後半戦スタート 第3Qの猛攻で快勝

男子バスケットボール

 関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)も前半戦9試合が終わり、8勝1敗の1位と好成績で折り返した早大。この日から後半戦。2巡目の戦いが幕を開けた。東洋大を迎えたリーグ戦第10節は前半から大きなリードを奪う展開。さらには第3クオーター(Q)に33点を奪う猛攻を見せるなど終始圧倒。98―64で勝利し、9つ目の白星をつかんだ。

 第1Q、得意のディフェンスがなかなか機能しない。なかでもディフェンスリバウンドは安定せず、相手にセカンドチャンスを許す場面も多く見られた。ただ次第に早大が主導権を握り出す。SF新川敬大(スポ2=東京・京北)の速攻などで徐々に本来のかたちを取り戻す。第2Qには新川、C富田頼(スポ1=京都・洛南)の両選手のリバウンドが光る。しっかりとリバウンドを確保し、確実にオフェンスにつなげてリードを広げた。ゴールへのアタックで得たフリースローで加点し、41―28で前半を折り返す。

17得点をマークしたSF澁田貴大(スポ3=東京・京北)

 後半開始早々、リーグ戦徐々に調子を上げてきた新川の連続スリーポイントシュートなどでさらに相手を突き放す。攻撃の手を緩めない早大は様々な選手が得点を挙げる。相手に守備の的を絞らせずこのQだけで大量33得点を積み重ねた。第4Q、選手を入れ替えても早大の勢いは止まらない。F濱田健太(社1=福岡第一)が積極的にシュートを狙い得点を挙げると、SF伊藤諄哉(人3=京都・洛南)もスリーポイントシュートで続き最後まで主導権を握り続けた。

積極的にシュートを狙った濱田

 「1巡目の初戦の入りに臨むような気持ちをもう一回」(濱田)。2巡目の戦いは相手も1巡目の戦いを踏まえ、対策を練ってくるだけに難しい戦いが続いていくだろう。昨シーズンは2巡目に失速し入れ替え戦を逃しただけに、この試合のように気を緩めることなく白星を積み重ねていく必要があるだろう。残り8試合。入れ替え戦出場権に向かって一歩ずつ近づいていく。

(記事、写真 東哲也)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

第91回関東大学2部リーグ戦 10月4日(vs東洋大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

20 21 33 24 98
東洋大 10 18 17 19 64
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#7 石原卓(スポ2=東京・京北)
SG#21 南木俊樹(社2=東京・早実)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  澁田貴大:17得点
リバウンド  富田頼:10リバウンド
アシスト  森井健太:4アシスト
コメント

F濱田健太(社1=福岡第一)

――この試合を振り返っていかがですか

きょうは試合の入りがリバウンドを相手に取られて悪かったんですけど、そこを我慢して点差を開けられたのが勝因かなと思います。

――きょうからリーグ戦2巡目に入りましたが、何か話し合ったことはありましたか

1巡目の初戦の入りに臨むような気持ちをもう一回思い出していこうということと、相手がスカウティングとかしてきて自分らのプレーが読まれるかもしれないですけど、自分らのプレーを信じてやっていれば、相手をしっかり倒せるということを試合前のミーティングで話しました。

――リーグ戦ではなかなかプレータイムが短いですが、そんな中で意識することはありますか

やっぱりしっかりベンチでも声を出して試合に出ている人と気持ちの差みたいなのをつくらないということと、出たらしっかり走ったりだとか体が動かないとかは言い訳にならないと思うので、あとは思いっきりやることを気を付けています。

――きょうのプレーを振り返ってみてはどうでしょうか

いままでは結構消極的というかあまりシュートを狙いにいくプレーを時間が短くてチャンスがなかったというのもあるんですけどそういうプレーをしていなくて、きょうはプレータイムをもらえたので相手もゾーンだったので思い切ってシュート狙っていこうと思ってできたのでよかったです。

――今季のチームは4年生の力を大きく感じますが、下級生から見て4年生の力はどう映っていますか

本当に慶次郎さん(池田主将)を筆頭に気持ちのあるプレーというか、ミスが重なったときも4年生の人たちが声を出して自分のプレーで取り返してくれたりして、僕らはついていくだけで、でもらいねん4年生はいなくなってしまうので、そういうことも考えて4年生みたいに、メンタリティーを持てるように頑張っていきたいです。

――濱田選手にとってはこれが初めてのリーグ戦ですが、リーグ戦をここまで戦ってみての印象は

期間が長いというのは高校時代に経験しなかったことなので、いかに集中力を持続させるかというのと、あと負けても終わりじゃないので負けた後にどうやって切り替えるかというのが大事になるかなと思っています。

――これからに向けての意気込みをお願いします

次もあんまりプレータイムはもらえないかもしれないですけど、プレータイムがもらえたときは自分の持ち味を出していきたいと思います。