白星挙げるも課題残す

男子バスケットボール

 先週、関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)で初黒星を喫した早大。リーグ戦第7節は神奈川大と対戦した。試合の入りから、前節の敗戦を引きずったのかプレーがかみ合わない。しかし、ベンチから登場したセカンドユニットが流れを変えた。徐々に点差を離していくと、第3クオーター(Q)終了時点で20点差を付ける。最終Qもリードを縮められることなく、74ー52で勝利し6勝目を挙げた。

 大東大に敗戦してから1週間。連敗はしたくない早大だったが、試合開始からミスが相次ぐ。単純なパスミスやトラベリングなど、試合に上手く入り込めない。さらに先週に引き続き外角のシュートが決まらず、なかなかリズムをつくれない時間が続く。第2Q、途中出場のF國枝健太(社4=東京・早大学院)のスリーポイントシュートを皮切りに徐々に流れは早大に傾き始めた。G森井健太(スポ2=京都・洛南)からのパスをC宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)がねじ込み10点差を付ける。さらに森井のスティールからの速攻などで得点を重ね、36―25で前半を終えた。

ゴールに果敢にアタックする木澤

 第3Q、スターティングメンバーを試合に戻すもなかなかシュートが決まらない。ただ、そんな苦しい流れの中でも持ち味の激しいディフェンスを見せた。このQ、許した得点はわずかに8点。そして好調なセカンドユニットが再び出場すると、G木澤義揶(人4=京都・洛南)のポストプレーやミドルシュート。またSF澁田貴大(スポ3=東京・京北)のシュートなども決まり、20点以上の差を付けた。しかし第4Q、相手のゾーンプレスにはまりターンオーバーを犯す場面や、オフェンスリバウンドを何度も奪われるなど集中力に欠ける場面も。ただSF新川敬大(スポ2=東京・京北)のスリーポイントシュートなどで相手の追撃をかわし、74―52で白星をつかんだ。

チームハイの15得点を挙げた國枝

 勝ちはしたものの試合の入りやリバウンドなど集中力を欠く場面もあり、「勝ったんですけど内容が悪かった」(富田)と振り返るように内容のいい勝利とは言えないだろう。特にリバウンドは前節でも課題に挙げられ、今後対戦する強豪のチームに高さで劣る早大にとっては最重要課題である。リバウンド面をさらに強化すれば、目標である入れ替え戦出場が近付くだろう。

(記事 東哲也、写真 斎藤直己)

第91回関東大学2部リーグ戦 9月26日(vs神奈川大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 22 19 19 74
神奈川大 17 19 52
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#7 石原卓(スポ2=東京・京北)
SG#21 南木俊樹(社2=東京・早実)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  國枝健太:15得点
リバウンド  新川敬大、宮脇隼人:9リバウンド
アシスト  森井健太:4アシスト
コメント

F國枝健太(社4=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうは勝利できた事はよかったのですが、内容的には前回の反省があまり生かせなかったかなと思います。

――前試合では惜しくも敗れてしまいましたが、きょうに向けてどのような切り替えをされましたか

大東大戦で負けた理由がリバウンドルーズという基礎的な事だったので、きょうはそこをしっかりやっていこうというと試合前に確認しました。

――きょうは立ち上がりでやや苦戦しましたが、なにが原因と考えられましたか

今週から試合会場が日体大に変わって、早大だけでなく、他大も含めて空気が重かったと思います。そこでハッスルしていかなければいけなかったけど、徹底しきれないまま試合に入ってしまいました。

――國枝選手ご自身のプレーについてはいかがでしょうか

途中出場した時は、流れを変えたいと思っていたので、ディフェンスを特に意識しました。でも全体的にまだまだできることはあるし、リバウンド等でもっとチームに貢献しなければいけないと思いました。

C富田頼(スポ1=京都・洛南)

――この試合を振り返っていかがですか

勝ったことはよかったんですけど、内容的にあんまりいいとは言えない内容だったので、あした切り替えてもう一回集中してやることが大切だと思います。

――先週の敗戦から切り替えて臨んだとは思いますが、どのような意気込みで臨みましたか

試合始まる前は前回自分たちのバスケットができずにオフェンスディフェンスともにやられて負けてしまったので、早大の持ち味であるディフェンスからの速攻、ディフェンスで粘ってオフェンスにつなげていくという面で試合に臨もうということだったんですけど、きょうは内容が悪かったと思います。

――試合の入りがふわっとした入りのようにも見えましたが、ベンチから出場するに当たってどのような気持ちで入りましたか

まず細かいミスが多いのと相手にオフェンスリバウンドを取られていたので、自分の役割はそういったリバウンドであったり体を張ることが第一だと思っていました。

――きょうは出場時間が長かったですが、ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

まだまだボールを持ったときに落ち着いて周りを見ていれば、もっといいプレーができていたときもあったと思うので、そういうところを意識してやっていきたいと思います。

――リバウンドは多く取られてしまっていましたが、リバウンドについてはどうお考えですか

向こうは小さいということで飛び込み、動きながらのリバウンドをしていて、そういった部分で自分たちが相手にアジャスト、ボックスアウトのときに捕まえ切れていなかったので、それで取られていたのかなと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

勝ったんですけど内容が悪かったので、しっかりあした切り替えてアップから集中してやっていきたいと思います。