最終戦を終え、14位という結果に

男子バスケットボール

 関東大学選手権もいよいよ最終戦。早大は関東大学1部リーグ所属の国士舘大との13位決定戦を戦った。試合は第3クオーター(Q)まで接戦を繰り広げるも、その後点差を広げられ惜しくも敗戦。14位で今大会を終えた。

 序盤から先行され、追いかける展開となった早大。しかしこの日はG池田慶次郎主将(社4=東京・京北)のシュートが冴えわたり、第1Q終了間際には鮮やかなスリーポイントシュートを沈める。4点差で迎えた第2Qでは、早大らしい攻めのバスケットが展開された。途中出場のG木澤義揶(人4=京都・洛南)が鋭いドライブからのシュートで同点に追いつくと、G森井健太(スポ2=京都・洛南)から放たれた見事なパスをゴール下で構えたC富田頼(スポ1=京都・洛南)が正確に決め、逆転に成功。そこから安定したディフェンスで一度もリードされることなく33-28で前半を終える。

チームハイの24得点を挙げた池田主将

 後半の立ち上がりで点差を離されてしまうケースが多く、課題になっていた早大だったが、この日は集中したディフェンスと多彩な攻撃で前半の良い流れを保った。前日に引き続きC岡野佑紀(スポ1=愛知・千種)や富田らルーキーの活躍も光り、第3Qも4点差のリードで終える。迎えた第4Q、このまま守り切りたい早大だったが、やはり相手は1部リーグの強豪校。そう簡単には勝たせてもらえなかった。体の強い相手に対してボックスアウトができず、ディフェンスリバウンドがなかなか取れない。そのまま相手のペースで試合が進んでしまい、最終的には50-66で敗戦。14位という結果に終わったものの、選手たちはすでに先を見据えていた。

スタメンとして今大会通じて活躍したG石原卓(社2=東京・京北)

 今大会で法大・青学大・国士舘大という1部リーグの強豪校と試合ができたのは、いまの早大にとって大きな自信になっただろう。負けはしたものの、どの試合でも早大らしさは存分に発揮した。「一番大きな目標は1部昇格なので、チーム一丸となってやっていきたい。」(池田主将)という言葉の通り、チーム全員でこの先の長い道のりを戦っていく。

(記事 橘高安津子、写真 東哲也)

第64回関東大学選手権 5月8日(vs国士舘大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 19 11 50
国士舘大 18 10 12 26 66
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#7 石原卓(社2=東京・京北)
SF#25 伊藤諄哉(人3=京都・洛南)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  池田慶次郎主将:24得点
リバウンド  富田頼:7リバウンド
スティール  池田慶次郎主将:3スティール
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コメント

G池田慶次郎主将(社4=東京・京北)

――きょうの試合を振り返って

チームとして全然点が取れなかったのですごく我慢の続く試合でした。でも法政(法政大)や青学(青学大)などの1部(関東大学1部リーグ)の大学と試合をしていて、第3ピリオドで点差を離されてしまう場面が多かったんですけど、きょうは第4ピリオドまで粘ることができたので、今後は終盤まで点差を離されないようにできたらいいなと思います。

――大事な場面でシュートを決めることが多かったように感じますが、いかがでしたか

きょうはいつもよりボールタッチの数も多かったですし、周りの選手も自分に回してくれる機会が多かったので、積極的にシュートを狙いに行くことができました。あまり大事とか大事じゃないとかは考えずに、自分のプレーができるようにシュートを打ちました。多く入ったことは今後につながる収穫になったかなと思います。

――今大会はチームや個人としてどのような大会になりましたか

この大会では1部の大学とたくさん戦えたので、今のチームに何が足りないのか、また自分たちがどこまで通用するのか分かったことは良かったと思います。それでもなかなか良い結果を出せなかったので悔しいです。個人的には、もう少しチームを引っ張る力だったり積極的にシュートを狙う姿勢だったりが課題として浮かび上がったので、それを今後に向けて改善していきたいです。

――最後に次に向けての目標をお聞かせください。

春はとりあえず早関戦・早慶戦、あとは自分は出ないんですけど新人戦があるので、そこで良い成績を出せるように練習していきたいです。もちろん一番大きな目標としては1部昇格なので、チーム一丸となってやっていきたいです。個人的には早慶戦で活躍することが目標です。

G石原卓(社2=東京・京北)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょう前半はワセダのバスケができたんですけど、後半になってから体力や相手のフィジカルの強さに負けて相手のペースになってしまって、後半は全然自分たちのペースでプレーできなくて自分たちで崩れていってという感じですね。

――第3Qまではリードして試合を進めましたか、よかったことは具体的にどんなところでしたか

きょうの試合前のミーティングでどんどんドライブでアタックしてシュートまで持っていこうって言われたので、みんながその意識があって、どんどんアタックしてファウルもらえたり、だからいい勝負できたのかなと思います。

――第4Qに失速してしまいましたが、その要因はどんなところですか

やっぱりディフェンスリバウンド、相手のセンターが体が強いんですけどそこでボックスアウトができなくて、何回もオフェンスの回数をあげちゃって、ボックスアウトができていなくて相手のペースになってしまったかなと思います。

――大会全体を振り返って

初めての大きな公式戦として新しい監督になっていろいろ探り探りでバスケやっていたんですけど、結果はあまりよくない14位だったんですけど、ここが本番じゃないのでワセダのバスケットがどういうものか、どういうことをすれば勝てるとかわかってきたので負けはしたんですけど、これをいい経験にして次頑張りたいです。

――今大会の収穫と課題は

収穫はいま純平さん(山本、スポ4=福岡第一)がケガしているんですけど、逆に1年生のセンター陣が出てきて頑張っていたのでそこはいいことかなと思います。課題は自分たち身長が小さくてフィジカルもあんまり無いので、どうやって身長が高い留学生やガタイのいい選手に勝てるかというのがやっぱりフィジカルトレーニングが足りないと思うので、練習からしっかりやっていきたいです。

――次の目標は

やっぱり1番の目標は1部に上がることなので、その前に早慶戦、早関戦があるので学校の代表として勝ちにいきたいです。