明大に敗れ2連敗、上位に向け黄色信号か

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)も残り4試合と終盤に差し掛かった。この日対戦した明大とは一巡目で接戦に持ち込まれ、延長戦を制して勝利したチームだ。先日の慶大戦で敗戦した早大は何としてでも勝ちたい一戦に臨んだ。しかし試合は序盤からリードを許す展開になり、第1クオーター(Q)を6-17で終える。その後もシュートがリングに嫌われなかなか得点できない時間帯が続いてしまう。結局一度もリードを奪えないまま42-65で敗戦してしまった。

 序盤からいきなり2本のスリーポイントシュートを含む12得点を許し、流れがつかめない。その後はG石原卓(社3=東京・京北)のバスケットカウントやF澁田貴大(スポ4=東京・京北)のシュートで応戦したがそこから続くことができず、6-17で第1Qを終えた。続く第2Qの序盤は両チーム共にスコアが伸び悩む。早大は得意のディフェンスからリズムをつくって流れを持ち込み、次第に反撃をする。C岡野佑紀(スポ2=愛知・千種)のジャンパーが決まるとそこから流れがつながり、C富田頼(スポ2=京都・洛南)がバスケットカウントを決めるなど、6点差まで追い上げて前半を終えた。

リバウンドでも存在感を発揮した富田

 今シーズンの早大は後半の追い上げに強い。この試合も巻き返しに期待がかかった。依然として両チーム共にシュートを決め切れず、重苦しい試合展開が続く。早大は石原のスリーポイントシュートなどで得点を挙げるが、相手もきちんと取り返し、なかなか差が縮まらない。この試合では気迫のこもった持ち前のディフェンス力が発揮できずに、次第にリードを広げられてしまう。また、ターンオーバーから失点を招く場面も見られ、早大らしいバスケットが展開できないまま試合は最終Qへ。ここから相手がオフェンスのリズムをつかみ始めると、一気にリードを離されてしまう。早大は石原やF桑田裕平(商1=京都・洛南)が積極的な攻めを見せるも、リングに嫌われ得点に結びつけることができず、42-65で敗戦した。

後半は積極的に攻めるシーンが目立った桑田

 先日の慶大戦(●60-66)に続き、下位チームを相手に連敗を喫してしまった早大。残る3試合の相手は筑波大、拓大、東海大と強豪校が続いている。上位へのランクインには黄色信号が灯ってしまったが、残りのリーグ戦では早大らしいバスケットが展開されることを期待する。

(記事、写真 橘高安津子)

第92回関東大学リーグ戦 10月22日(vs明大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 15 42
明大 17 17 22 65
◇早大スターティングメンバー◇
F#25 伊藤諄哉(人4=京都・洛南)
G#7 石原卓(社3=東京・京北)
G#18 森井健太(スポ3=京都・洛南)
C#26 富田頼(スポ2=京都・洛南)
F#39 桑田裕平(商1=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  石原卓:11得点
リバウンド  富田頼:10リバウンド
アシスト  河合祥樹、澁田貴大、森井健太、富田頼:1アシスト