東海大の猛攻防げず完敗

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第5節で、東海大と対戦した。第1クオーター(Q)から東海大に高確率でスリーポイントを決められて9−23と大きく離された。第2Q以降も早大はオフェンスが停滞し、徐々に点差が離れていく。最終スコア56−91で完敗した。

 試合開始から東海大が4本連続のスリーポイントを決めた。早大は、G土家大輝(スポ4=福岡大大濠)のスリーポイントや、F兪龍海(スポ3=神奈川・桐光学園)がドライブから得点を決める。しかし第1Qはわずか9得点。序盤から14点差を追いかける展開となった。第2QはF星川堅信(スポ3=京都・洛南)が得意のステップバックからシュートを決めて食い下がる。それでも東海大のディフェンスを前に、ターンオーバーから得点を決められる場面も多く、23−47で前半を終えた。

レイアップを打つ兪

 第3Qに入っても流れは変わらない。オフェンスが停滞している間に、スリーポイントやバスケットカウントを決められ、34点差まで開いた。第4Qでは早大が意地を見せた。1年生シューターG堀田尚秀(スポ1=京都・東山)がファウルを受けながらスリーポイントを決め、チームを鼓舞。さらにリーグ戦初出場のF小野功稀(社2=新潟・開志国際)が続けてスリーポイントを決める。その後も、なんとか追いつきたい早大は、スリーポイントを中心にオフェンスを展開。チームで6本のスリーポイントを決め、第4Qは24−25と拮抗(きっこう)した。しかし前半の点差を詰めることはできず、56−91で敗戦した。

スリーポイントを打つ小野

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第4節では神大に惜敗。試合後、G神田誠仁主将(社4=静岡・浜松開誠館)は「勝ち負け以上に自分たちがやるべきことを徹底できるか。それがリーグ戦の2カ月間の成長のための転換点」と気持ちを話していた。東海大との試合では、これまで課題としてきたインサイドを厚く守り、リバウンドへの意識の高さが表れていた。一方で、序盤で高確率のアウトサイドを決められて一気に点差が離れた。F宮川丈クレイトン(商4=愛知・千種)「チームルールの徹底もそうですが、チームとして準備していたことが入りのメンバーでもできないのは大きな課題」と話した。次戦は、拓大と対戦する。「スリーポイントが多い特徴的なチームなので、それを2日間でアジャストしていきたい」(宮川)。

(記事 落合俊、写真 権藤彩乃)

第98回関東大学リーグ戦 8月28日(vs東海大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 24 56
東海大 23 24 19 25 91

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商1=京都・洛南)

G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山)

G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南)

F#15 兪龍海(スポ3=神奈川・桐光学園)

コメント

宮川丈クレイトン(商4=愛知・千種)

――今回の試合に向けて、チームで話していたことは

倉石さんのミーティングで出てきたのは、昨日の神大でやられたリバウンドのところ。そこははるきやたつみを中心に、体をぶつけることが1つです。もう1つは、神大戦ではガード陣がミドルドライブをやられて、そこから基本点数になっていたというところで、基本的なチームルールの徹底が甘いので、そこをしっかりやろうと話しました。あとは、4連敗という崖っぷちの状況で、目の前の1つ1つのプレーや行動から最終的な結果が出ることしかないから、そこをやっていこうと話しました。

――実際にその点はいかがでしたか

試合の入りのところで、チームルールの徹底で話していたリバウンドのところは戦えていたからいいかなと思いました。けれど、スタッフのやってくれたスカウティングでスリーポイントを決めてる人には打たせないようにと意識していたのに、最初に西田の2本と金近の2本のスリーポイントで12点離されて、流れも一気に持っていかれました。チームルールの徹底もそうですが、チームとして準備していたことが入りのメンバーでもできないのは大きな課題だと思いました。

――ご自身のプレーについては

ここは個人的に苦しい部分が大きくて。昨日の試合の終わりのところで7分くらいパッと出されて、このリーグ戦で出場したのが初めてでした。最後はミスってしまったけど、ある程度の結果は残せたかなと思っていました。それで、今日も前半は(出場が)あるかなと思って準備していたけれど、実際にはチャンスが回ってこなくて。後半は出してもらえるけれど、早く試合に出たいのに、出られないという部分で、個人的な苦しい葛藤があります。その中でも、大輝とか誠仁がチームを支えてくれている分、4年生として表現しないといけない態度のところで、まだまだ自分に甘いなと思っています。後半は、大輝と誠仁がほとんどコートに立てない中で、コートに立てたのは自分だけだったから、反省が多い試合でした。

――これから個人として、4年生として目指すところは

5連敗という中で、勝ちたいという思いを上級生を筆頭にコートや練習で表現するのがあるかなと思っていて。早稲田はリーグ戦の終わりとか、トーナメントの終わりとか、そういうところで勝つことがある一方、リーグ戦の入りとかは弱くて。危機的状況にならないと、チームとして勝ちたいという思いが湧き上がってこないのは毎年のことで。まずは4年生が勝ちたいという気持ちを1分1秒表現することです。個人的には、大輝とか誠仁はプレータイムが多くて休む時間必要だけど、自分は体もまだまだいけるので、他の人より多くシューティングをしたり、体を動かすことでチャンスが回ってきた時に、いかにチームの勝ちに貢献するかというところを残り2日間でやりたいと思います。

――次戦に向けて

方向性として、スリーポイントが多い特徴的なチームなので、それを2日間でアジャストしていきたいです。中を絞って外はいいからというチームルールではあるけど、そこを拓殖にどうアジャストしてやっていくのかは鍵になるので、そういうところを中心に2日間準備したいかなと思います。

小野功稀(社2=新潟・開志国際)

――リーグ戦初出場でした

ゲーム感覚も全然なくて。それでも練習通りやろうと思って、やりました。

――1本スリーポイントを決めていました

1本目は決められたんですけど、2本目3本目がいつもの感覚と違くて、そこは本番じゃないと慣れないところなので、そこはまだまだかなと思いました。

――ドライブもいっていました

本当はスリーポイントを打ちたかったんですけど、なかなか打てる状況じゃなかったので。周りもドライブしづらかったと思うので、自分がいくしかないかなと思っていきました。

――今後に向けて

打ち続けることが自分にとって必要になってくると思うので、今度はどんな状況で出るか分からないですが、出た時のために準備しておきたいです。