前半の猛攻で初戦突破

男子バスケットボール

  今年も早大バスケ部の戦いが始まる。関東大学選手権(トーナメント)の初戦を迎え、大学バスケのシーズンが幕を開けた。初戦の相手は関東大学リーグ4部の成城大学。試合開始直後からスリーポイントを立て続けに決め、試合の流れを掴むと、勢いをそのままに前半で42点の大きなリードを作り、相手を圧倒する。後半では、コンスタントに得点を重ねるも、相手に粘られてしまいリードを広げることができない。しかし、試合を通して得点を重ねた早大が100点ゲームで試合を終え、初戦を突破した。

  身長と選手層で優っている早大は、第1P(ピリオド)開始直後からスリーポイントと速攻によって、ハイペースで得点を重ねた。開始6分で20―7と大きくリードし、序盤から試合の主導権を引き寄せた。第2Pでも得点の勢いは止まらず、開始2分までにシュートを5本決めるなどし、11―0のランを展開する。中でも特に目立ったのがスリーポイントとリバウンドである。G柳川(スポ3=京都・洛南)、G土家大輝(スポ1=福岡・福大大濠)、F津田誠人(スポ2=京都・洛南)らが高確率でスリーポイントを決め、C小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)、F宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)らがオフェンスリバウンドからの得点を重ねるなど、フロントコート、バックコートともに躍動。また前半で相手の得点を18点に抑えるなど得意とするディフェンスでも相手の攻めを封じ、攻守共に圧倒する展開となった。最終的には60―18と大きく相手を突き放し前半を終えた。

スリーに加えドライブでも活躍を見せる柳川

  前半の勢いそのままに試合を決めたい後半。ここでもオフェンスの流れは止まらず、この日好調のスリーとオフェンスリバウンドからの得点を中心に得点を重ねる。そして第3P中盤、76―30となったところで大きくメンバーチェンジに行い、ベンチメンバー主体のラインナップになった。しかし、前半のような圧倒的な支配力を発揮することはできない。相手のパスからインサイドでのイージーシュートを許してしまうなど、前半のような堅いディフェンスができず、苦しむ展開となってしまう。後半だけでの結果は44―44と、関東大学一部リーグに所属する早大にとっては格下である成城大と拮抗する形となった。しかし、それでも前半の大量リードを溶かすことなく守りきった早大が104ー62で試合に勝利した。

復帰戦でシュートを打つ津田

 試合を通してスリーポイントが高確率で決まり、自らの強みを活かせる結果となった初戦。また、津田やF桑田裕平(商4=京都・洛南)らが復帰し戦線に戻ってきたことは大きな収穫である。次戦の相手は前回の京王電鉄杯での対戦で逆転負けを喫してしまった中大。得意のスリーポイントとディフェスが今回のように機能すれば勝利をつかめるだろう。復帰した主力が本来の調子を取り戻すことにも期待がかかる。

(記事 工藤竜輔、写真 阿部かれん、大島悠希)

第68回関東大学選手権
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

24 36 21 23 104
成城大 20 24 62
F#39 桑田裕平(商4=京都・洛南)
G#14 柳川幹也(スポ3=京都・洛南)
C#41 小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)
F#7 宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)
G # 12 土家大輝(スポ1=福岡・福大大濠)
コメント

F津田誠人(スポ2=京都・洛南)

――久しぶりの公式戦はどのように臨まれましたか

これと言って目標などはなかったのですが、普通に緊張しました。

――実際の調子はどうでしたか

良くはなかったです。

――きょうの試合を振り返ってどうですか

序盤は久しぶりの公式戦ということもあり緊張していたのですが、後半から徐々に流れをつかめたという点で良かったです。

――2年生になってなにか変わったことはありますか

2年生になったということで、得点に絡むことが多くなってきました。なので、チームの流れを作れるような選手になりたいです。

――あした以降の試合への意気込みをお願いします

けが明けでいきなりすごいプレーができるわけじゃないので、チームの勝利に貢献できるようにしたいです。

Cホセイン剛(教1=東京・早実)

――トーナメント初戦への意気込みについてお願いします

Aチームだけでなくてチーム一丸として戦うのが試合前の入りとして言われたことなので、それを徹底できたことが良かったです。あしたに繋げたいです。

――試合を振り返ってもらえますか

試合を通してチーム全員で全員で戦えたことがきょうの収穫です。3ポイントもリバウンドやルーズボールを全て徹底できたので、コーチや監督に言われたことを徹底できたのが一番良かった思います。

――ご自身のプレーを振り返ってください

きょうはリバウンドとゴール下のシュートを合わせることとか、結構シュートを決めきれたのでそこが一番良かったです。もう少し声も出せたので、そこでチームを盛り上げることができたので良かったです。

――チームの中で求められている役割は

声を出してチームを盛り上げることと、センターなのでゴール下で最後のフィニッシュを決めきることです。そこを決めきれないとチームの士気が下がってしまうので、そこを決めきるのが役割です。

――ルーキーイヤーの意気込みをお願いします

一年生らしくアグレッシブにプレーをして、チームの勝利に貢献をすることです。