2部降格から2年。遠ざかった1部という舞台に、もう一度返り咲くための挑戦が再び幕を開けた。昨年は4位に終わり、入れ替え戦、さらには全日本大学選手権(インカレ)の出場権さえ手に入れることができなかった早大。目標である1部昇格のためにまずは、関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)上位2校に与えられる入れ替え戦への切符を手にしなければならない。大事なリーグ戦初戦の相手は東洋大。前半からディフェンスからのブレイクで試合を優位に進めると、最後は30点差を付ける。91―61と大差を付け、開幕戦を白星で飾った。
春から一貫して早大のかたちは変わらない。前線から激しくプレッシャーをかけてのディフェンスからのブレイク。関東大学新人戦でも遺憾なく発揮されたこの堅守速攻のスタイルが試合開始からさく裂した。G池田慶次郎主将(社4=東京・京北)の速攻で先制点を挙げると、16―4のランで序盤から大きく点差を広げる。試合開始から約7分間、相手に1本のフィールドゴールさえ許さなかった。第2クオーター(Q)も途中出場のG木澤義揶(人4=京都・洛南)の積極的なアタックなどでさらに加点していく。その後もF山本純平(スポ4=福岡第一)の力強いゴール下のシュートなどが決まり、主導権を握り続けた。
果敢にゴールにアタックした木澤
後半、東洋大がゾーンディフェンスを敷いてくるが、G石原卓(社2=東京・京北)のドライブからSG南木俊樹(社2=東京・早実)のスリーポイントシュートで完璧に崩した。さらに南木の気迫あふれるルーズボールから石原の速攻につなげ、リードは広がっていく。第4Qには戦列から離れていたG河合祥樹(スポ3=京都・洛南)が約5ヶ月ぶりに復帰。スリーポイントシュートを沈めるなど、上々のプレーを見せた。試合もそのまま早大が得点を積み重ね、91―61で勝利。1部昇格に向けて、まず大事な初戦を制した。
1部昇格には池田主将の活躍が不可欠だ
開幕戦に勝利し、好スタートを切った早大。ディフェンスからのブレイクという早大らしいスタイルは健在だ。ただハーフコートでのオフェンスやリバウンドなど様々な課題もあるのは事実。9週間にわたり行われるリーグ戦の中で、チームがいかに成長し続けられるのかも重要な要素だろう。残り17試合。1試合ずつ白星を積み重ね、1部昇格へ。早大の挑戦はいま、ここから始まる。
(記事 東哲也、写真 黒田菜々子)
第91回関東大学2部リーグ戦 9月5日(vs東洋大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
19 | 22 | 24 | 26 | 91 |
東洋大 | 11 | 18 | 14 | 18 | 61 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北) G#7 石原卓(社2=東京・京北) SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北) F#16 山本純平(スポ4=福岡第一) C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南) |
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◇主なスコアリーダー◇ | |||||
得点 池田慶次郎主将:19得点 リバウンド 山本純平:7リバウンド アシスト 森井健太:5アシスト |
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