明大との大接戦を制し、リーグ戦3勝目を挙げる

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)の5戦目であるきょうの相手は、明大。立ち上がり早々10失点し、相手のペースで試合が進むものの、徐々にディフェンスからリズムをつかみ前半を33-36で折り返す。後半はどちらも譲らぬ展開が続き、試合は延長戦までもつれこむ大接戦に。延長戦中盤にバスケットカウントを獲得、そこから勢いに乗り、69-64の熱戦を制した。

 「出だしがこのチームの課題」(G河合祥樹主将、スポ4=京都・洛南)という早大は、試合開始2分で10失点してしまう。しかし、幾度も獲得したフリースローや、終了間際のF桑田裕平(商1=京都・洛南)の3ポイントシュートなどで点差を詰め、第1Qを12-20で終える。続く第2Q、開始3分には河合主将のレイアップシュートで20-20の同点に追いつくも、一進一退の攻防が続く。最終的には点差こそ詰めたものの33-36とリードを許したまま前半を折り返した。

接戦の中でチームを率いた河合主将

 迎えた後半。第3Qはなかなかリバウンドを取ることができず、一度もリードを奪うことなく44-50で終える。第4Q、序盤は得点が動かない状態が続くが、開始5分、C宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)のゴール下、F濱田健太(社2=福岡第一)のスリーポイントシュートが決まり、さらにはG澁田貴大(スポ4=東京・京北)がバスケットカウントを獲得するなど流れるような攻撃を見せ、53-52とリードする。しかし、ファールがかさみ相手にフリースローを与え、55-58と再びリードを許してしまう。追い込まれた早大は、試合終了間際、最後のタイムアウトを要請。第4Q残り30秒、スローインから素早いパス回しの後、G石原卓(社3=東京・京北)がスリーポイントシュートを決め、58-58。試合を延長戦に持ち込んだ。延長戦では、2分を経過しても64-64の同点と白熱した試合を繰り広げる。開始から3分半、石原のアシストからC富田頼(スポ2=京都・洛南)が得点すると、続いて石原がレイアップシュートを決める。残り10秒には河合がスリースローを獲得し、69-64で明大との接戦を白星で飾った。

最多得点の富田

 リーグ戦6戦目となるあすは慶大との対戦。「ワセダの大学として負けられない試合」(河合)と語るように、選手のかける思いも強いライバル校との一戦だ。6月の早慶定期戦でのリベンジを果たせるか、期待が高まる。

(記事 下長根沙羅、写真 橘高安津子)

第92回関東大学リーグ戦 9月17日(vs明大)
   1Q 2Q 3Q 4Q OT 合計

早大

12 21 11 14 11 69
明大 20 16 14 64
◇早大スターティングメンバー◇
G#11 河合祥樹主将(スポ4=京都・洛南)
G#36 澁田貴大(スポ4=東京・京北)
G#21 南木俊樹(社3=東京・早実)
C#26 富田頼(スポ2=京都・洛南)
F#27 濱田健太(社2=福岡第一)
◇主なスコアリーダー◇
得点  富田頼:14得点
リバウンド  富田頼:6リバウンド
アシスト  石原卓:3アシスト
コメント

G河合祥樹主将(スポ4=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

きょうはリーグ戦5試合目なんですけど、ずっと入りが重要だとスタッフから言われてきて、合宿のときからずっと出だしがこのチームの課題だと言われてきていました。そこをやはりきょうも意識していないというわけではないんですけど、悪いイメージがあるからか、自分たちで出だしに後手に回ってしまったので最終的にずるずるとこういう試合展開になってしまったかなという感じです。

――きょうはどのような意気込みで臨まれましたか

今までの四試合というのは、1部リーグの上位に位置するチームとの対戦だったので、ある程度チャレンジャーだという気持ちもありました。でもきょうの相手は4連敗しているチームだったので絶対負けられないから40分間ワセダのバスケを貫こうという気持ちで試合に臨みました。

――第4Qまで追いかける展開が続きましたが、何を意識してプレーされましたか

40分間を通して振り返ってみても、自分たちがしっかりとディフェンスをしているときというのは、相手になかなか得点を与えてなかったですし、点差は追いかける展開ではあったんですけど、一つ一つのプレーを見ても、僕たちが特別何かをやられて負けている展開では無かったので、落ち着いて一つ一つ持ち味であるオールコートディフェンスを続けようというふうにして戦っていました。

――延長戦は特に何を意識されていましか

個人としては、4ピリの最後の方に僕はずっとベンチにいたので、勝つか負けるか分からない展開の中で、後輩たちや出ているメンバーがふんばってくれたので、延長になって自分が交代と言われたときには、思い切りアタックしていって、できる限りチームに無かった勢いというものを出そうと考えていました。

――延長戦ではご自身の得点で61対59とリードを奪いましたが、ボールを持ったら中へ切れ込んでいくと決めていらっしゃいましたか

きょうはやはりアウトサイドの確率が悪かったですし、ワセダの持ち味は早い展開でアタックして、レイアップまで持っていくというものなので、本当に練習している通りのことしか出来ないと思ったので、練習通りいってやろうという気持ちでいました。

――あすの早慶戦に向けて意気込みをお願いいたします

春の負けた早慶戦では、僕はその場にはいられなくて、結果だけ見て負けたという報告を受けただけなので、ことしは僕にとって初めての早慶戦になります。リーグの一試合ではあるのですが、ワセダの大学として負けられない試合だと思っているので、全員で気持ちを入れて持ち味である一体感でしっかり勝ちたいと思います。