底して取り切ることが大事だと思います。
堀陽稀(スポ1=京都・東山)
――今日の試合を振り返って
相手にリバウンドをやられすぎて、そこで取りきれずに負けてしまいました。第2Qの時には、こっちが全然点を取れなかったなと思います。
――3Pを決めていましたが、練習しているのですか
ドライブが強みだったのですが、最近練習中に3Pが入っていて。(今日も)打ったら入りました(笑)。
――特段練習したわけではないのですか
いや、、、自然と(笑)。
――ディフェンス面については
ファールしないように頑張りました。
――雰囲気が最初から最後まですごくよかったと思います。何か変えていこうというお話が合ったのですか
チームで一丸となって戦おうという話になっていました。
――(机に置いてある)この塩はなんですか
自分はフルで出ていますし、足がつりやすいので試合中に食べています。高校の時からやっていて、効果があるのかよくわかりませんが(笑)。
――2巡目に勝っていくために必要なこととは
僕たちはサイズがないので、リバウンドを取って相手の攻撃を1回で終わらせて、そこから速く攻めるということが大事だと思います。
――明日の神大戦に向けて意気込みをお願いします
負けたらだめだと思うので、勝ちたいと思います!