京王電鉄杯最終日となったきょう。3位決定戦に臨んだ早大は専大との対戦となった。相手の専大とは約3週間後に控える関東大学選手権(トーナメント)で、順当に勝ち残れば準々決勝でぶつかる予定だ。その影響もあってか、控えメンバーを中心に臨んだ試合となった。しかし早大は序盤から奮戦。確率の高い外角シュートを中心に字得点を重ねる。後半は立ち上がりに一気に点差を広げられてしまうものの最後に再び意地を見せる。結果として75-87と敗北してしまったが、良い内容の試合であった
2メートル級のプレーヤーを多く擁する専大に対し明らかに一回り小さい早大であったが、序盤からそれを感じさせない試合運びとなった。まずはC小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)がアウトサイドのシュートを2本沈め器用さを見せつけると、ガード陣も臆せずリングに積極的にドライブを仕掛け得点に繋げていった。第2クオーター(Q)中盤、徐々に点差を広げられ8点差となり苦しい時間帯だったがF中野諭(人3=長崎西)の連続スリーポイントで点差を詰めると、残り1分でG曽我亮太(商3=滋賀・光泉)のスリーポイントが炸裂し再び逆転。最後もF橋本悠平(教4=東京・早実)がバスケットカウントを決め43-39とリードを得て後半となった。
中野は大会を通して好調ぶりをアピールした
良い流れで迎えた後半であったが、徐々に失点が増えていく。特に、相手の大型ガードの1on1からのプルアップジャンパーをなかなか止めることが出来ずリードを広げられる。オフェンス面では中野がこのQの全得点をたたき出す活躍を見せるが、このQはわずか10得点に終わってしまう。それでもここで終わらず食い下がったこの日。橋本が最上級生の意地を見せ最終Qだけで4本のスリーポイントを決めるなど反撃。しかしそれも及ばず、最終スコア75-87で敗戦。4位で大会を終えた。
この日チームをけん引した橋本
3日間で合計5試合行われたこの大会では、多くの強豪チームとの対戦を通して見つかった収穫は少なくない。試合後橋本は「きょうは本当のメンバーではない」と語ったが、そうした中で強豪相手にこのような戦いができたことは、改めて早大の選手層の厚さを物語る結果となっただろう。トーナメントでも4位と躍進した昨年のような結果に期待が持てるような大会であったように感じられる。これから始まる本当の戦いでの躍進を楽しみにしたい。
(記事 秋間勇人、写真 下長根沙羅)
第33回京王電鉄杯 | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
17 | 26 | 10 | 22 | 75 |
専大 | 20 | 19 | 31 | 17 | 87 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
G#5 山内大樹(教3=東京・京北) F#23 中谷誠人(商3=東京・早実) G#67 曽我亮太(商3=滋賀・光泉) G#17 髙阪俊輔(社2=東京・早実) C#35 小室悠太郎(社1=石川・北陸学院) |
コメント
――きょうの試合を振り返っていかがですか
きょうは先週の結果から相手が専大になってしまって、今シーズンはリーグ戦と春のトーナメントに重点を置いて、チームの目標として優勝を掲げているので。きょうは自分たちは本当のメンバーではなかったんですけど、普段あまりプレータイムをもらえないメンバーで出て貴重な時間だったので、一分一秒頑張りました
――きょうはスリーポイントでの得点が多かったですね
いつもは入らないんですけどね(笑)。きょうは1ピリの最初で打って、感触が結構良かったのできょうは多めに打ってみようと思って積極的に打ったら結構入ったので良かったです。
――ハーフタイムではどのような指示がありましたか
相手は大きい選手が揃っていて、こっちは身長差という意味では負けていたのでボックスアウトを徹底しようということと、オフェンスは、積極的にゴールを狙っていけばファウルをもらえるし得点も重ねられるので、その二点について言われました。
――関東大学選手権への意気込みをお願いします
ことしはキャプテンの森井(健太、スポ4=京都・洛南)を中心に良いチームが出来上がってると思いますし、期待できると思うので精一杯頑張ります。