地力の差を見せつけ、大差で2連勝!

男子バスケットボール

 大会2日目となったこの日は東大、立大との試合に臨んだ。東大戦では、期待のかかる1年生ルーキーたちがそれぞれのストロングポイントをアピールした。そして次の立大戦では、チームが意識して取り組んでいるディフェンスがさえわたり、30点以上の差をつける快勝を収めた。これで4戦全勝となった早大は、あす1位の座をかけて明大と対決する。

 第1試合の東大戦。主に1、2年生を中心としたメンバー構成で試合に臨んだ。序盤からG長谷川暢(スポ2=秋田・能代工)やC富田頼(スポ2=京都・洛南)らが確実にシュートを決める。さらにF北代智樹(社3=東京・早実)のスリーポイントシュートやF中野諭(人科2=長崎西)の鋭いドライブなどで加点し、第1クオーター(Q)終了時点で34-14とした。続く第2Qの立ち上がりには、ルーキーの桑田裕平(商1=京都・洛南)が立て続けにジャンパーを決め勢いをつける。その後も攻撃の手を緩めることなく56-27で前半を終えた。後半に入ってもその勢いは衰えず、着実に点差を離していく。普段から意識して取り組んでいるというディフェンスでも、自陣で前からプレッシャーをかけることで速攻などの形を何度も作り出した。最後は123-49というハイスコアで試合を終え、下級生にとっては6月に控える関東大学新人戦(新人戦)に向けて大きな弾みとなる試合になった。

主にインサイドで得点を量産し快勝に貢献したF橋本悠平(教3=東京・早実)

 第2試合の相手は、昨年同じ関東大学2部リーグで戦った立大。「早い展開の中でもどれだけ自分たちの展開に持ち込めるかというのがポイントになった。」(G佐藤智也、社4=北海道・札幌日大)と語るように、「まずディフェンスから」という早大のモットーがこの試合を優位に進める要因になる。多彩な攻撃で相手を苦しめる中で、C宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)のシュートブロックなども飛び出し、攻守にわたって充実した40分間となった。結果は99-65という大差で早大の勝利。4戦全勝という好調ぶりを示した。

スタメンにも名を連ね、攻守にわたる活躍ぶりを見せているF濱田健太(社2=福岡第一)

 多くのスタミナが必要とされる早大のディフェンスの方針。しかし武器でもある層の厚さが、次々とフレッシュな選手をコートに送り出すことを可能にし、相手チームを苦しめている。それでも「課題はディフェンスの部分での精度」(佐藤)と、貪欲に自分たちのバスケットを追求しようとする選手たち。まずはあしたの明大戦に勝利し、最高のスタートを切ってこの先のシーズンに臨みたいところだ。

(記事 橘高安津子、写真 郡司幸耀)

※記事中の学年は新年度のものです。


第12回東京六大学リーグ戦 3月20日(vs東大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

34 22 32 35 123
東大 14 13 13 49
◇早大スターティングメンバー◇
SG#31 佐藤智也(社4=北海道・札幌日大)
SF#25 伊藤諄哉(人科4=京都・洛南)
G#15 森定隼吾(商2=岡山・倉敷青陵)
G#13 長谷川暢(スポ2=秋田・能代工)
C#26 富田頼(スポ2=京都・洛南)
第12回東京六大学リーグ戦 3月21日(vs立大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

25 21 29 22 97
立大 16 14 19 16 65
◇早大スターティングメンバー◇
G#11 河合祥樹(スポ4=京都・洛南)
G#7 石原卓(社3=東京・京北)
F#8 新川敬大(スポ3=東京・京北)
F#27 濱田健太(社2=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)
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コメント

SG佐藤智也(社4=北海道・札幌日大)

――きょうの2試合を振り返って

これからのチームの形が見えてきた2試合だったと思いますが、ミスや精度のところではまだまだ改善の余地があると思うので、これから1部のチーム相手に戦っていくためにもそこがポイントかなと思います。

――ここまで4連勝していますが、好調の理由などはありますか

これまでの練習の中で運動量の多いディフェンスというのをひたすら練習してきて、それが形となって出せている部分があると感じています。まだ精度の部分で足りないところはありますけど、選手層が厚い分40分間ずっと激しいディフェンスができているというのは他のチームには無いことだと思いますし、僕たちの強みかなと思います。

――選手層が厚いことで強みになっているというお話がありましたが、どのような効果をもたらすと感じていますか

試合中でもどんどんフレッシュな選手たちが出られますし、その元気な人たちもみんな能力がある選手たちなので、結果を出すという意味でも良い緊張感を持ってチーム内で高め合っています。その相乗効果が試合でも結果として相手を苦しめているのかなと思います。

――きょう見つかった収穫や課題などはありますか

1試合目は1年生がたくさん出て、誰がどのような力を発揮できるかというのが分かったという意味では収穫になる試合でした。立大戦に関しては、お互い早いペースで進めていくチームなので、早い展開の中でもどれだけ自分たちの展開に持ち込めるかというのがポイントになったかなと思います。課題はディフェンスの部分での精度ですね。あとはやっぱりリバウンドですね。自分たちは小さいので、もう少しリバウンドの部分でのファウルが出てくるくらいガツガツいってもいいのかなと思います。

――あしたの明大戦への意気込みをお願いします

慶大に続いて1部のチームと試合するということで、ディフェンスがどれだけ相手に通用するのかというのが分かる試合になると思うので、それを分かるためにも自分たちのできることを全力でやっていきたいです。

濱田健太(社2=福岡第一)

――今日の試合を振り返っていかがですか

きのうはディフェンスで少しバタバタしてしまったところがあったのですが、きのう悪かったところはしっかり改善されていたと思います。でも、まだディフェンスには粗があるなと感じた試合でした。

――昨年から引き続き、オールコートディフェンスにより運動量も増えている印象ですが

そうですね。運動量はすごく上がっていて、前から当たって抜かれるのを怖がらずに、抜かれた後も他の人がカバーするということをやっているので、頭を使いながら運動量も増えてとてもキツイですが、成功すればかなりいいディフェンスになると思っています。

――やはりスタミナ面には練習から力を入れていますか

そうですね。インカレが終わって1月の初めの方からすぐ練習を始めて、ずっとラントレやディフェンスの基礎練習などキツイ練習をずっとこなしてきたので、その練習がいま生きていると思います。

――スターターとして出場してみていかがですか

スタートは決定したわけではないのですが、チャンスをもらっているとはすごく感じます。自分は積極的にリングにアタックしろということを言われているので、要求されていることを今後もしっかりやっていきたいと思います。

――2年生の出場が目立ちますが、5月の新人戦は意識されますか

そうですね。きょねんは準優勝といういい結果を残せましたが、それは新3年生の力が大きかったと思うので、ここでしっかり地力をつけて新人戦でもいい結果を残せるように頑張りたいです。

――ディフェンスに粗があるというお話でしたが、収穫はありましたか

やっぱり自分のマークマンだけじゃなくて、他の人のマークマンにまで気を配ることは最初からできることではないと思うので、それぞれが自分の感覚で距離などを感じれられていて、そこは毎試合よくなっていると思います。

――あしたの明治戦への意気込みを聞かせてください

ここまでしっかり4勝しているので、きょうよりもいいディフェンスからの速攻で勝ちたいと思います。