多彩な攻撃を見せ、首位拓大に完勝!

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)もいよいよ最終週。現在リーグ戦8位につけている早大は、すでに優勝が決定している拓大との対戦となった。勝利して明日の最終戦へ向けて弾みをつけたい今回の一戦は、序盤から自分たちのバスケットを展開した早大に軍配が上がり、見事に前回(●53-74)のリベンジを果たした。

 開始3分間早大の得点は止まっていたが、G森井健太主将(スポ4=京都・洛南)のドライブインを契機に得点を量産することになる。F濱田健太(社3=福岡第一)が前半だけで5本のスリーポイントを沈めたほか、C富田頼(スポ3=京都・洛南)が相手の大型センターのマークをかいくぐってゴール下のシュートをしっかりと沈めた。早大は本来ディフェンスからリズムをつくるチームであるが、この日はオフェンスでもしっかりと得点力の高さを見せたと言えるだろう。

濱田のスリーポイントが大爆発した

 後半も相手の追随を許さなかった。前半同様リズム良く得点を重ねる。持ち味であるディフェンスも機能した。激しいプレスをかけることで相手にタフショットを打たせ、ディフェンスリバウンドを死守する。さらに、G長谷川暢(スポ3=秋田・能代工)を中心にスティールから速攻に持ち込み、走るバスケットを展開する。またきょうの試合は、ゲイ・ドゥドゥ(拓大)をいかに抑えるかがポイントの1つであったが、ドゥドゥにボールが入るとダブルチームに行き、得点やリバウンドを最小限にとどめた。最後はF橋本悠平(教4=東京・早実)やF北代智樹(社4=東京・早実)といった4年生もコートに立ち、91-61と完勝した。

最後は4年生がコートに立った

 それぞれの選手の良さが存分に発揮され、30点差で勝利した早大。「ワセダのペースで試合ができた」と富田が語るように、終始拓大を圧倒した。長身センター擁する相手に完勝したことは大きな収穫だ。全日本大学選手権にもつながる好ゲームであったと言えるだろう。きょうのようなバスケットが展開できれば、明日の最終戦でも間違いなく白星を上げられるはずだ。その戦いぶりに期待したい。

(記事 下長根沙羅、写真 秋間勇人 )

第93回関東大学リーグ戦
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 29 18 23 91
拓大 13 11 24 13 61
◇早大スターティングメンバー◇
G#18 森井健太主将(スポ4=京都・洛南)
F#8 新川敬大(スポ4=東京・京北)
G#15 森定隼吾(商3=岡山・倉敷青陵)
C#26 富田頼(スポ3=京都・洛南)
F#27 濱田健太(社3=福岡第一)
◇主なスコアリーダー◇
得点  濱田健太:27得点
リバウンド  濱田健太:10リバウンド
アシスト  石原卓、長谷川暢:6アシスト
コメント

C富田頼(スポ3=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返って

全員試合の最初から思い切りのいいシュートを打って、それが確率よく決まって、ディフェンスもローテーションだったりリバウンドだったり、そう行った部分がうまく噛み合ったことで、ゲームを通してワセダのペースで試合ができたと思います。

――拓大はもう優勝が決まっていましたがどのような意気込みで臨まれましたか

向こうは優勝が決まっていてどのようなモチベーションでくるか分からなかったんですけど、自分たちのやることは変わらないのでそれを意識してやりました。

――きょうセンターを1枚にした理由はなんですか

拓大が、留学生以外アウトサイドの選手ばっかりなので、こっちも拓大に対応したメンバーということで。拓大限定なんですけど。

――ドゥドゥ選手とかなりやり合っていましたが

自分がもっと決められるシュートもあったし、もっと守れる部分もあったと思います。

――明日はいよいよ最後になりますが意気込みをお願いします

明日リーグ最後の試合なんで、しっかり勝って終わりたいと思います。

F濱田健太(社3=福岡第一)

――センターを一人減らしたラインナップの意図は

拓大が4番ポジションを小さくして機動力のある布陣で今まで戦ってきていたので、それにアジャストして自分たちもサイズを小さくして戦いました。

――試合を振り返って

こっちも平均身長を小さくして機動力を重視したのが最初ハマって、最初にリードを取れたのが一つ大きかったのと、相手にオフェンスで追い上げられそうになった時に、自分らもディフェンスで粘りながら、フリースローだったりで上手く繋げたことが勝因だったかなと思います。

――前半は濱田さんの流れを作るプレーが目立ちました

なんで入ったかは分からないんですけど(笑)。試合前からきょうはプレータイムが長くなるということで、自分が崩れたらいけないなという風には思っていたのでしっかり集中できたことが前半のあの連続得点に繋がったのかなと思います。

――リーグ戦後半は少しシュートが不調に陥ったイメージがありましたが、意識を切り替えた点などはありましたか

自分でも何で入らないか分からない試合もあれば、きょうみたいに何か入っちゃう試合もあってよくわからなかったので、初心に戻って毎日シューティングを続けるとかそういういうことを意識して過ごしました。

――前回対戦でやられてしまっていたプレーを今回は上手く防いでいたように思いますがいかがでしたか

それぞれの特徴が前回の対戦でも分かっていたので、チームでもどんなシュートが多いとか気を付けることを話しているんですけど、2回目のマッチアップで個人個人の印象をつかめたことが今回の良いディフェンスに繋がったと思います。

――ドゥドゥ(ゲイ、拓大)選手がフラストレーションを溜める様子がありましたが、狙っていた部分でしょうか

ドゥドゥのスリーポイントは仕方ないんですけど、中に切れ込んでくるプレーをダブルチームで止めようという戦術が当たったから彼がフラストレーションを溜めてくれたのかなと思います。

――明日はリーグ戦最終戦ですが、意気込みをお願いします

最後まだ順位の中位のところは勝ち数がそんなに差がないので、明日1勝ちゃんと取って、それで最終順位をひとつでも上げられたらなと思います。