拓大に敗戦 3位決定戦に回る

男子バスケットボール

 Bブロック同率1位で迎えた京王電鉄杯2日目。初日から順調な滑り出しを見せた早大は中大、拓大と対戦した。初戦の中大戦は序盤から積極的なオフェンスで流れを引き寄せ、30点差をつけての圧勝。続く拓大戦は前半、外のシュートが決まり接戦となるも後半から相手に試合の主導権を握られてしまう。そのまま点差を詰められず試合終了。Bブロックを3勝1敗の2位で通過し、3位決定戦に回ることとなった。

 第1試合の中大戦。試合開始から攻守ともに機能した。SF澁田貴大(スポ3=東京・京北)がスリーポイントシュートを決めるとG石原卓(社2=東京・京北)も立て続けに成功。オフェンスリバウンドにも果敢に飛び込みチャンスを作ると、確実に点を重ねていく。さらに第1クオーター(Q)終了間際にSG佐藤智也(社3=北海道・札幌日大)が豪快なブロックを披露し観客を沸かせた。第2Qでは相手のプレスディフェンスにガード陣が苦しむ場面も見られたが、G木澤義椰(人4=京都・洛南)がドライブで切り込みC富田頼(スポ1=京都・洛南)がシュートを沈めるなど勢いを落とすことはない。一気にリードを奪うとそのまま試合の流れを渡すことなく、81-51と大差で試合を制した。

得意の外のシュートを放つ新川

 2戦目は強豪・拓大との対戦。開始早々、拓大に先制点を奪われるもののSF伊藤諄也(人3=京都・洛南)を起点として第1Qだけで4本のスリーポイントシュートが決まるなど、外のシュートで攻撃を仕掛けていく。続く第2Qも伊藤のミドルシュートやSF新川敬大(スポ2=東京・京北)の速攻で、テンポよく試合を運ぶ拓大に必死に食らいつき接戦となる。しかし、高さで相手に劣る早大はインサイドで攻め切ることができない。流れをつかみたい早大だったが後半、相手の激しいオフェンスに主導権を握られ第3Qはわずか8点に抑え込まれてしまう。最後まで積極的にシュートを狙っていくものの点差を詰めることができず、66-83で敗戦。関東大学リーグ1部強豪のカベは高かった。

今シーズン、スタメン出場で活躍が続く石原

 「一人一人がシュートを必ずもらった時に狙う」(澁田)の言葉通り積極的にシュートを狙う姿が多く見られたきょうの試合。拓大戦を制することはできなかったが、合計9本のスリーポイントシュートが決まったことは今後の明るい材料となっただろう。3位決定戦の相手は先日行われた東京六大学リーグ戦で敗北を喫した明大。早大らしいプレーでリベンジを果たせるのか――。新生早大バスケットボール部は一丸となって勝利をつかみにいく。

(記事 黒田菜々子、写真 橘高安津子、東哲也)

第31回京王電鉄杯 4月18日(vs中大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

20 23 20 18 81
中大 13 17 12 51
◇早大スターティングメンバー◇
G#7 石原卓(社2=東京・京北)
SF#25 伊藤諄哉(人3=京都・洛南)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
F#16 山本純平(スポ4=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
第31回京王電鉄杯 4月18日(vs拓大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

18 21 19 66
拓大 21 23 21 18 83
◇早大スターティングメンバー◇
G#7 石原卓(社2=東京・京北)
SF#36 澁田貴大(スポ3=東京・京北)
SF#25 伊藤諄哉(人3=京都・洛南)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
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コメント

F山本純平(スポ4=福岡第一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

いいところも結構出たんですけど、拓大とかちょっと強いところと当たると悪いところが出てくるというのが課題だなと思います。

――いいところと悪いところは具体的にどんなところですか

悪いところは速攻をよく出されてしまったことで、マークマンをしっかりと捕まえ切れないところが課題だと思います。いいところはシュートがよく入っていたことで、でもやっぱりそこも入らなくなったときに、他にどうやって点を取るかというのもこれから考えていかなきゃなと思います。

――拓大戦ではシュートを積極的に狙っていましたが、シュートを狙おうという意識はあったのでしょうか

ことしのチームのプレースタイル的には外からどんどん打てるところがあったら打って、みんなでリバウンド行こうというところなので、思いっきり打っていかないとチーム的にも回っていかないということもあって狙っていきました。

――後半は攻撃が停滞してしまいましたが、今後シュート入らないときにどうやってプレーしていきたいですか

もうちょっと中で体を張ってセンタープレーとか、オフェンスリバウンドにあんまり絡めていなかったのでそこを絡めていけるように頑張っていきたいです。

――今季公式戦は初の出場ですが個人的な手応えはいかがですか

とりあえず一番最初にあったのはキツかったというところがあって、体力を戻していかなきゃいけないなというところと、手応え的には中大戦では何本か中でも決めれたところがあったのでそこはよかったと思います。

――オフシーズンはどんなところを重点的にトレーニングしてきましたか

まずは体重増やすことと、ウエイトトレーニングに励んでいました。

――トーナメントまでにチームとしてどんなところを改善していきたいですか

いままでは試合とかがあっても練習をしてきたことを出すということだったんですけど、これからは勝つことを意識して一つ一つのプレーで相手を上回ることを意識していくことが大事だと思います。

――明日に向けて意気込みをお願いします

練習してきたことをしっかり生かして勝ちたいと思います。

SF澁田 貴大(スポ3=東京・京北)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

最初の中大戦は今まで課題に上げていたボックスアウトだったりディナイだったり、オフェンスでは1対1を仕掛けるだったりというのが先週に比べて良くできていたと思います。2試合目は色々課題が見えてきた試合だったと思います。

――課題とは具体的にどのようなところでしょうか

リバウンドを取られてしまったことと、ハリバックのキャッチアップが遅いことと、相手に大きい外国の選手がいてみんながドライブでの点数が少なかったということです。

――ご自身ではどのようなプレーを意識されましたか

ことしはきょねんに比べてオフェンス面での貢献をもっとしようかなと思っていて、積極的にドライブ、シュートっていうのを狙っていくことなんですけど。きょうも限られた出場時間の中で自分ではそういうところがしっかりできていたと思います。あとは決定力を今後高めていきたいと思います。ディフェンス面ではいまは細かいことはやらずに1対1で守るということをやっているんで、そこはできていると思います。

――チーム全体としてシュートを積極的に狙っていましたがいかがですか

いま全体として一人一人がシュートを必ず、もらったときに狙うというのが約束なのでみんな狙えている人は狙えているし、もうちょっと狙える人もいるなと思うんですけど。きょねんと比べてみんながリングに集まってシュートを狙うという場面が増えたと思います。

――拓大戦の後半でオフェンスが止まってしまいましたが要因は何だとお考えですか

ディフェンスのところで相手のいいようにやられていたので、ディフェンスが悪くてオフェンスで立て直すのは非常に難しいことなのでディフェンス面でしっかりしなければならなかったんですけど、開始早々から相手チームにオフェンスをどんどん良いリズムで入れられたのが原因かなと思います。

――あしたの試合へ意気込みをお願いします

今までやってきたチームの約束事っていうのをこの大会で一番良いかたちで出せたらなと思います。