またも接戦制せず 拓大に敗戦

男子バスケットボール

 ​​関東大学リーグ戦(リーグ戦)第6節を迎え、拓大と対戦した。序盤からシーソーゲームとなり、第1クオーター(Q)は21-21と同点で終了。第2Qは立て続けにシュートを決められる場面があり、1歩リードされ8点差で後半を迎えた。F星川堅信(スポ3=京都・洛南)のスリーポイントを中心に追い上げ、第3Q中盤で逆転するも、再びリードを奪われる。そのまま追いつくことはできず、68-75で敗戦した。

 第1Qは、開始早々にバスケットカウントを取られ、先制点を許したものの、すぐに星川がスリーポイントを決め返す。その後もお互い譲らない一進一退の攻防が続く。第1Q終了間際で続けざまに点を決められるも、G堀田尚秀(スポ1=京都・東山)の連続得点で食い下がり、21-21と同点で第2Qへ。セカンドメンバーとして出場するF細溪宙大(教3=東京・早実)がスリーポイントを沈め、続けてゴール下のシュートでバスケットカウントを奪い、チームを盛り上げる。しかし中盤から拓大の猛攻に苦戦し、最後はブザービーターを決められ、37-45と8点差で前半を終えた。

ボールをコントロールする星川

 後半戦は開始すぐに相手のスリーポイントが決まるも、負けじと星川が2本続けてスリーポイントを決め、点差を縮める。F石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)やG堀陽稀(スポ1=京都・東山)が前半では少なかったインサイドからの得点をもぎ取り、堀がドライブからの得点で逆転。さらに星川がこの試合5本目となるスリーポイントを沈めるも、相手の速攻を止められず、惜しくも2点差で最終第4Qを迎えた。相手の精度の高いスリーポイントを止めきれず、点差が徐々に開いていく。第4Q中盤はお互いシュートが決まらない時間が続き、残り1分20秒、6点差の場面で早大はタイムアウトを要求。タイムアウト後、拓大のオフェンスで再開。早大は前線からプレッシャーをかけてディフェンスするも、ファウルを取られ、相手にフリースローを与えてしまう。最後にG土家大輝(スポ4=福岡大大濠)が意地のブザービーターを決めるも、68-75で惜敗した。

ドライブする土家

 試合後、細溪は「勝ち切れた試合だった。勝って終わりたかった」と振り返った。早大はリーグ戦において、大東大戦、神大戦そして今回の拓大戦と接戦を制することができずにいる。次戦の相手は連敗を断ち切り勢いに乗る筑波大。拓大戦の敗北を乗り越え、勝ち切る力を見せつけられるか。

(記事 権藤彩乃、写真 落合俊)

第98回関東大学リーグ戦 8月31日(vs拓大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 16 17 14 68
拓大 21 24 11 19 75

◇早大スターティングメンバー◇
G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山)

G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ1=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)

コメント

細溪宙大(教3=東京・早実)

――試合を終えて

勝ちきれた試合だったので、勝って終わりたかったです。今連敗が続いているので、ここで得るものを得て次の試合勝ちたいです。

――チームとしてはどんな雰囲気で試合に臨みましたか

連敗が続いていて、月曜と火曜にチームでミーティングをしました。もう一度やることをやろう、何をやるべきなのか全員で確認しよう、みたいなことをやって臨んだ試合でした。徹底できているところももちろんあったし、この前の試合から変化もあったんですけど、勝ちきれなくて。また徹底していこうという感じです。

――個人として徹底できたことは

リバウンドのところがうまくいったと思っていて。そこが一番肝だと思います。結果的に自分の得点が取れたシーンが何回かありましたけど、それ以上にディフェンスリバウンドに絡み続けられたことで試合に出し続けてもらえたと思います。

――細溪選手が得点を決めて盛り上がる場面もありました

スタートじゃない人間が出てきてシュート決めてというのはチームとしてすごく盛り上がるプレーだと思うので、それができたのはうれしかったです。

――声もかけられていました

最初のAND1を決めた時に、全員にタッチしてもらえて、あれはうれしいです。

――個人としての課題は

ディフェンスのところで、相手の24番や1番にポストアップでやられるシーンが多くて。点取っても取られていたら意味ないですし、うちには点取れる人がいっぱいいるので、(自分は)ディフェンスに重きを置かないといけないです。それができなかったから、後半の3P4Pという大事な場面で、倉石さんが出すことに踏み切れなくなってしまいました。そこは課題です。

――ディフェンスでミスマッチになる場面も多いと思いますが、意識していることは

フルフロントで前に入って、そもそもパスを入れさせないというところです。うちはみんな小さくて、石坂や龍海はボールが入っても高さで勝負できるかもしれないけど、僕はそれがないので、ずっと前に入ってローポストでパスを入れさせないことを徹底しています。今日はそれができてなくて、よくなかったと思います。

――最後のタイムアウトでは何を話されていましたか

倉石さんから次のプレーでディフェンスをこうしようという話があって。パスを入れる場所を絞って、そこのスティールを狙おうとしていました。結果的にそれができなくてファウルにつながって、ファウルゲームになりました。言われたことを遂行できていなかったのは、よくなかったことです。タイムアウトの短い時間でヘッドコーチが伝えてくれる情報を遂行できなかったです。チームの雰囲気としては、このタイムアウトは盛り上がっている時で、全然勝てる時間帯だったので、全員で声出して励ましていました。

――次戦に向けて

連敗をストップで、1勝目をもぎ取りに行きます。