強豪相手にまたも完敗を喫す

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)の第3節。春に行われた関東大学選手権(トーナメント)でベスト4入りした4校が新潟の地で激戦を繰り広げる。早大はこの日、トーナメントの準決勝で完敗した強豪・筑波大との一戦に臨んだ。試合は序盤から相手のペースとなり約6分間無得点の状態が続いてしまう。第2Qは徐々に得点を重ねるも28-48で前半を折り返す。後半に入っても相手の高い決定力を前になかなか点差を縮めることができず、62-99でまたしても完敗を喫した。

 トーナメントの準決勝での「相手に多く走られてしまった」(C岡野佑紀、スポ2=愛知・千種)という反省を生かし、ディフェンス力を発揮したい早大。しかし相手の決定力の高さとディフェンスの強さを前に、6分間無得点の時間帯が続く。この間に早大は2回のタイムアウトを使いきってしまうという異例の事態。その後ようやくC宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)がチーム初得点を挙げるが第1Qで15点の差をつけられてしまった。しかし第2QはG石原卓(社3=東京・京北)の速攻やSF伊藤諄哉(人4=京都・洛南)のバスケットカウントなどで点差を縮め、一時は6点差まで追い詰めた。それでも逆転することはできずに再びリードをつけられ、28-48で前半を終える。

ガードとしてゲームを組み立てたG森井健太(スポ3=京都・洛南)

 後半から巻き返しを図りたい早大。F新川敬大(スポ3=東京・京北)のドライブや伊藤のスリーポイントシュートなどで得点するも、早大のディフェンス力を上回るほどの相手の決定力を見せつけられ、なかなか差は埋まらない。最終第4Qはガード陣を中心に攻撃を仕掛け、ディフェンスでも徹底的なボールマンプレッシャーで苦しめようとするが、最後までさは埋まることなく62-99でゲームセット。トーナメントに続き苦い敗戦となってしまった。

積極的にアタックを仕掛けた新川

 圧倒的な力の差を見せつけられるかたちとなってしまったこの試合。明日には拓大との試合が控え、リーグ戦のヤマ場とも言える2連戦となる。「しっかり切り替えたい。」(岡野)と語るように、拓大相手にワセダらしいバスケットを展開できるか、勝負のカギになりそうだ。

(記事、写真 橘高安津子)

第92回関東大学リーグ戦 9月10日(vs筑波大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

10 18 16 18 62
筑波大 25 23 26 25 99
◇早大スターティングメンバー◇
G#11 河合祥樹主将(スポ4=京都・洛南)
SF#25 伊藤諄哉(人4=京都・洛南)
F#36 澁田貴大(スポ4=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)
G#21 南木俊樹(社3=東京・早実)
◇主なスコアリーダー◇
得点  石原卓:13得点
リバウンド  長谷川暢:5リバウンド
アシスト  長谷川暢:3アシスト
コメント

C岡野佑紀(スポ2=愛知・千種)

――きょうの相手は関東大学選手権でも敗れた筑波大でしたが、どのようなプランで臨みましたか

春に当たったときは相手に走られすぎたのと、高さの部分で負けていたので、今回は特に走られないように意識して臨みました。それでも序盤20-0まで開いてしまって、その流れを変えることができなかったので、このような結果につながったと思います。

――オフェンスとディフェンスではどちらに課題が残りましたか

自分たちのオフェンスの終わり方が悪くて、いいかたちで相手に取られて走られるというパターンが多かったです。もっと良いかたちでシュートを決めきることができたら、相手もその分スタートが遅くなって、自分たちもディフェンスの準備がしっかりできると思います。今後はオフェンスの終わり方にこだわってやっていけたらいいと思います。

――ディフェンスやリバウンドについてはいかがですか

序盤はハイロープレーで大きい選手にシールされてた場面が多く、そのまま高さでやられてしまった印象があります。それを防ぐためにボールマンプレッシャーをかけてパスを出させないようにしたり、3線の寄りをもっと早くすることが大事だと思いました。

――ここまで3試合を戦って1部の厳しさを感じることはありますか

2部では土日の連戦でどちらか負けてももう一方は勝てていました。でも今回の新潟での試合からも分かるように、筑波大と拓大という強い相手と戦わなければならないというのは、体力や精神面で大きな影響があると思います。もし連敗してしまったときにどのように切り替えるかが大事だと思います。きょうもしっかり切り替えてあした頑張ります。