接戦を制し2位に浮上!

男子バスケットボール

 第93回関東大学リーグ戦4戦目。昨日の敗戦から気持ちを切り替え、きょうは大東大との一戦に臨んだ。最後までどちらが勝つかわからない接戦だったが、終盤早大が流れをつかみ73-60でこの試合を制した。

 第1クオーター(Q)序盤、G森定隼吾(商3=岡山・倉敷青陵)、F濱田健太(社3=福岡第一)、G森井健太(スポ4=京都・洛南)が次々とスリーポイントを決めリードを奪う。ディフェンスでも、C小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)がゴール下を体を張って守り、5分半経過時点でその点差を13-7とした。しかし第1Q後半、スリーポイントがなかなか決まらず、相手のセンターの勢いもつき始め徐々に点差を縮められる。それでもリードを守り切り、17-15で第1Qが終了した。続く第2Q、開始直後からファウルがかさむ。3分経過頃、G石原卓(社4=東京・京北)が得点するも相手にスリーポイントを返されついに19-20と逆転を許してしまう。なかなかシュートが入らない苦しい時間が続くが5分経過時点からC富田頼(スポ3=京都・洛南)、濱田、C岡野佑紀(スポ3=愛知・千種)のゴール下や森定、石原のスリーポイントなどで得点を重ね、33-28と点差を取り戻し前半を終えた。

長谷川は大事な場面でスリーポイントを沈めた

 後半、互いに抜きつ抜かれつの展開を見せる。第3Q序盤から富田が2本シュートを決めるが、相手もセンターを中心に追い上げ3分経過時点で37-37と同点に。G長谷川暢(スポ3=秋田・能代工)のスリーポイントなどで再びリードを保つも抜き返され、46-51でこのクオーターを終えた。第4Q、富田、森定の得点で52-51と逆転するが、5分半経過時点で54-55と再度逆転されてしまう。なんとか逆転を狙いたい状況で森井がナイスリバウンドからバスケットカウントをもらい57-55とし主将の意地を見せた。ここから早大の猛攻が続く。長谷川のスリーポイントやF新川敬大(社4=東京・京北)、森井、石原の得点でどんどん点差を離し、73-60でリーグ戦3勝目を挙げた。

主将の意地を見せた森井

 「流れに乗り切れない場面でも我慢して最後に流れを持ってこれた」(森定)と話すように、今回のリーグ戦では最後まで粘り強く戦う姿勢で勝利を手にした試合が多いように感じる。次戦も粘り強さを見せ勝利してくれるだろう。

(記事 阿部かれん、写真 秋間勇人)

第93回関東大学リーグ戦
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 16 13 27 73
大東大 15 13 23 60
◇早大スターティングメンバー◇
G#18 森井健太主将(スポ4=京都・洛南)
G#15 森定隼吾(商3=岡山・倉敷青陵)
C#26 富田頼(スポ3=京都・洛南)
F#27 濱田健太(社3=福岡第一)
C#41 小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)
◇主なスコアリーダー◇
得点  森井健太:19得点
リバウンド  森井健太:5リバウンド
アシスト  森井健太:4アシスト
コメント

C富田頼(スポ3=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

昨日はずっとゾーンされてて全然うまくいかなくて、今日は全員思い切ったプレーを心がけることができて、なおかつディフェンスのところでも全てのQの時間をとおしてリバウンドであったりハードなディフェンスを貫き通せだおかげで最後うちの流れが来たかなと思います。

――サイズの大きい相手からインサイドで点が取れた要因はなんだとお考えですか

相手がゾーンだったので基本的にフラッシュして、微妙な位置でパスをつなぐとどうしても間が空いているので、そこで出てこなかったらシュート出てきたらパスというように簡単なプレーというのをずっと続けることができたからかなと思います。

――第4Qに強いイメージがあるのですが、理由はありますか

全然意識していないんですけど、第4Qの勝負所は全員の集中力が高まるのでそう行ったところかなと思います。

――今日の試合のDFに関してはどのようにお考えになりますか

むこうはインサイドが大きかったんですけど、小室がインサイドでボックスアウト頑張ってくれてるおかげで周りの全員がリバウンドっていう意思統一が出来たかなと思います。

――次の試合への意気込みをお願いします

今日勝って連敗せずに終われたので、次また拓殖大、黒人がいるんですけどそこも勝って連勝していい流れがもってこれるように頑張ります

G森定隼吾(商3=岡山・倉敷青陵)

――きょうの試合を振り返って

敗戦後ということで連敗しない事がシーズン全体としての目標だったので、きのうはシュートが入らなかった所を切り替えて自信を持って打っていって、相手がゾーンをやってきたら全員でパス回して、しっかり中使うっていう、きのうの反省を生かして切り替えて頑張っていこうとしていました。

――ゾーンへの対応はについてポイントガードの視点からどう考えますか

きのうは外のパスが多くなってシュートがタフショットになってしまって入らなかったので、きょうはしっかり中も見つつ、中から外っていうプレーで相手のディフェンスを縮めてから外を打ったり、外だけではなくて中へのドライブを入れて中外をバランスよく攻めることを意識してやっていました。

――1部リーグのチームのインサイドは大きな選手が多いですがそこへの対応は

インサイドはオフェンスよりもディフェンスのことで、しっかりシュートを打たせたらインサイドが体を張ってボックスアウトをやってくれるので、ガードも飛び込みリバウンドを抑えつつ弾いたボールをどうマイボールにするかが課題かなと思います。

――今リーグ戦は第4Qで勢いに乗る場面が目立ちます

そうですね、1Q1Qしっかりやるっていうのは当然なんですけど、流れに乗り切れない場面が多いのでしっかり我慢して我慢して、最後にしっかり流れを持ってくるという意味で、最後までしっかり我慢しきれた結果が第4Qに繋がっているんじゃないかと思います。

――このリーグ戦からスターターとして起用されていますがどういう意識を持っていますか

スタートの役割として、チームに勢いを持たせる意味でスタートっていうのは重要だと思うので、まぁそこからのプレータイムは限られるんですけど、しっかり自分の役割を果たしていきたいと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

1戦1戦次の相手に向けて準備をしていくだけなので、先を見ず次の相手だけを考えて対策を練っていきたいです。