日大を相手に健闘するもリード奪えず、リーグ戦2連敗

男子バスケットボール

 大東大を相手に惜敗した関東大学リーグ戦(リーグ戦)初戦に続き、早大は昨年の全日本大学選手権で敗北を喫した相手、日大とのリベンジに挑んだ。高さのある相手に対して、積極的なドライブや隙を突いたパスによる連係プレーで点を重ねるも、終始リードを奪うことはできず、リーグ戦2つ目の黒星となった。

 ​​早大は序盤から積極的な攻めの姿勢を見せ、F星川堅信(スポ3=京都・洛南)が先制点を奪う。続いてG堀陽稀(スポ1=京都・東山)のドライブ、星川のスリーポイントで順調に点を重ねたものの、相手に3本のスリーポイントを決められ、流れをつかむことができない。第1クオーター(Q)の最後には相手のブザービーターが決まり、11-24とリードされる展開となった。第2Qに入ると、相手に初めから連続得点を許したものの、G飯島慶記(人2=茨城・下妻一)のアシストからF石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)がレイアップを決めるなど、留学生を含め高さのある相手に対して、ゴール下の連係プレーで地道に点を重ねていく。第2Q終盤、堀がスピードのあるドライブでバスケットカウントを取ると、このプレーが流れを引き寄せ、飯島が残り28秒でスリーポイントを決める。続いてG堀田尚秀(スポ1=京都・東山)がブザービーターでスリーポイントを決め、第1Qの相手のブザービーターに応えてみせた。この終盤の連続得点で点差を縮め、38-46と8点差で前半を折り返した。

ブザービーターのスリーポイントを狙う堀田

 このまま勢いに乗って追いつきたい第3Q、この試合に先発出場したG大柳慶悟(教2=東京・早実)がジャンプシュートを決め、続いて堀が果敢な攻めで相手のファウルを誘い、フリースローで得点する。しかし相手のシュートチャンスをつぶすことができず、なかなか日大の背中をつかむことができない。第3Q終盤で、飯島、G高田和幸(商1=京都・洛南)によるアシストで堀が連続得点。続いて飯島のレイアップが決まるも、点差は離れ、50-71で最終Qを迎えた。第4Qのはじめ、大柳がレイアップを決め、G土家大輝(スポ4=福岡大大濠)が得点を重ねる。相手に4点プレーを許す場面もあったが、第2Qのブザービーターに続いて堀田が2本目のスリーポイントを決め、高田もドライブから得点する。しかし最後まで相手のペースを完全に崩すことはできず、リードを奪えないまま73-93で試合終了。初戦に続いて黒星をつけ、リーグ戦2連敗となった。

ペネトレイトする堀

 今日の試合では堀を筆頭に積極的なオフェンスが見られたものの、相手に93点もの得点を許すなど、課題も残る試合となった。次戦の相手は春の関東大学選手権を制した専大。日大に引き続き手強い相手だが、連敗を阻止し、リーグ戦初勝利なるか。

(記事 権藤彩乃、写真 落合俊)

第98回関東大学リーグ戦 8月21日(vs日大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

11 27 12 23 73
日大 24 22 25 22 93

◇早大スターティングメンバー◇
G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山)

G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南)

G#33 大柳慶悟(教2=東京・早実)

F#77 石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)

コメント

飯島慶記(人2=茨城・下妻一)

――試合を終えて

試合見てる中で重い展開が続いていて。ディフェンスもハードにできていないと思っていたので、自分が出た時はディフェンスをハードにやって、ボールを早く前に出してペースを上げることを心がけてやっていました。今日は自分でもいい流れでやれたので、良かったです。

――ディフェンスで特に意識したことは

練習からあの強度でやろうと心がけていたので、練習通りにできたかなという感じです。

――プレータイムも長かったです

頼(岩屋頼、スポ1=京都・洛南)がけがしていて、その分を自分と慶悟(大柳慶悟)が埋めないとなと思っていたので、頑張ろうと思いました。

――相手には高さのあるインサイドがいました

高さでは絶対に勝てないです。ドライブする時はヘルプを見て、いないと思ったらその隙をついてドライブして、ヘルプが来たら周りを見て冷静に判断するようにしていました。

――敗因をあげるとすれば

第3Qの入りでスリーやられたり、ディフェンスも崩れていて。昨日もそうだったんですけど、第3Qの入りが今の早稲田の課題かなと思います。

――今後に向けて

自分がやることはやれていました。自分にできることはペース上げること、ディフェンスをハードにすることなので、それを続けてチームに貢献していきたいと思います。

堀陽稀(スポ1=京都・東山)

――試合を振り返っての感想をお願いします

まず自分としては結構アタックはできたのですが、チームとしては差が開いてしまったなと思います。

――自分自身のプレーを振り返ってみてどうですか

昨日大輝さん(土家大輝)に「全然アタックできてない。もっとアタックしていいよ。」と言われたので、今日はそれを意識して積極的にアタックしました。

――たしかにドライブで積極的に攻める姿が印象的でしたが意識してやっていたということですか

はい、だいぶ意識してやっていました(笑)。

――相手は高さのあるチームですが、チームとして対策してきたことはありますか

やっぱり相手はでかいので、ボックスアウトをしっかりして、リバウンドを取りきるというところだったのですが、ちょっと(ボックスアウトが)甘くてリバウンドを何本か取られてしまったかなと思います。

――途中相手の留学生選手と会話する場面がありましたが何を話しましたか

ちょっと仲がいいというか、喋る感じの仲なので「リバウンドやめて」とか「ブロックこんとって」みたいなちゃんとプレーせんとってということを言いました(笑)。

――最後に次戦に向けての意気込みをお願いします

次も留学生がいてリバウンドが結構きついと思うのですが、体張ってリバウンドはとって、個人としては積極的にリングにアタックして、勝ちたいと思います。