連勝で早慶定期戦に向けて準備は万端

男子バスケットボール

 大阪で行われた早関定期戦第2戦。第1戦に勝利した早大は、続く第2戦もディフェンスからの速攻などオフェンスが冴えわたる。インサイドへのドライブやスリーポイントシュートなどバリエーション豊かな攻めを見せ99得点。ディフェンスでも相手にプレッシャーをかけ続け99―66で勝利し2連勝。6月6日に控える早慶定期戦に向けて弾みをつけた。

 「出だしは相手に合わせた部分があってちょっと重かった」(G木澤義揶、人4=京都・洛南)と振り返るように、試合開始からなかなかリズムを作ることができない。SF伊藤諄哉(人3=京都・洛南)が早い段階でファウルトラブルに陥り、暗雲が立ち込める。しかし、第1クオーター(Q)最後にはC富田頼(スポ1=京都・洛南)のバスケットカウントなどで得点を重ね、リードを奪う。第2QもG長谷川暢(スポ1=秋田・能代工)も難しい態勢からシュートをねじ込みチームを盛り立てる。さらにG國枝健太(社4=東京・早大学院)の3連続フィールドゴールが決まり、43―36で前半を折り返した。

ドライブで切り崩す長谷川

 後半、早大のオフェンスがさらに加速する。G池田慶次郎主将(社4=東京・京北)のスリーポイントシュートやディフェンスからの速攻など様々なオフェンスが展開。ボールも上手く回り、相手の守備陣形を狂わせた。第4Qには池田主将が後半3本目のスリーポイントシュートが決まり、大きく点差をつける。終わってみれば99―66と33点差をつけて快勝。早関定期戦を2連勝で飾った。

オールラウンドに活躍を見せる國枝

 関東大学選手権(トーナメント)ではアウトサイド主体で、インサイドの得点が少なかった早大。この定期戦では積極的にインサイドへドライブする姿勢が見られ、バランスよいオフェンスが展開された。ディフェンスでも「手応えというかかたちができてきた」(國枝)と語るようにディフェンスでも一定の手応えを得たようだ。次の試合は伝統の一戦である早慶定期戦。昨年敗北を喫している相手だけに、リベンジを果たしたいところだ。6月6日、国立代々木第二体育館でプライドを懸けた一戦を迎える。

(記事 東哲也、写真 八木美織)

第86回早関定期戦 5月17日(vs関学大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 26 28 28 71
関学大 17 19 16 14 66
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#7 石原卓(社2=東京・京北)
SF#25 伊藤諄哉(人3=京都・洛南)
SF#36 澁田貴大(スポ3=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
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コメント

G木澤義椰副将(人4=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返って

出だしは相手に合わせた部分があってちょっと重かったですが、2ピリから3ピリにかけて早稲田らしさが出て、そこで離せたのは良かったかなと思います。

――オフェンスのバリエーションの手応えは

セットプレーは一応何個かありますが、それ以上に速攻が出たと言いますか、ディフェンスで仕掛けてた部分が点につながったと思います。ハーフコートのオフェンスについては、いままであまり使わなかったピックプレーをガードとセンターで使っていてそれが効果的に決まっていたと思います。ピックアンドロールもうまくできました。

――インサイドにアタックする回数が多いように感じましたが

シーズンが始まってからの課題でもあり、財前コーチから言われていたことでもあり、それがきょうの試合で一番上手くいったと思いますし、一番楽しいというか思い通りのプレーが出来ました。課題もありますがきょうは楽しんでプレー出来ました。

――早慶戦への意気込みは

昨年は悔しい負け方をしたので、勝たなければという気持ちと、その中で自分達の持ち味を徹底して出せるように頑張りたいです。

G國枝健太(社4=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

昨日と違って序盤やられていたんですけど、オフェンスもディフェンスも粘ってワセダらしいプレーも取り戻せたので、みんな一つになって粘れたので最後の最後でああやって点差が開いていいかたちで終われたと思います。

――オフェンスではインサイドを突いたり、アウトサイドもあったりバランスよく攻められていた印象ですが

どうしても身長が小さい分なかなかインサイドばっかりで攻めることが難しかったんですけど、みんなで走って相手のディフェンスがしっかりと作られる前に攻め切るということを意識してやれたのはよかったなと思います。

――いつもよりインサイドへの意識が高かった印象もありますが

アウトサイドよりインサイドへのぺネトレイトのシュートの方がシュート確率がいいので、そのシュートを意識してシュートの確率を上げようと意識していたのでそれが成功したのかなと思います。

――ディフェンスの手応えはどうですか

春課題だったボールマンプレッシャーとディナイというのがすごくこの2日間実現できたので、手応えというかかたちができてきたと思います。

――ことしから國枝さんご自身のプレータイムが増えてきていますが

いろいろ4年目にしてやっと出られている部分はあるので、いろいろ思い出はあるんですけど何よりも本当にチームのためになるようなプレーっていうのをしていきたいなと思いますし、主将の池田だったり木澤だったりを支えられるようなことをして、試合に出られたら全力で尽くしたいと思います。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

きょねん負けてしまったのでことし最後ということもありますし、絶対何がなんでも勝ちたいと思います。